2010年4月30日金曜日

【ホンヨミ!0430①】キャリア転機の戦略論【山本】

 ロンドンビジネススクールで教えていた著者が、イギリスの様々な年代の男女数十人に対して“キャリア”に関してインタビューし、その分析をまとめたもの。

 イギリスのキャリアに関する認識は、以外に日本人と似ていることがいくつかあって、興味深かった。例えば、イギリスは日本に比べて転職することに好意的な文化なのかと思っていたが、それは20代30代のキャリア初期にひとに対してのみであって、それ以降の転職はマイナスに受け止められることが多いという。

 また、女性のキャリアに関しても日本と似ているように思った。
イギリスは日本よりも男女が平等にキャリアを形成しているように思っていたが、実際は男女でまったく異なっている。キャリア初期までは男女とも同じようにキャリアを形成するが、キャリア中期からは、女性は職に妥協せざるを得ない状況に陥るひとが多いようだ。
 そうならないための唯一の手段は、交換の余地のない人材になることだろう。男女ともに、キャリア形成における決定権を会社でなく自分が持つためには、誰よりも高い能力を身につけることだということを改めて実感した。

0430ゼミ感想【高橋】

本日は5期生のBrand Myselfをし、NCを初めて通して聞きました。

まずBrand Myself。pptのクオリティーがみんな高くて驚きました。それぞれの視点、人生の歩み、アイデンティティー…どれも本当に興味深かったです。スライドに関して言及すると、自分もpptのテクニックを習得して視覚的にも効果的なプレゼンを目指したいと思いました。
ただ、一応5分という枠だったはずですが、自分を含め全員が時間オーバーしていたと思います。新入ゼミ生初回のプレゼンだったとはいえ、目安となるタイムキーピングをした方がよかったのかなと思いました。

そしてNC。いまいちNCの仕組みが把握できていなかったこともあり、コメンテーターの位置づけがよくわかっていませんでした。しかし、議論自体は色々な角度からの視点を集めて深く議論することができたのではないかと思います。
コンテンツ産業の日本の現状と外国の比較がなされていて、事業仕分けという要素もからめて今後の日本のコンテンツ産業の発展について議論できて勉強になりました。日本のコンテンツの収益をどう増やしたらいいか、どう広めていったらいいか、予算的に政府が介入すべきか否か…考える視点がたくさんあってなかなか難しかったですが面白かったです。
少し気になったのは、発表時間の短さでした。「コンテンツ産業」という極めて大きなテーマを扱っていたのに対して一人一人の持ち時間が情報量に比べて短く、時間が足りていない印象でした。もちろん、与えられた時間内に収めて発表する力を養うこと、ゼミ生同士の議論に重きを置くことなどを考えたら仕方がないのかもしれませんが、発表時間の短さというものを率直に感じました。
自分がNCをする側になったとき、聞き手も活発な議論を展開できるくらいに十分な情報を与えることと、タイムマネージメントの両立をすることができるのか不安ではありますが、練習を積み重ねて成し遂げていくしかないと感じました。

【ホンヨミ!0430③】インターネットの新世代【栫井】

インターネットの新世代/村井純

インターネットの父と称される筆者だけに、インターネットの仕組みがわかりやすく書かれていた。
今までの独立したネットワークシステムからユビキタスな(普遍的な)ネットワークシステムに移行する様子が出来上がりつつある。
インターネットの特質は「繋がる」こと。この特質が現実のものとなり、全世界に広がったとき、インターネット内外の世界が大きく変化する。
従来は金融・物流・医療・教育などが独立して成長していっていたが、インターネットがそれぞれの分野に入り込む過程で、それぞれの長所をより活かし合う、よりマクロな構造が構築されつつある。
そこには長所だけがあるわけではなく、デジタルならではの共通性・グローバル性がより実現された世界では、現在インターネットの中にあるような問題点が全世界に広がってしまう。
たとえば、共通でグローバルであるとはいえ、どこかに強大なハブが出来てしまえば、ひとつのトラブルが全世界レベルに波及してしまうのだ。筆者はこれを9.11時のインターネット問題を挙げて説明している。

繋がった世界の実現は、わたしたちに恩恵と同時に更なる課題をもたらす。
この流れによって何が可能になるのか、技術レベルではなくビジョンレベル・哲学レベルで考えなくてはならない。

【ホンヨミ!0430①】パラダイス鎖国【田島】

『パラダイス鎖国』海部美知

「パラダイス鎖国」とは造語であり、「海外との接点を積極的に持たず自国に引きこもりながらも、国内の市場・文化が成熟しているため、満足しながら生きていける状態」を指す。中世の日本と同じこの幸せな鎖国状態が、現代の日本でも起きているという。こういった問題を語る際、よく引き合いに出されるのが日本の携帯電話事業である。最近では2つに分離できる携帯なんてものが発売されたように、オサイフケータイ・高機能カメラなど日本の携帯電話は高い技術力を搭載している。しかしながら、海外市場における競争力がほとんどない。日本国内において携帯電話生産は各種有名メーカーの過当競争になっており、それに勝利するため国内市場に集中しすぎたあまり、人脈・ニーズともに海外との接点をなくしてしまったという。

「海外とつながらなくても、国内で幸せにやっていけるのであれば良いのではないか」という考え方もあるだろう。江戸時代に日本が特色のある文化を形成し、十分自立した国作りを行えていたように。しかし、幸せな江戸時代の終わりを日本人に告げたのはアメリカからやって来た黒船であった。パラダイス鎖国状態では、圧倒的な差を見せ付ける「黒船」に対応できない。それを最近端的に示したのが「iphoneの台頭」であろう。日本では「スマートフォンは流行らない」と言われていたが、ソフトバンクによるキャンペーンや広告戦略がiphoneと日本人消費者との壁を取り払うと、日本の従来の携帯にはなかった操作性と利便性に多くの日本人が飛びついた。日本の携帯メーカーにとっては肩透かしであったに違いない。今まで日本の消費者のニーズを汲むつもりでカメラやオサイフ機能などをバージョンアップさせていたのに、アップルの技術力の方にも多くの日本人が惹きつけられた。企業側は「例え海外需要がなくても、日本国内の需要は確保できる」と思っているかもしれないが、消費者は企業の思惑とは無関係に素直である。海外製品が素晴らしければ、そちらを買うだろう。

またこの「パラダイス鎖国」を読んで想起したのは日本の出版事業である。日本の出版事業は昔からのしがらみによって支えられた鎖国状態の業界である。(ただパラダイスであるとは断言しづらい。日本の出版業界の経営の悪化はよく知られているところである。)近年この出版事業に訪れた「電子書籍」という黒船はこの鎖国状態を大きく動かした。google book search騒動が示したように、日本が電子書籍という世界の潮流に乗るのに最も足かせとなったのが、契約に関する取り決めがなされていないなど日本的なしがらみを多く持った出版業界の体質であった。パラダイス鎖国状態では、世界で生まれた新しい技術に消費者の目線が向いたときに、日本のメーカーがそれに対応しきれない。特に最近はインターネットの発達で、消費者はどんどんグローバル化している。「日本の内需は確保できる」という甘い見込みでは、パラダイス状態はいずれなくなってしまうであろう。

「今ある安泰は未来なくなるかもしれない」という長期的視野をもって、常に世界に対し挑戦を続けることが日本の課題ではないかとこの本を読み感じた。

【ホンヨミ!0430②】テレビ進化論 映像ビジネス覇権のゆくえ【長澤】

『テレビ進化論 映像ビジネス覇権のゆくえ』 境 真良(講談社現代新書)


「放送と通信の融合」とは何か。
また、それがテレビや通信の業界にどのような影響を及ぼすのか。「融合」によってテレビはどう変わるのか。そして、テレビに代わる何かをもたらすのか。

著者が例に挙げているニコニコ動画のような発信者と視聴者がカジュアルなコミュニケーションをとることが出来るものをテレビに当てはめることは出来ないのか。従来のテレビ番組では公開前に映像製作者がチェックをすることによって「アドリブ」が活用されていなかった。しかし、テレビ局がインターネットで展開するコンテンツにはそのような束縛はない。ということは、新しい番組作りとしてインターネット上でのコミュニケーションというプロセスが加わる。そうすればユーザーの欲しがっているカジュアルなコミュニケーションを利用して、テレビ局の一方的な製造物から社会全体への議論の一部となる。これこそが「放送と通信の融合」ではないだろうか。
では、テレビに代わるコンテンツは何か。今やありふれた手法ではあるが、メディアミックス戦略というものがある。これは、消費者を一定の情報空間の中に囲い込むことによってコンテンツ消費へと導く方法だ。しかし、プロモーションの費用対効果の関係で、メディアミックスが合理的な期間は短い。また消費者の反応を見ながら戦略調整を行うため、プロジェクトは非常に「時間」に束縛されるのだ。こうしたプロジェクトによって作られたブームが、コンテンツの本質になっているのではないだろうか。
つまり、人々が体験しているものこそがコンテンツであり、映像作品というものはそのコンテンツの一要素に過ぎないのかもしれない。
結局、「放送と通信の融合」は既に行われていて、テレビに代わる物質的なコンテンツが誕生することはないのではないかと私は思う。

【ホンヨミ!0430①】なぜ日本人は学ばなくなったのか【長澤】

『なぜ日本人は学ばなくなったのか』 斎藤 孝(講談社現代新書)


かつて「日本人」=「勤勉」というイメージが疑われることはなかった。私たち日本人自身もそう信じて続けてきた。
しかし、現在「勤勉なる日本人」は神話と化した。これは生まれつきの能力や知能指数が下がったというわけではない。「学び嫌いの日本人」になってしまったのである。
何故、向学心を持って自ら学ぼうとしないのか。何が原因なのか。背景は何なのか。

まず著者は日本人が学ばなくなった原因として「リスペクト精神を失ったこと」「やさしさ思考が広まったこと」「若者たちがアメリカ化してきていること」を挙げている。
リスペクト精神を失った原因としては、現代の若者が教師や親に対する尊敬・感謝の念の喪失が考えられる、と著者は述べている。そして、教師への尊敬・感謝の念の喪失から来るのが、世間をにぎわせている「モンスター・ペアレンツ」である。確かに、自分自身を例にとっても教師や親に対する尊敬・感謝の念が薄れてきているような気がした。
やさしさ思考というものは、実際に私も感じているものであった。(私も含め)最近の若者が「これだからゆとりは…」と言われる「ゆとり教育」というものもやさしさ思考から来ている。また、(やはり私も含め)「最近の若者は本を読まない」と言われるのも同様で、昔に比べて知的書物の読書習慣が殆どないのである。
アメリカの影響を受けて日本人が学ばなくなったという考えは、なかなか自覚し難いようだ。アメリカはもともとヨーロッパの植民地として誕生した。彼らを支配してきたヨーロッパの文化に対して「ノー」を表明し新しいものを作り出していくことがアメリカ化であるとすれば、それが日本人に影響を与え一般教養というものに対して「ノー」を表明するようになってしまったのである。しかもアメリカ文化の優れた部分である「フロンティアスピリット」や「インディビジュアリズム」は導入せずに…。

かつての「勤勉」というイメージからは程遠くなってしまった現在の日本。「日本人」=「勤勉」というイメージを再構築するためにはどうするべきなのか。学ぶことを生きがいとしてきた先人に対する憧れを感じて、自分も学ぶことに楽しみを覚えることで、次の世代へと「学ぶ心」が受け継がれていくのではないか。
私はとにかく向上心を持って沢山の本を読もうと思う。

【ホンヨミ!】0430② ウィキノミクス

『ウィキノミクス』 ドン・タプスコット、アンソニー・D・ウィリアムズ(著) 井口耕二(訳)


世界経済の安穏が根底から覆され、日々刻々と先の見えない変化を続ける現代において、もはやかつての「常識」は淘汰されてきている。雇用しかり、企業内の秩序形成しかり、需給関係しかり。だが社会は常に多くの不幸という土台の上に幸福が重なるヒエラルキーを描く。「常識」にしがみついた多くの企業が「常識」そのものと共に淘汰されていく一方で、それを尻目にやはり少なからぬ企業が未曾有の成功をものにした。


両者を分けた要因とは何か?答えは勿論一つではないだろう。それでもきわめて示唆的な「答え」が本書にはある。


マスコラボレーション、ピア・プロダクション。企業の明暗を分けたこの二つの要因について、誰もが耳にしたことがあるだろういくつかの成功企業(失敗例について言及がない+成功例をいいように書き過ぎな感も…)を例に明快に書かれている。


本書で言及されているのは企業同士のコラボレーションだけではない。今まで供給を受ける一方だった消費者が今や生産消費者(プロシューマー)となり、それが企業とのつながりで思わぬ成功を生み出した大変面白い事例についても記述がある。


今まで経済循環の輪の中にほんの少し、かする程度にしか触れられなかった消費者が、WWWの登場によって無限の可能性を持った生産者を兼ねることになった。生産者と消費者を隔てる壁はもはやなく、今やサービスを享受するばかりの消費者では、今まで同じ土俵にいたはずの他の消費者にすら出し抜かれる時代。他に出し抜かれる可能性は、同時に他を出し抜く可能性をも含意する。そう考えながら本書を読むと、一消費者としてはワクワクを抑えられなかった。


我々学生とて決して例外ではない。しがない一学生でさえも、プロと名のつく集団と同じフィールドで闘えるのが現代だ。先人が思い描いた知識集約の場、ウェブ―。この恵まれたフィールドを享受しない手はないことを再確認させられた。


競争の時代から協創の時代へ―次代の主流が垣間見える一冊。



【ホンヨミ!】0430① グーグル・アマゾン化する社会

『グーグル・アマゾン化する社会』 森健


多くの企業や個人でさえもネットに広告を出し、不特定多数がネットで簡便に商品の売買を行えるようになった現代、利益もより多様な人間に渡るようになったと考えるのは自然なことと思う。だが実際は「多様化が進む反面、ひとつのところに情報やおカネが集中する結果となっている」、そう著者は語る。


日本基準と世界基準が必ずしも一致するわけではないが(日本ではYahoo!が流行り、世界ではgoogleが圧倒的など)、1位と2位以下の人気の差を見るに、「実は消費者は多様化をそれほど必要としていないのではないか?」そう思わざるを得ない結果となっている。一つのジャンルで成功を収めようとするなら「後乗り」ではまず勝てない。先んずれば人を制す、それがウェブだということが、あまりにありありと示されていて驚く。


Amazonやgoogleがなぜこうも成功したか。一つにはやはり「誰もやらなかったことをいち早くやった」ことがある。Amazonの設立当初、投資機関は「まったく興味を示さ」なかったというのだから、ウェブ社会で成功する企業がいかに新奇性、意外性に富んでいるかがわかる。要するに、新しすぎて時代がついてこれない。一方のgoogleは「他サイトから多くのリンクが貼られているページほど重要度が高い」という「ページランク」システムが新しく、また圧倒的な支持を集めた。


もう一つには「ニーズをいち早く嗅ぎ付け、実現し続けた」ことがある。長くなるので詳述は避けるが、検索エンジンというジャンルで見ればむしろ「後乗り」のgoogleが成功を収めたのは、「ページランク」の新しさはもとより、基本無料のアプリケーションなどユーザーの支持を獲得する様々な方策を高い技術力で実現してきたことにもある。


いずれにしてもスケールフリー・ネットワーク(分散されていながら自立的に拡大していくネットワークの仕組み)では「新しいことをやらなければ勝てない」ことを強く実感した。どんなビジネスでも当たり前の原理だが、制度的に一極集中が起きやすいウェブというシステムの中ではその「当たり前」が重要度を増す。ウェブ上の専売特許は、そう簡単には揺るがない。


そう考えながら読んでいると、殊更に目新しいシステムもなく「世界一の検索エンジンにする」などとのたまっている中国の某検索エンジンが急に馬鹿らしくなった。

【ホンヨミ!】0430② 新しい中国人―ネットで団結する若者たち

『新しい中国人―ネットで団結する若者たち』 山谷剛史


本書は、現代中国のインターネット社会について「若者とインターネットの関わり方」「インターネットから見た中国における日本」「中国におけるネショナリズム(ネットにおけるナショナリズム)」の三つの視点から分析を行っている。

本書の優れている点は、多くの中国研究本のように、一部ニュースを取り上げて曖昧で抽象的な分析を加えるのではなく、中国在住のITライターである筆者が自身の実体験をふまえて分析を行っている点である。

また、複雑で入り組んだ中国のインターネット社会(中国だけではないが)を傍観者としてではなく、利用者としての立場から分析している点も新鮮だ。

本書の内容を要約すると「現代の中国では、インターネットの普及が若い世代の行動様式に大きな変化を与えており、その影響は日本にも及ぶ。」とったものになるであろう。


まず、第1章「インターネットと中国の若者たち」では、中国におけるインターネットのメインユーザーである若い世代のインターネットの利用形態についての紹介がなされている。ここで紹介される利用形態は一見すると未成熟で著作権など多くの問題をはらんだものであるが、同時に中国のネットワーク社会はまだ発展途上にあり、大きな可能性を持っていることを示している。

2章「日本を意識する若者たち」では、中国における日本製IT製品の評価やネット社会における日本の評価についての分析が示されている。この章を読んで一番強く感じることは、中国の若い世代が日本に対して憎悪と憧憬を同時に感じているということである。その憧憬をうまく利用することがうまく利用することが、日本企業が中国で成功するための最も重要な要素であると私は考える。

3章「ネットで団結する若者たち」では、前2章で紹介した若者のインターネットの利用が彼らの行動様式に与えた影響について述べられている。この章では、前世代の中国人と思考や行動が大きく異なる新しい世代の出現と、彼らの性質についての分析がなされている。この世代は何れ中国社会において重要な役割を担うようになる。そして彼らについて知ることが今後の中国社会を理解するうえで不可欠であると強く感じた。


政治学の中には、政治の普遍的な原理を研究する分野(行政学や政治社会論など)と共にある特定の地域の政治現象をその地域の文化的・社会的特徴を踏まえて限定的に分析する「地域研究」と呼ばれる分野がある。「地域研究」の方がその地域の特異な現象をうまく説明できる場合も多い。

同様に、日進月歩する技術が社会に与える影響について考える時も、その普遍的な影響を考えると同時に、地域に着目したミクロの視点も併せもつ必要があるのではないだろうか。

【ホンヨミ!】0430①ネットがテレビを飲み込む日

『ネットがテレビを飲み込む日』 池田信夫/西和彦/林紘一朗/原淳二郎/山田肇(共著)


がネットに取り込まれるのは必然的であり、技術的にはすでに可能であるが、様々な制度や慣習が両者の融合を阻害している。それらを取り除き、テレビとネットを融合させて、コンテンツを担当するテレビと伝播を担当するネットで役割分担することはテレビ・ネット双方、そして視聴者にとって有益である。

以上が本書の主張の要約である。

本書は、私にとって大変興味深いものであった。なぜなら、ネットとテレビの融合を謳ったライブドアによるニッポン放送・フジテレビ買収劇以来私が持っていた「放送」と「通信」に対する疑問にわかりやすく答えてくれた著作であったからである。

私が最も強く疑問に感じていたのは、そもそも同じ「伝える」ことを事業とする「通信」と「放送」の違いは何であるかということである。本書によれば、放送法第2条の1では「放送とは、公衆によって直接受信されることを目的とする無線通信の送信をいう」と規定されており、「放送」は不特定多数に対して、無線通信を行う「通信」の一種である。同業種であるはずの通信と放送は、その生い立ちや社会的役割の差異から全く異なる性質を持つ業界にそれぞれ成長した。本書はその過程を詳しく検証しており、通信・放送両業界の歴史を知るという意味でも非常に興味深い。

また、両者の融合を阻害しているものが何であるかという疑問に対しても、マルチキャストなどの通信技術の発達によって両者の線引きが限りなく曖昧になっている現状とそれに追いつかない放送や著作権関係の法整備、そして改革を阻害する最大の要因の一つであるメディア業界の古い慣習について分かりやすく説明されており、両業界の総合によって全体の産業規模が拡大する「ウィン・ウィン」の関係なるという主張には同意できる部分も多い。

しかし、広告力の面でも消費者の嗜好を特定して情報を送ることが可能なネット(通信)の方が不特定多数を対象とするテレビ(放送)より優位に立っており、将来的には、テレビ局がコンテンツを制作し、インターネットがそれを他の情報と一緒に流通する形式になるという主張には疑問の余地があると私は考える。

テレビは一度受信機を入手すれば、チャンネルを変えるという作業だけで「受動的」に情報を入手できる。本書は視聴者が「能動的」に情報を選別して受け取るようになることのメリットを強調するが、「受動的」に選別された情報を得る利便性を忘れていないだろうか。たとえば、テレビをつけっ放しにする時に、私達はどのチャンネルをつけてもある程度選別された(大多数の視聴者の嗜好に合った)番組を見ることができる。そして、そのような環境の中で形成された受動的なテレビ文化は、無意識のうちに視聴者にメッセージを刷り込ませることができるという点で広告と非常に高い親和性を持つと私は考えている。そのような無意識での刷り込みは能動的な選別を求めるネットにはできないことであると私は考えている。

ゆえに、私はテレビがネットに取り込まれるのではなく、両者が部分的に融合し、ネットは現在のケーブルテレビや衛星放送のようにロングテールに特化した放送を行うようになるのではないかと考えている。

いずれにせよ、通信と放送の問題に対する興味深い示唆を与えてくれる本書はメディアを理解するための良書であることは間違いない。

【ホンヨミ】0430①広告コピーってこう書くんだ!読本【村山】

タイトルを見ると、広告コピーの書き方について記述されていると感じると思う。かく言う自分もその一人だった。しかし、実際には、広告コピーを書く方法ではなく、広告コピーを書くために必要な、日常生活において問題意識や知的好奇心を持つ、ということについて記述されている。つまり、広告コピーを書く際に意識しなければならない、心掛けについて書かれているのである。このことを、筆者は、「発想法ではなく、発想体質に」と表現している。

本書の中で述べられていることは、一貫して、「問題意識を持て!」ということだと感じた。例えば、日常において「なんかいいよね、を禁止する」という章がある。これまで、「なんか良いよね」とか「なんかカッコいいよね」って過ごしてきたものを、「なぜ良いのか。こうしたからじゃないか」とか、「なぜカッコいいのか。このような工夫をしたからではないか」という様に、問題意識を持って、自分なりの答えを導き出す、ということである。大事なことは、「なぜ」の意識を維持することである。これは、想像以上に難しい。ふとした瞬間に忘れがちである。だからこそ、出来たら強い。

こんな話を聞いた。トヨタ自動車の5W1Hは「why,why,why,why,why,how」、であると。「なぜ」を5回繰り返して、その結果、どのように行動するかを決めると言うのである。「なぜ」を5回繰り返すことで、本当に自分が何をしなければならないのか、ということと、やろうとしている行動の目的を明確化できると言うのである。

本書を読んだ後にこの話を聞いたので、問題意識を持ち続けることの重要性を改めて、認識できた。何も、広告コピーを書くためだけでなく、問題意識を持つことは、自らの興味分野を拡げたり、知識を増やすことにも繋がるという意味で、非常に大事な事だと確信している。

本書を読んだことで満足することなく、自らの知的好奇心を刺激するためにも、問題意識を維持し続けることを、ここに誓いたいと思う。

【ホンヨミ!】0430②Made to Stick アイディアのちから【矢野】

「Made to Stick アイディアのちから」チップ・ハース (著), ダン・ハース (著), 飯岡 美紀 (翻訳)

自分の話を人の記憶に焼き付ける(Stick)にはどうしたらいいか。
この点について、例をふんだんに用いて実に分かりやすく、面白く書いている。
本を通して伝えたいことと、この内容の書かれ方が矛盾していないところが良い。
筆者のうち一人は心理学を専門としているということもあり、説得力も十分だった。

この本では以下の6つの条件(頭文字をつなげてSUCCESsの法則)をクリアすることで、他人に伝わりやすく心に残るアイディアになるという。
(1)単純明快である(Simple)
(2)意外性がある(Unexpected)
(3)具体的である(Concrete)
(4)信頼性がある(Credible)
(5)感情に訴える(Emotional)
(6)物語性(Story)

特に印象的だったのは、地域重視の新聞社デイリーレコードが新聞をより多くの人に見てもらうにはどうしたらよいかという問題に「人名、人名、とにかく人名」というソリューションを出した、という話だ。地域住民全員の名前を新聞に載せるのだ。一見安直なアイディアではあるが、確かに自分だったらその新聞を見るだろう。非常に面白い。もし私たちが書いているブログやSNSの日記でも個人名を出せばその書かれた人はかなり高い確率でコメントをくれるだろう。そう考えた。

また、(5)感情に訴える の章の中で、「自己利益に訴えることが大切」とあった。
しかもそこでポイントとなるのは、自己利益というのはマズローの欲求段階説でいう底辺の部分ではない、ということだ。
私たちは兎角他人が欲求のピラミッドの底辺にいると考えがちなのだという。
勉強嫌いの子に数学を学ぶ意味について、「将来食に困らずに生きていくため」と教えるより、数学を学んだ後の未来の可能性を提示する方が効果的である、ということだそうだ。
確かにその通りだ、と思った。
私たちは、自分本位で、また自分の都合の良いように考え解釈してしまうことが多すぎる。
この本を通して人に何かを伝える時、人の気持ちになるということがいかに大切かということがよくわかった。
また、佐藤尚之氏の著書「明日の広告」にも同じ気付きを得られるような内容があったのを思い出した。
自分が知っていることや自分の中で出来上がっているものがあったとしても、伝える方法によっては、その可能性が膨らんだりしぼんだりする、ということを強く思い知らされた。
私も今後この6つの方法を日常やプレゼンで生かしていきたいと思う。

最後に巻末はこの本の大ファンであるという勝間和代さんの解説があり、非常に高く評価している。
私自身も本当に読んでいて興味深く楽しく読めたので、是非皆さんにも読んでいただきたい。

2010年4月29日木曜日

【ホンヨミ!】0430②若き友人たちへ【斎藤】

『若き友人たちへ』 筑紫哲也

 本書は長年ジャーナリスト、ニュースキャスターとして活動してきた故筑紫哲也氏が早稲田大、立命館大で大学院生向けに行っていた講座での話を新書として書き起こしたものである。

 筑紫さんがこの本で一貫して私たちに伝えようとしているのは、社会で起こる様々な事象を正しくとらえようとする姿勢を持って認識し、自分の考えを持たなければならないという事だと私は思う。しかし、その正しさというものこそ最も不明瞭であり、完全に悪と区別可能であると考えるのはあまりに稚拙であると述べられる。政治、宗教、歴史、事件、戦争などに関しては特にその性質は顕著に表れ、メディア等から与えられる情報を信じっ切きって、自ら思考することを止めてしまえばそれは本当の意味で「知る」ということにはならない。 
 この本では日本という国家を中心に置いて話が進んでいく。その中で愛国主義は悪党の最後の隠れ家であるという言葉がでてくる。生まれ育った風土、家族、仲間を愛する心は私たちのアイデンティティを形成する上で重要となるが、それを振りかざして自らの主張を肯定する者には注意が必要であると主張されるのだ。
では、本当に物事を「知る」ためにはどうすればいいのか。それはinformation(情報),knowledg(知識),wisdom(知恵)による知の三角形を成立させることであるという。現代の情報社会では圧倒的に情報量が多く、肝心な知識、知恵が欠如しやすい。そこで情報のスペースを適度にし、知識を増やし、根底となる判断する能力を高めることが重要であるとされる。例えばパレスチナ問題に関してニュースを見ることを一旦やめ、まずはイスラム教、キリスト教、ユダヤ教、中東の地理などについて勉強してみることが大切であるという。 そうすることでのちに得るニュース等からの情報がより生きてくるのだ。
 また、問題を抽象化することも重要であるとされる。はじめはこのことが何を指すのかわからなかったが、個々の問題にとらわれるのではなく本質に何があるのかを探し当てる能力のことらしい。確かに個々の出来事だけにとらわれていたらその都度に右往左往してしまうかもしれない。この抽象化の能力のためにも先に述べた知の三角形がカギになるだろう。
 情報社会に生きる私たちはともすればその量に圧倒され、個々の事象を追いかけることで精一杯になってしまうかもしれない。本書は長年報道の第一線で活躍された筑紫さんの言葉によるものであったから、より一層説得力があった。

【ホンヨミ!】0430①クラウド時代と<クール革命>【斎藤】

『クラウド時代と<クール革命>』 角川歴彦


本書で述べられている『クール革命』とは、高度なIT化が進み社会の様々な場面で大衆が参加し、大衆の嗜好や意思が社会を動かす現象を指している。たとえば、twitterにおいては各人が思いつきでつぶやきを発信することができる。そのほとんどが無意味かつ無用なものであり情報としての価値は低いといえる。しかし、リアルタイムに人々がつぶやくことでネット空間に巨大知なるものが形成されていき、圧倒的な情報量となる。この巨大知はつかみどころがなく少々厄介なものであるが、ここでは質よりも量が価値を持つことになる。これからの時代では大衆の動向、意思をいち早く感じ取る、むしろ先読みしたものだけが勝ち残り、かつ勝者総取りとなるのだと提言されている。

 現在のところ、その勝者となっているのはアメリカの企業であるGoogle, Amazon, Appleなどであり日本勢は遅れをとっている。日本が高い技術を持ちながらもガラパゴス化してしまった要因に、日本独自の規格が世界の市場で受け入れられないことが挙げられる。一方で、本著ではそのようなガラパゴス現象を一概に悪いものとはしていない。世界中で高い評価を受ける日本のアニメをはじめとするサブカルチャーは日本独自の精神文化のなかで育まれたものである。また、手塚治虫を代表とするようにひとりの有力な作家に頼る作家至上主が日本ではとられてきた。それは漫画界だけでなく、日本のものづくりにおいて共通する姿勢だとされる。ディズニーの製作方法のように集団でミーティングを重ねて市場に最も受け入れられそうな作品を目指す方法とは正反対だ。このようにアメリカと日本では物を造る上での土壌の違いがある。

私は日本において重視されてきた「もの造り」での技術の高さはもちろん大切であるが、それ以上に、作った製品を大衆である消費者の生活の中に組み込むデザイン力が重要だと感じた。Apple社はipodのハードウェア開発から音楽配信そして課金までを一括して行うハイブリッド型のビジネスモデルをとったことで消費者の音楽に関する生活を囲い込んだ。大衆である消費者はただ単に音楽再生プレイヤーを手にしただけでなくアプリケーションの開発、配信もできる。大衆を取り込むことで最も大衆に近い製品を提供することが可能なのだ。私達はipodiphoneを使用する際に自分の好みに応じてアプリをダウンロードする。結果的に使用者の要望を最も充たした製品が完成してゆく。従来の日本の製品のように高品質ことを追求していくビジネスモデルとは異なるのだ。実際、世界中で売れているのはappleの製品であるのだから日本の企業も方針転換していかなければならない。

 本書ではクラウド時代の到来により引き起こされるのは、我々が予測不可能な出来事に直面することだと指摘されている。先に述べたipodyoutubeの登場のようなイノベーションは音楽業界の構造そのものを変化させ、著作権問題をはじめ社会全体に対して強い影響与える。また勝者総取りが原則となり、平均値というものが意味を持たない。百人の貧しい人々の中にビルゲイツがいる場合を考えたらそのことは明白だ。その事実は大衆の不安感へと直結していくが結果としての不平等は容認される。そのような社会こそ革命的なイノベーションが起こりやすく、それを実現しているのがまさにアメリカである。それに比べると日本やヨーロッパでは安心、調和、安全が優先されるためイノベーションは起こりにくい。

 この本を読んで私はアメリカ勢が世界中の「知」を独占しつつあることに危惧を抱いた。たとえば、googleが持つ世界中の本をデータベース化する構想は大衆にとって非常に便利なことである。既存の出版社をはじめ不利益をこうむる人々はいるだろうが、世界中の本に対していつでもアクセスできる環境整備はかつてのグーテンベルクによる印刷技術の発明並みの革命になるとされ、それによる大衆が受ける恩恵は計り知れない。しかし、そのシステムを担うのはアメリカの一企業である。世界中の、歴史、宗教、学問、文化…に関する書籍をgoogleの検索システムを使って探すのであれば必然的にアメリカに関するものが上位に来る。それはアメリカによる知的支配ともいえるのではないか。近年よく言われていることだが、アメリカ的価値観という物差しによって多様な世界を一元的に測ることは困難である。無理にそうすれば対立、摩擦が生じかねない。我々がそのような危機意識を抱いていても、知のグローバル化が起こる現代ではアメリカ勢による進出を防ぐことは難しい。このように大衆に利益をもたらす一方で、ある一つの出来事により大衆が圧倒的な影響を受けるのがクラウド時代であることを認識しなければならないと感じた。

【ホンヨミ!】0430①ジャーナリズム崩壊【矢野】

上杉隆「ジャーナリズム崩壊」

「日本にジャーナリズムは存在するか?」で始まるこの本は、
日本の閉鎖的な記者クラブ・日本のジャーナリズム制度批判を綴ったものである。
筆者はNHK報道局勤務、鳩山邦夫議員秘書、ニューヨークタイムズ記者を経て、現在フリーのジャーナリストとして活動している。
筆者はアメリカのジャーナリズムと日本のジャーナリズム(主に新聞社・テレビ局)を比較して主に次の2点を批判している。

まず、閉鎖的な記者クラブの存在。外国人記者やフリーランス記者を蚊帳の外に出し、自分たちも時に政府等の国家権力側に寄り添う。
次にジャーナリストであることよりも先に立つ「会社員」であるという意識。
「出る杭」になることを恐れ、スクープを取ろうとはしない。
一貫してあいまいな立場でいようとするから、記事に関する責任の所在が明らかでない。

逆にアメリカの新聞では、事実関係の報道は通信社が行い、新聞社はもっと主張を以て報道するという。
また、新聞社は報道側と経営陣の間に隔てがあり、経営側が加味しない分自由な報道ができる。
ほぼ全ての記事に署名を載せることからわかるように個人としてのジャーナリスト意識もずっと高いようだ。

筆者の意見に共感できるところは多くあった。
私たち一般市民には知る権利があるのだから、権力に寄り添った日本の報道は良くないと思う。
筆者の言うようにもっと会社や自身の立場のため、ではなく読者視点で記事を書いてほしい。

しかし私はこの本を読んでいて若干の疲れを覚えた、というのが正直なところだろうか。
主張が強すぎる。ここまで終始批判を続けられると、逆にアンチテーゼに思考が及ぶ。
実際ニューヨークタイムズ誌の記事をいくつか読んだが、そこまでタイムズ社の記者の主張は感じられなかった。
確かにジャーナリスト視点だとアメリカで働く方が面白そうだし、記事も日本で言う週刊誌の要素があるらしく、そそられる。
しかし、やはり日本の客観報道(これが客観ではないと筆者は言うのだが)も必要だと思う。

それでも、記者クラブに今存在している様々な矛盾は取り払うべきだと私も思うので、
日本のジャーナリズムを「崩壊」して新規立て直しを図るのでなく、
海外のよい部分を取り入れて、読者のことを考えた「ジャーナリズム成長」を期待したい。

【ホンヨミ!0430②】知的複眼思考法【栫井】

知的複眼思考法/苅谷剛彦


複眼思考法とは、ある問題に対して多面的な見方をする考え方のこと。
何かの正解を得たいと思ったとき、ただ知識を丸呑みするだけでは本当に得たいものは得られない。常識を鵜呑みにせず、自分から答えを見つけ出しにいく姿勢を持つことが大事なのだ。
とはいえ、どうすれば新たな視点を持つことが出来るのか。
そのための方法のひとつとして、本書は関係論を用いることを挙げている。
関係論とは、問題をそれ自体だけで見るのではなく、問題に内包されている人・モノ・環境との関連の中で考えるやり方だ。プロセスに含まれる関係性を確認しないで、数字や理論の一人歩きを許してしまってはならない。
堅い議論のときにも使えることだが、もっと身近なアイディアを考えてるときにも使える考え方だと思った。問題意識・「こうしたい」というビジョンを分解して組み上げたアイディアとそうでないものでは明らかに強さが違う。

また、かねてから疑問に思っていたこと、物事を概念化した後の使い道についてもすっきり整理出来た。概念から仮説を立て、一見関係なさそうなケースに当てはめてみることで新たな角度からの検証・未来予想が出来る。
去年の研究発表で指摘されたことはこういうことだったのではないかと思った。去年はフレームワークを作るところまで上手く持っていけたので、今年はプラスαここを目標にしたい。
物事の本質を掴み、類似した新たな問題にそれを適用してみることで、フレームワークは本当の意味を持つのではないかと思う。上手くアナロジーを使えるようになりたい。

そして本書にて複眼思考の例として挙がっていたのが、マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」だ。
これは私が社会学専攻の試験を受けたとき、テスト範囲に提示されていた本の中で一番面白いと思った本だ。
お金にまみれた資本主義精神は、実は一見最も対立するような宗教の倫理に始まっていた。
常識を疑い新たな視点を導入する社会学的手法を、もっと見直し学ばなくてはならない。

【ホンヨミ!】0430①著作権の世紀【金光】

福井健策『著作権の世紀』

以前、同著者による『著作権とは何か』を読んだときは、分かりやすさに驚きました。
今回の本は、ネットや新しい芸術など最新の事例に関連付けた内容が多かったです。金ゼミで扱う内容とリンクしている部分が多いが、『著作権とは何か』を合わせて読むことをお勧めします。

この本を読み、今週金曜のNCに向けて「コンテンツと著作権」のスライドを準備し、昨日は知的資産センター設置科目で、著作権を扱う弁護士の話を聞き、と今週は著作権漬になっていました。

「権利者と利用者のバランス」で動いている世界だと思いました。もはや問題は国内にとどまらず、自国の価値観対応できません。アメリカを例にとっても、判例主義のアメリカでは、著作権をゆるやかに主張するフェアユース規定が主流です。日本でも日本版フェアユースの取り組みや、クリエイティブコモンズの導入も進んでいますが、どれもまだ全てに対応できるところまでは広まっていません。

今自分は利用者としての立場しか体験していませんが、権利者の立場になってみること。それも業種、職種によって受け取り方は大きく異なると思います。

金曜日は、広く浅くですが、コンテンツと著作権についてNCします。
著作権が身近な概念だということだけは伝えたいなと思っています。

【ホンヨミ!】0430②新世紀メディア論【黄】

ウェブ時代に突入した今、新聞社の業績不振や雑誌の相次ぐ休刊など出版業界は大きな壁に立ちはだかっている。
はたして出版は今後生き残るのだろうか。メディアはどこに向かうのか。

筆者は、私たちの知っている出版は21世紀の出版じゃない、と断言する。そもそも、私たちの認識する出版、つまり、全国にばらまく紙媒体の雑誌や書籍、新聞しか指してない出版は既に死んでおり、これを踏まえたうえで、新たなバージョンの出版は、その価値を増大させながら続いていくと言う。ここで印象に残っていた筆者の言葉として、

「冒頭にも書きましたが、わたしは紙のメディアは銀塩のフィルムカメラに似ていると思います。書店は中古カメラ屋さんのようになるのかもしれません。最新の刊行物を並べる書店は量販店化していくでしょう。そして、フィルムカメラが廃れ、デジカメが全盛のいま、紙の本は中古カメラのように稀少品に近くなると思います。」

既存の出版にしがみついてる層にとっては耳が痛い一言。しかしながら、著者はさらに踏み込んで、今後の出版は「情報商社」としての位置を確立すべきだと主張し、そこには、商売のネタが考案されるプロセスは多様であるという前提が含まれている。

さらにもう一つ本書で繰り返し強調されていたこと。それはコミュニティの重要性。コミュニティの価値は特定の読者に対して情報を提供し、コミュニティを組成したとき始めて作られる。また雑誌の価値一つをとってもそれは、記事によってでも編集者によってでもなくその雑誌を取り巻くコミュニティによって決まるのだ。
過去に自分が愛読していた雑誌を振り返って見ると確かにそのとおりだと思った。
ツールがコモディティ化し、ツール・機材に関してはプロとアマの差が無くなってきた現在。デジカメなどもプロが使う機材とハイアマチュアの機材では機能的にはほとんど差が無くなったと思う。そんな中、メディアは今後どこへ向かうのか、どんな可能性をひめているのかを専門的知識を交えながら綴った作品である。

2010年4月28日水曜日

[ホンヨミ!]0430②日本辺境論[矢部]

日本辺境論  内田 樹(著)

日本人とはどういう人か、日本人は世界から見てどういう人物なのだろうか、という疑問に対して、日本人は辺境人であるという視点から、様々な著者の意見をとても明晰に論理が絶妙に組み立てられながら、例を引き出しつつ、分かりやすく述べている。日本人固有の思考や行動はその辺境性によって説明することができるというのが、この著者の考えである。

このような類の、日本文化の辺境性や後進性、周縁性、特殊性について書かれている本は、この世の中にたくさん存在するので、著者は、この本のコンテンツには一切新味がなく、非体系的で、結論がないと言うが、著者はそこに重点を置いていないから、冒頭部分からそこに断りをいれていることに注目できる。筆者は「お掃除」とたとえ、忘れてはいけなく、日本人として、日本人について考えることにおいては、このお掃除と呼ばれる「確認」作業がとても重要と考えているのである。

比較対象を他国や他人など、他のものにおて、自分や日本人を評価することを、よくないことととらえている。例えば、日本はこのままでいくと、未来がないなどよく言われるが。それについて根拠を持って自分の意見を言えてる人など大抵いないと言っているのである。普通ならば、相手の意見を聞いて、柔和に対応でき、相手と議論を交わすことができる。しかし、このようなことができない人というのは、ただただ他人の意見を鵜呑みにしその一つの意見にしか耳を傾けていないから、次の2つの行動をすることしかできないと著者は云う。それは強引に自分の意見を押し通すか、潔く妥協するかの2つだ。

日本人というのはcatch upすることばかりをしていると著者は云う。日本が先導になって世界の各国がついてこいというのは一切ない。日本は世界標準と一般的にいわれるものに追いつこうとするのに精一杯なのである。世界標準を日本は新たに設定することはできないのである。それは個々の日本人においても同じことが言えるのである。何でも他人や周りの環境・状況に合わせることに全身全霊を捧げてるといっても過言ではないかもしれない。この日本人的特質の最大の要因は、その日本(人)の行動や判断が、未来において、実証されておらず、実存してないからであり、それ故に踏み出すことができていなく、自分の行動・判断を担保として差し出すことのできる人のみが世界標準を作り出していくことができるのではないかと思う。

2010年4月26日月曜日

【ホンヨミ!】0430②ハイ・コンセプト【高橋】

ハイ・コンセプト~「新しいこと」を考え出す人の時代~ ダニエル・ピンク(著) 大前研一(訳)


コンピューターが弁護士や会計士などの仕事もできるようになってしまった現代、私たちは機械にはできない、創造性に富んだ思考力、即ち「バランスのとれた右脳プラス左脳思考」が現代では求められていると云う。
ダニエル・ピンク自身は「左脳型人間」だ。しかし彼は左脳の重要性に着眼点を置き、脳科学的アプローチをとる一方で芸術面などにも目を向け、新しい発想には右脳が不可欠だと論じている。
彼曰く、デザインとはビジネスであり、ビジネスとはデザインであると云う。つまり両者も未来を「設計」できるということなのである。

教養を深めるということは、決して単に机に向かうことだけではない。創造力、オリジナリティーが求められる現代、音楽や芸術にも触れ、感受性豊かな人間を目指していくべきなのである。
仕事にも人生にも「遊び」は必要で、切り捨ててはならないものであるとダニエル・ピンクは云う。心の豊かさを私たちは大事にしなくてはならないのだ。その心の豊かさは他人への「共感」へと繋がり、その共感こそがハイ・コンセプトの時代に重要となる「中世的思考」へと導いてくれるのである。
本書では、著者が勧める関連ウェブサイトや出版物が紹介されており、興味をそそられるものばかりである。少なくともひとつは実際に試してみる価値は十分にあるだろう。

【ホンヨミ】0430 天才の読み方 斎藤 孝

天才の読み方 究極の元気術    斎藤 孝


天才に何を学ぶか…。

二十世紀最大の芸術家だったピカソは、自身から湧き出る精力を常に刺激し、積極的に使いきることで、そのインスピレーションを無尽蔵のものにした。
彼はむやみに自己を主張せず、他者を素直にまね、それをさらに上回る技術を身につけることで成長を続けた。
詩人、あるいは童話作家の最高峰である宮沢賢治。彼の知識は世界をさらに大きく広げ、彼は貧しかった環境を逆に強みとして、自己を徹底的に鍛えた。
新たなファッションを創造したココ・シャネルは、時代を彼女に引き寄ることで成功をその手におさめた。それは彼女のポジティブな思考、客観的内面観察、自己主張から実現にまで至った。
そして最後にイチロー。彼は膨大な努力から、その高い質と集中力を獲得した。

この四者に共通して言えること、それは“天才は量をこなす”という事だと痛感した。しかしただむやみに量をこなしているわけではない。それぞれが自身のフィールドで先見性を持って何かをこなし、自分を伸ばしている。
私のスタイルは何なんだろうか。自分をさらに発展させるためには何が必要なのか。この本を見ていると今まで自分は何をしてきたのか、と落胆する。しかし同時にこれから自分がどうすればいいのかがしっかり指南されている非常に優れた著書と言えるだろう。人生に遅すぎるという事はもちろんないだろうが早い段階で本書を読むことを勧めたい。

[ホンヨミ!]0430①現代日本の思想[矢部]

現代日本の思想-その五つの渦 久野収(著) 鶴見俊輔(著) 

1950年代というのは、たくさんの思想家がいて、各々が独自の思想というものを持っていた。最初に書かれている「白樺派」について。「新しい村」という枠組みで、彼らは、社会・芸術運動を繰り広げていく。著者は、思想というものを、現在進行形で現実に今何を起こすかということと考えており、過去にすでに起きた事象を抽象的にとらえるものではないと考えている。

これに基づき、本書は鶴見俊輔と久野収の共著である。鶴見俊輔は一貫として、日本共産党を批判している。その首尾一貫している批判は、政府や軍の徹底的な弾圧があり、加えて、社会から鶴見の思想というものが理解してもらえないという状況にあるにも関わらず、曲げられることは一切なかった。天皇制批判を続けてきたのだ。

そして、この本の最後に書かれている重要な点が、「実存主義(日本)」についてである。これはとても難しい言葉であるが、説明しようと思う。:非合理的に、具体的に個性や主体(主観)性を持った人間存在(実存)そのものを重視する思想。実存主義の後に括弧をつけたのは、実際、西洋では19世紀末から流行していたからである。
鶴見はこの実存主義の時代を、この本が書かれた1950年代半ばと考えて、論じているが、実際の思想界での実存主義というのは、戦後復興興隆期の1970年代初めと考えられている。鶴見の当時の考えを知ることはできないが、鶴見が、冷静に淡々と述べる文章には何か根拠があったのかもしれない。

この文章での鶴見の批判の仕方は、とても論理的かつ明晰で、客観的に的をピンポイントで射ているものばかりである。これは、現在でも通用する捉え方ばかりである。鶴見の物事を考える角度にはとても驚かされた。人々を動かす思想ということでは、これからの日本にも必要不可欠ではないのかと思うこともしばしばあった。

2010年4月24日土曜日

【ホンヨミ!】0430①明日の広告【高橋】

明日の広告~変化した消費者とコミュニケーションする方法~/佐藤尚之


本著は著者自身が広告会社に勤めていることもあり、具体的経験を多用して近い将来、即ち「明日」の広告について自身の考えを述べている。

昔に比べてネットの方が何よりも先を行く時代。当然消費者はCMや広告だけで消費をする存在ではなくなり、ほぼ必ずといっていいほどクチコミなどをネットでチェックする、実に疑い深い存在へと変わってしまった。そこで、広告を制作する側が心がけるべきことは、変化した消費者同様、制作側も変わる必要があるということ。

では、どう変化するのか。それは、消費者本位の視点を徹底的に身につけること。制作側としてしか考えられない広告は消費者の胸に届くはずがない。また、クチコミなどが重視されている現代では商品丸裸の時代といっても過言ではなく、もはや長所だけ並べたメッセージは消費者の心を揺さぶらなくなっている。いまは広告は宣伝商品の良いところも悪いところもさらけ出し、まず消費者の信頼を得ることから始まると云う。

ネットの出現やHDDレコーダーの出現によりCMが危機的状況にあるとされている現代。一見広告業界の先行きが不透明な時代になってしまったように感じるが、著者は「あらゆるメディア媒体があふれていてエキサイティングな時代になったものだ」と、プラスに考えることを説いている。
もともと、広告とは見るものを楽しい気持ちにさせてくれたりする明るいものである。制作側が沈んでいてはそれを見た人だって明るい気持ちにはなれなくて、消費も促せない。

何気なく目にしていた広告が実は深い意味を持っていて、それはまるで消費者を試しているかのような広告もある。そうしたものは、綿密に狙ったターゲットのことを分析して深く考えてあるが故にできる産物であるということを本著を読んで知ることができた。そして、いかに次世代メディアを生かして人々の心に届く広告作りをしていくべきかについても学ぶことができた。

【ホンヨミ!】世界を変えるデザインーものづくりには夢がある【0430①栫井】

世界を変えるデザイン/シンシア・スミス他(原題は「Design for the Other 90%」)


まず、ここにおけるデザインの定義は、「意識的に問題を解決するもの」。もちろん理由ない装飾のことではないし、消費を促すためのものでもない。
いたずらに世に生み出されて行く消費財の恩恵を受けているのは、世界のたった10%に過ぎない。残りの90%の人たちが本当に求めているものを大抵の生産者は考えていない。
残りの90%の人たちに必要なものは、どのように作られ、普及し、人々の生活を支え、彼らが自立する足がかりになるべきか、そのプロセスや哲学を書いた本だ。

デザイン思考は、人間中心のモノ開発。
本書を読んで、あまりにも自分中心のものの考え方をしてしまっている自分に気づいた。世界にモノは溢れてしまっている、と私は考えていたし、モノの次のことを考えてもいた。だが、モノが足りない・使われていないところは確かに存在しているのだ。格差とか貧困とか、正直私自身の興味から外れていることだけれど、ローカルで人間中心の考えはもっと持つべきだった。
私にとっての当たり前が当たり前でない人もいる。それも想像以上にたくさん。
私たちにとってはあまりにも当たり前で陳腐なものは、実は誰かにとっては生死に関わるものになることがある。
ものによって、誰かの人生がとてもとても大きく変わるということを忘れてしまわないこと。もっと胸に刻まなくてはならない。

私たちは自分が生きている社会の消費⇔生産のサイクルに身を置いたまま、自分の力でサイクルを変えることを知らない。
だが、各々が自ら果たす役割とその力について認識することで、全ての消費・生産に関わる関係が変わっていくチャンスが生まれる、と本書は云う。
まず無意識に看過していたことを意識すること。
デザイン思考に必要なものを、再度知ることが出来た。


ちなみにこの本の内容が、5月〜6月に六本木で開催されるらしい。
世界を変えるデザイン展。行ってみようと思います。
http://exhibition.bop-design.com/

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1冊以上、とのことだったので。購入した本はのちほどアップします!

2010年4月23日金曜日

春休みブログ

春休みのブログをアップするのをすっかり忘れていました。
なので2010ブログの方にアップします。
今更のアップになってしまって本当にごめんなさい。


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3つめのお題、春休みの思い出について書きます。

私は、この春休みSanFranciscoのSilicon Valleyに行きました。その際金ゼミでもお馴染みのGoogleとIDEOにも少し訪問したので、その感想を書きます。






よく、IDEOはneedsを追求する企業、GoogleやAppleはwantsを追求する企業と言われます。

新商品開発が比較的開発者のwantsから生まれるGoogleやAppleに比べて、IDEOはユーザーの潜在的なneedsを汲み取る手法が特徴的です。rapid prototypingやユーザーの観察など、IDEO社独自の手法は金ゼミ内でも有名ですが、今回はそれらの手法を用いて作られたプロダクトをいくつか見る事が出来ました。
例えば、IDEOの代表作のひとつでもあるスーパーのカート。ABCニュースのDEEP DIVEという特集で作られたものです。(詳しく知りたい方はYouTubeで見る事が出来ますhttp://www.youtube.com/watch?v=M66ZU2PCIcMまた、『発想する会社!』という本にもこの特集について紹介されています。)このカートは、買い物客が従来のカートをどのように使用しているか綿密に観察したのちに(従来のカート利用者に感想を聞くのではなく、観察する点がIDEOの大きな特徴です。)、”より使い易いカートとはどのようなものか”を追求したものです。このような消費者のneedsをあぶり出し、改良する手法をマニュアル化しているところがIDEOの特徴です。IDEOの方が”Everyone can be a designer.”とおっしゃっていたのが印象的でした。方法論に従えば、誰でも革新的なプロダクトやサービスを生み出す事ができるそうです。





Stanford大学のHASSO PLATTNER Institute of Design、通称d.schoolも少しだけ覗いてみました。この研究所には工学・医学・経済学・教育学など他分野の研究者が学際的な研究を行っています。イノベーティブでまだ学問的に未開な分野(つまり、正解が何通りもあるような複雑な問題)に対してmultidisciplinary collaborationによって取り組むというのがd.schoolの方針です。また、IDEO創業者David Kellyが立ち上げた研究所であるため、IDEOのdesign thinkingをそこここで見かけました。









今回Silicon Valleyにある30社ほどの企業を訪問しましたが、どの企業に対しても共通して、言葉にできない勢いのある雰囲気を感じました。
『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード集中講義』という本の第5章「シリコンバレーの強さの秘密」に、シリコンバレーでは“失敗はイノベーションのプロセスの一部として、当然のことと受け止められています。”“失敗していないとすれば、それは十分なリスクを取っていないからかもしれません。”と書いてあります。
 このような、リスクをとることにポジティブな文化や、失敗から沢山のことを学ぼうとする姿勢を肌で感じることが出来たことは、単なる知識以上に大きな収穫であったと思います。

2010年4月20日火曜日

初ゼミ&合宿を終えて

こんにちは。
5期生、2年商学部の矢野瑶子です。
メーリスにも書いたのですが、私の不手際によりブログをアップできず、
期限を過ぎてしまったこと、大変申し訳なく思っております。

では、感想を、大石先生の言う「無駄な自己発信」にならぬよう
気を付けながら書きたいと思います。

「本気だな」
初ゼミ・合宿を通して、金ゼミに対して感じたことです。
まだ研究等は始まっていないので詳しいところは分かりませんが、
このピリリとした緊張感のある雰囲気、
またゼミ員が先輩・後輩関係なく互いを尊敬・尊重しているところが
とても素敵だと思いました。
特に後者、相手の発言を寛容に誠意をもって受け止めること、
研究をしていく上でとても大事なことだと思います。
 
初ゼミのBrand myself&yourselfを見て、特に見習いたいと感じたのが、
先輩方のスライドの作り方です。
Visualでパッと、伝えたい情報を面白くまた効果的に表しており、
スライド自体がもう「作品」という感じでした。
話す時の表現もジェスチャーを取り入れたり、
分かりやすい言葉を使ったりと諸所に工夫があって
とても勉強になりました。
また、金光さんのプレゼンの話すスピードがとても聞き取りやすいな、
とずっと思っていました。

 合宿では、色々な人に出会えて楽しかったです。
これからもっともっと深い話をしていきたいと思ったし、
掘り下げれば掘り下げるほど色んなものが出てきそうな(よい意味で、です。)人ばかりだと感じ、わくわくしています。
 
金先生のお話の中で「120の自分は見せず、6~7割の自分を見せる」
というものがありました。
一方で「110の自分を見せるが、自分では90を自覚する」
というのが気に入っている私の考えでした。
私は過度の謙遜が逆に「認められたい(そんなことないよと言ってもらいたい)願望」の様な気がしてあまり好きではないからです。
また自分を高く評価できる人は他人をも高く評価できるという思いもあるし、
この考え方のポイントは、人に言ったものと自覚しているところに20の差があること。これが次のステップ・努力へのインセンティブになるのかなと思うのです。
完全に持論(愚論?)を弄してしまいました。。。

しかし金先生のお話を反芻しているうちに、
人にはひけらかさない3~4割の部分こそが「内なる醸成をする」のだ
ということの意味が分かってきました。
ジャガイモの収穫で全部堀りきらず
一部を種イモとして次の成長のために残しておく、というイメージでしょうか。
確かにそれはかっこいい。
そして、自分自身のこれからの成長が面白くなりそうな考え方です。納得。
 
本当に金先生のおっしゃること一つ一つ
ビビッとくるものがあって考えさせられます。
今後も楽しみです。

初回、長々と書いてしまいましたが、そろそろ終わりにしたいと思います。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
これから金ゼミの一員として、一所懸命頑張っていきたいと思います。
皆様ご鞭撻の程よろしくお願いします。

0416ゼミの感想

 1年ぶりのBrandMyselfでしたが、自分のことを理解し、伝えることの難しさを痛感しました。友達の長所ならたとえ寝起きでもすらすら100個ぐらい言えてしまうのに、自分の長所は21年生きていても1つ見つけるのもやっとです。笑


実は、私にとって後輩を持つのは今までの人生で初めての経験です。そのため、後輩に対して自分に何ができるのか春休みのあいだ悶々と考えていました。
 
 私は、たかだか1年や2年長く生きたからといって、彼らに一方的に何か伝授できるとは毛頭思っていません。しかし、金ゼミという組織に1年間長くいた者として何か出来ることがあるとすればそれは、5期生の皆が今後何らかの岐路に立たされたときに良い意味でひとつの参考例となることだと思います。(何かの本に「最前の選択をするには、身の周りで得られるデータはすべて集めるべき」」と書いてありました。)

 新たなメンバーと共に、緊張感を持って切磋琢磨して行きたいと思います。

初ゼミ&合宿

こんばんわ。法学部政治学科2年の吉田世博です。

〈ゼミ初日〉

駅から6号館に向かう間、雨のせいか心があまり落ち着きませんでした。自分は本当に金ゼミでやっていけるのだろうか。そんな不安が雨の音と共に心の中で増幅されていく気がしました。緊張しながら622に入って、先輩方に笑顔で迎えられた時は正直すごくほっとしました。

先輩方のBrand MyselfBrand Yourselfはプレゼンとしての完成度が高いだけでなく、ゼミの楽しく・真剣な雰囲気が一枚一枚のスライドから伝わる気がして、自分もこのような発表ができるようになりたいと思いました。

金先生のお話は、自分が1年の時に抱いていた悶々とする気持ちに答えを与えるものであり、大変勉強になりました。

自分のこれから進む道を明るく照らしてくれるような一日でした。

〈オリエン合宿〉

この合宿で一番強く感じたことは、メディコムは多くの「出会い」を用意してくれる場であるということです。

OBOG先輩方とのお話は、とても刺激的でした。メディアの現場について生の情報を得ることができたことで、メディアに対する新しい視点を持つことができました。先生、先輩方、そして5期生の皆さんとの語らいでは、どこかメディコムの凄さの真髄を味わった気がします。

多くのことを得ることができた2間でした

新年度を迎えての雑感。

 3期生、法政4年の岸本です。
 
 新年度を迎え、先輩面下げた3期生の立場として1つだけアドバイスを。

 それは「時間の使い方に気をつけること」です。何を当たり前な、と思われるかもしれません。ですが実際、2年生はゼミ初体験で思いのほか時間を割くハメになり、3年生はすぐさま就活が始まるので、それぞれの学年が思った以上に多忙になるでしょう。(「ジャネーの法則」ではありませんが、私の実感としては1>2>3>4と学年が上がるにつれて時間の流れを早く感じます。)

 時間をより有効に使う、つまり、より多くのタスクを処理するには「1.処理スピードを上げる」「2.無駄を減らす」の2つの方法が考えられます。
 前者の方法では新しく取り組むものごとではなく、普段のルーティン的なタスク処理のスピードを上げる。後者の方法では先生の発言にもあったように優先順位付けを行うことが有効だと考えられます。

 要するに、普段やってることをもっとスマートにこなしながら、新しい、あるいは重要な(この2つは背反しない場合も多々ありますが)ものごとに時間を割いてガンガンいきましょうということです。でないと、あっという間に1年、2年が過ぎてしまいます。この時期は色々新しいことに取り組む季節だと思うので(とはいえいつでも「思い立ったが吉日」ですが)1つアドバイスを失敬しました。

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 4期生のBrand Myselfは一人一人の成長が確認出来たのが良かったと思います。個人差が無くなってきた印象を持ちました。今年の暮れとかにはもっとパワーバランスが崩れて個人の成長の差が出るようになるのでしょうか…笑。
 勝ち負けじゃないですけど、負けていられないな、と良い意味で触発されました。
 
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 先生の講義では、見逃しがちなTwitterでの発言の深いところまで聞けて良かったと感じています。

 「誰も上ったことのない山に登る」「既存の学問の権威の先生に教えを乞われるようなものを学ぶ」という言葉には昨年度のこの本のことを思い出しました。
 
 山のたとえで少し脱線。Googleの会社説明会でボブ・マーリーの「Ain't no mountain high enough」という曲のGoogle社員によるカバーが流れていて後々意味に気づいたときのインパクトが忘れられません。つまり誰も上ったことがなくても、高すぎる山は無いんだ、と。
 もうひとつ。最近あるベンチャーの社長さんとお話する機会があって、そこで言われたことに、「山は色々なルートで登れるけれど、最初は出来るだけチャレンジングなルートをたどる方が技術が身に付くから、難しいところに挑戦してみて」というものがありました。山だけでなく、登り方も多様なのです。

 さて、本題に戻ると、「創る作業」+「広げる作業」のところにも色々思うところがありました。「創る作業」とは自己完結、悪く言えば自己満足の世界で、「広げる作業」とは、社会的な文脈の中に位置づけていくことだと感じました。(そしてその「広げる作業」の中には情報の非対称性を活かしたブランディングが含まれるのかなと。)

 何はともあれ、次回のゼミが楽しみです。そんな感じで今年1年宜しくお願いします。

金ゼミ第一歩

初めまして、こんばんは。
文学部民族学考古学専攻2年の長澤良佳です。


【第1回 金ゼミ】

履修登録の日、締め切り30分前まで悩みに悩んだ末に決めた金ゼミ。
その初回ゼミの感想です。

まずは4期の先輩方の“Brand Myself”と“Brand Yourself”についてです。
先輩方のプレゼンは十人十色で、でもどのプレゼンもとても分かりやすく自分や他人について紹介出来ていると思いました。
まだ私にはこのような表現力が足りないと思うので、先輩方のプレゼンを手本に、見ていて飽きない分かりやすいプレゼンが出来るようになりたいと思います。

次は金先生の講義についてです。
15分程度の講義中、目から鱗が落ちるばかりでした。
先生は「他人の話を鵜呑みにするのではなく、疑うこと」というお話をなさっていましたが、今はまだ金先生のお話を疑うことは出来そうにないと思ってしまいました。
また、自分がやりたいこと・やらなければならないことをリストアップして優先順位を付けるということも仰っていましたが、今の自分はやりたいことを横に並べて全部に手を出している状態なので、切る力も重要だと思いました。
今この瞬間瞬間を、最高のものだと思えるようになりたいです。


【オリエン合宿】

オリエン合宿ではOB・OGの方々の貴重なお話を聞き、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
ですが、それ以上に私にとって刺激になったのは、空き時間に同期とした話ではないかと思います。
皆の話を聞いているとそれぞれがしっかりした考えや夢を持っていました。
そんな話を聞いていると、自分があまりにもなんとなく生きてきており、これまでの20年間何をしていたんだろう、と恥ずかしくなりました。
今回のオリエン合宿をきっかけに自分の存在意義を見つけたい、代替不可能な存在になりたいと思いました。

2010年4月19日月曜日

初めての金ゼミ&オリエン合宿

<ゼミ初日>
第一に、先輩方のBrand Myself & Brand Yourselfを見てそのクオリティーの高さに圧倒されました。
今まで日吉の授業で見てきたプレゼンとは格が違ってすごく刺激を受けました。
先輩方のプレゼンはそれぞれのカラーで独特のユーモアを交えつつも、わかりやすい例を用いて聞いている人たちにしっかり伝えようとしていました。
思考力。伝達力。表現力。今自分が一番強化すべき点だと思いました。

金先生の講義では目からウロコな言葉をたくさん聞くことができました。
特に胸に響いたのは代替不可能な人材こそ目指すべき像であること。
聞いていてとても考えさせられ、今まで自分が考えたこともないことばかりで感銘を受けました。

与えられた機会をしっかり自分の中に吸収して生かしていく。
そういった学びの姿勢を大事にしてどんどん吸収していきたいと決意した日でした。


<オリエン合宿>
終えてみてまず感じたことは、メディアコムとは人から刺激を受ける機会がとても多い恵まれた環境であること。
何をとっても自分には新鮮で自分の中で考えさせられることばかりでした。
そして大学でいかに自分が狭いコミュニティーにいたかを思い知らされました。

人と話してその考えや価値観を聞いて自分のものと照らし合わせてみる。
その違い・ギャップこそが大切で自分の中で新しいものとなって自分の「彩」が豊かになっていく。
その内なる化学反応は面白いと思うし、同時にとても貴重なことだと思いました。

今回は先輩方とはあまり絡めなかったので、これから是非たくさん話してもっともっと自分の「彩」を豊かにし、周りにもなんらかの影響を与えることができるような人間になりたいです。

blog.

こんにちは、商学部2年の矢部貴大です。よろしくお願い致します。
まず金ゼミについてなのですが、初ゼミ、合宿というこの3日間を通して、とにかくすごいなと感じました。やはり、誰もが思うと思うのですが、プレゼンテーションはすごいと思いました。人に自分の思っていることを、話すことで伝えることができる先輩の方々は本当にすばらしいと思いました。それ以外にも金ゼミの人は頭の回転がとてもはやく、判断・選択力に優れているのかなと感じました。見習うところばかりで、日々学ばせてもらっています。そこには知識の裏づけもあると思うので、自分も一段とその辺りを頑張ろうと思います。

メディアコムには本当に頑張っている人が多くいて、毎回、毎日、毎時、毎分、毎秒刺激になっています。やはり環境は人を変えてくれますね。しかし、環境だけに頼らず、マイペースに自分の中で、しっかりと整理して、今直に目の前にあるものをやることが大事だと自分では思って何事も取り組んでいます。

加えて、人を啓発させてくれる様々お言葉に触れられて感動しています。その度によく考えるのでとてもすばらしい機会であります。
失うものは一切ないので、何事も恐れず、たくさん失敗をして成長できるように、単純ですが、僕は200%の努力で、「今」を本気で気合入れてやるだけです。

最後に、これからよろしくお願いします。

金ゼミ

≪金ゼミ第一回目≫
四月十六日。金ゼミに初参加。
同期は何人いるのか、今日はどんな事をやるのか、分からない事だらけで、ドキドキしながら出席。
あっ、五期生、私一人じゃない!ホッー。
先輩たちのBrand myself を聞きながら、改めて、先輩方一人一人が各々の個性を生かしてプレゼンをされてるなぁ、と思いました。
誰一人として、プレゼンのスタイルはカブってなかったのに、それぞれの人柄がいい具合に出ていたプレゼン。だからこそ、同じテーマの繰り返しなのに飽きなかったわけで、気が付いたらあっという間に時間が過ぎていました。次は、私か・・。自分の持ち味は何だろう。
もんもん考えていたら、金先生が「他人と比べる必要なんてないんだよ。自分自身との戦いだから。」と講義で一言。先生の言葉がすごく印象に残りました。
自分ってどんな人間だろう。
出てきそうで答えが出てこなくて、もどかしいと同時に、すごくワクワクしている自分がいました。
ここからがスタートだと心から思います。今をベストの時間にしていこう、と熱く思った第一回目でした。
≪合宿≫
すごく寒かった第一日目。
こんなにスカスカのスケジュールで何やるの?と思っていたからでしょうか…全てが
期待していた以上でした。特に、今までは全く絡む機会がなかったメディコムの先生方からたくさんの話が聞けて、本当に良かったです^^
それから、金ゼミのメンバーとは、先輩方はじめ、五期生の皆とも今回初めてじっくり話せた気がします。第一印象と全く違ってたり、思わぬ偶然があったり、単なる自分の誤解だった事が実はたくさんあり、話す事って大事だな、って思いました。
竹内先輩にMacのパソコンの話を聞こう、聞こうと思いながらも最後まで結局聞けなかった事が唯一の心残りです。
これから一年間、短くも長くもなりえる時間だと思います。この時間を、先輩方、それからこの五期生メンバーと一緒に 最高のものに作り上げていきたいです。
色んな刺激あり、笑いあり、心配もちょびっとあり、だった合宿でした。

長老としてのゼミ

 こんにちは、戸高功資(とだかこうすけ)です。この名前で「こうすけ」と読みます。親の「成功して資産をどんどんためてほしい。」というがめつい欲望からこのような名前になりました。
 この名前に由来したtwitterアカウント(http://twitter.com/seikousisan)もあるんで5期生の方々、よろしければフォローよろしくです。

 オープンゼミ、初回ゼミ、合宿といろいろ偉そうなことを言わせてもらいました。本当に僕はそんなことを偉そうに言う資格はないと思うので、自分が思ってることを率直に言ったつもりです。
 どんなことでもだいたいは自分次第でなんとでも変わります。成功するとは限りませんが、いい方向には向くのは確かです。
 自分が選んだ金ゼミという場を生かすも殺すも5期生次第です。入ったからには「主体的」に、課題も、制度作りも、何にでも声に出して行けば変えて行くことができる風土があるのも金ゼミなんではないかと思います。
 そして一番変わって行くのは自分自身だと思います。僕自身、このゼミで変わって来れたのでそれだけは自信をもって言えます。

 僕は今年もこのゼミでまだまだ成長したいと思っていますので、時折「うぜー」と思われるかもしれませんが、ゼミには参加して行きたいと思っております。
 よろしくお願いします。

2010年金ゼミ始動!!

 5期生の皆さん、はじめまして!金ゼミへようこそ!4期生の皆さん、リクルーティング活動、そして初回のゼミ、合宿と運営お疲れ様です。そして3期生の同期たちへ。就職活動お疲れ様!なかなか結果が出なくて苦しんでる人も、だいぶ落ち着いてきた人も、まだまだこれからです!頑張りましょう!

 というわけで、2010年度の金ゼミが始まりました!!文学部社会学専攻4年、3期生の大賀有紗と申します。16日の初回ゼミで簡単に挨拶をさせて頂きました。正直なところ、ゼミの教室に入るまで心臓バクバクでした。何人くらいの後輩たちが金ゼミの門を叩いてくれたのか…。自分が先輩としてやっていけるのか…。不安なことだらけでした。しかし、教室のドアを開いてみて驚きました。不安も吹っ飛びました。キラキラ輝いている後輩たちがそこにはいたのですから!
 実は、私は就職活動で凹み続きで…。もうどうしたらよいかわからなくなって、藁をも縋るような情けない気持ちを抱いていました。「とりあえずゼミに行こう。先生や後輩たちに会って、元気を取り戻そう」。そんな思いから、ふらふらと、それはもう餓死寸前の動物のように(汗)教室に入っていったわけです。たくさんの新しい後輩たちのキラキラした顔。そして、去年から比べれば大きく成長した4期生たちの、誇らしげな表情。それらを見たとたんに、疲れだとか、悩みだとか、そんな負の気持ちはどこかへ行ってしまいました。金ゼミは私の元気の処方箋だったんですね。

 4期生の皆のBrand Myselfはそれぞれ個性が溢れていて、面白く聞かせてもらいました。去年の4月にまだ入りたてだった4期生は、人前で話すことにあまり慣れていなくて、下を向きがちだったように思います。それが、1年経って、あんなふうに堂々で話せるようになれているなんて。子供を見守る親のような気持ち、とでもいいましょうか。とにかく純粋に感動しました。3期生や2期生の先輩たちのテクニックもうまく盗んでくれたようで、こちらとしても大満足です。これからもどんどん成長していってください。勿論、私も負けませんよ!
 とりわけ印象に残ったのが、田島さんが口にしていた言葉。「素材を面白くするのは自分自身」といったものだったと思います。他愛のないものでも、一見すればどうてことのない「つまらない」ものでも、自分の行動次第で面白いものにできる。高杉晋作が辞世の句で述べた、「おもしろきこともなき世をおもしろく」といった言葉に似ています。最近は就職活動に追われているばかりで、「おもしろい!」と思う気持ちを忘れてしまっていた私にとって、非常に刺さる言葉でした。就職活動も、勉強も面白くするのは自分次第。それならば、思い切り楽しんでおもしろいものにしなければ、意味がないですよね!

 金先生の講義では、感銘を受けるお言葉を多く聞くことができました。「120パーセントではなく、95パーセントの力を出すこと」「【危機】は【機会】という意味を含んでいる」「常識・真理を疑うということ」‐ひとつひとつの言葉を、ノートに書いて、大切にさせていただくこととします。金先生のお言葉はいつでも率直に、素直に、すとん、と私の心に入ってきます。そして、自然とそれを人生の指針としている私がいます。あと1年の学生生活をより有意義なものにするために。そして、社会に出る前の準備段階として。この1年間も、金ゼミで大きく成長していきたいです。

 合宿に顔を出せなかったのは残念です><が、楽しんでもらえたようでうれしいです!これからのゼミには顔を出したいと思っていますので、よろしくお願いします!そして、その時までには、就職活動でも良いご報告ができるように…がんばります♪

よろしくお願い致します

竹内です。

ゼミ
ひさしぶりのゼミでした。ひさびさのプレゼンということもあり、なまっている感じがしました。これから感覚を取り戻していきたいです。初めて5期生ともお会いして気持ちが引き締まりました。責任ある行動をとっていきたいと思います。

合宿
去年を思い出しました。メディアコムに入ることを改めて意識したのがこの合宿だったからです。きっと新入所生もそう思っていることと思います。メディアコム全体の合宿ということで、他のゼミと交流することを意識しました。せっかくなので、メディアコムを利用して、楽しみつくしてやろうと改めて思いました。

今後ともよろしくお願いいたします。

初のゼミは…

どうもお初です。ブログに投稿するのも人生初です。文学部2年・図書館情報学専攻の岡本直人と申します。初回でも少し話しましたが、なぜこのゼミを選んだかについてもう少し詳しく。僕はジャーナリズムを学ぼうと思ってメディアコムに入所したわけですが、ジャーナリズム研究というものはその分析的な性質から、金先生の言うところの「後追い」の研究にどうしてもなりがちです。それにかなり飽和した学問と見え、学問上の大発見が滅多にありません。これは言い換えれば、それについて書かれた本を読んでも大教室で一方的に行われる授業を受けても、やる気があればそれなりに研究出来るということ。少人数形式故に、より先生との双方向的な交流が出来るこの「ゼミ」という場でしか出来ないことは何か?そう考えたときに、先端メディアの研究を軸に、より各人のアイデアに重きを置いた柔軟さ、クリエイティブさを持つ(と見えた)このゼミに強い魅力を感じました。

<Brand Myself>

4期生の先輩方のプレゼンの上手さ(巧さ)に感動しました。しかもその上手さがなんというか、画一的でないところがすごいなと思います。誰もが身振り手振りまじえて表情豊かに話すわけでもなければ、誰もが目を引くレジュメを作るわけでもない。それなのに誰もがプレゼンの全体として印象に残るものを作れるのは自分の「持ち味」を去年1年間で磨いてきたからなのかなと思いました。次は自分の番ということで、及ばずながら頑張って作ってみようかと思います。

<Brand Yourself>

「この人なんとなく好き、なんとなくすごい」。なんとなく、で感じている人の魅力は多分たくさんあって、でもそれを言葉にして伝えるのはとても難しいんだろうなと感じました。それでも4期生の先輩方はお互いの魅力を自分の言葉で的確に表現していて、そこには昨年のゼミを一丸となって乗り越えた、友情以上の人間関係を感じました。感じたと同時に、5期生同士もこんなメンバーになれたらいいな、と心から強く思うのでした。思いましたが、それをほぼ初対面の状態から合宿のわずか2日間でやれというのはさすがに少々無理が…

<合宿>

書きたいことが多すぎる!!でも出来るだけ書きます。

就活中の先輩方の、ご自身の経験に即したお話はとても説得力がありました。というか、就活というものに多少なりとつまらない幻想を抱いていた僕には刺激の強いお話でした。中でも戸高さんの話だったでしょうか、「自分の思う「好き」を確実にしろ」、これは目からうろこでした。確かに自分が好きだと思っていることは自分の中でいつの間にか「好きで当然」になってしまっていて、改めてその理由を問い直すことは少ないのではないでしょうか。「好きだから好き」が通じるほど就職活動は甘くないということですね。

先生の講義ではやはり「切り捨てる力を持て」という言葉が一番深く刺さりました。どうしても他人の目を気にしてコミュニティを減らすまいと努力している自分がいる。本当に自分はこの瞬間にベストなコミュニティにいられているのだろうか、安住の地がより多く欲しいからとそのコミュニティに所属してはいないか。「今この瞬間を最高の自分で生きる」という前日の言葉とのあわせ技でとても考えさせられる講義でした。

「質問力」についても先生の見解が聞けてよかったです。塾生新聞の活動の中で、取材の際にはいつも自分の問題提起に対して最も含蓄のある答えを返してくれそうな人を選びます。でもその人の魅力を本当に引き出せるのは「良い質問」を用意したときだけ。対象の豊富な知識の中から「記事のテーマに沿った一本の筋道」を描き出すには自分の頭をしっかり整理して、質問を取捨選択しなければなりません。この力は一朝一夕には確実に身につかないものと思っていて、だからこそ大学時代、いろんな人の話を聞く機会に恵まれた期間に意識的にじっくり磨かなければいけないと改めて感じました。

「このゼミを世界一のゼミにしたい」というのはオープンゼミでの先生のお言葉だったでしょうか。このメンバーで共に「世界一」を創り、目撃するんだなということを、他のゼミ生とたくさん話す中で曖昧ながら実感した合宿でした。

初ゼミと合宿を終えて

【初ゼミの感想】
たくさんの期待とちょっとの不安を抱いて臨んだ最初の金ゼミでしたが、まず第一に驚かされた事は4期生のプレゼン能力の高さでした。brandmyselfではそれぞれの先輩の人物像がとても伝わってきました。みなさん、自分を持っているようで、1年後の自分もそうありたいです。これは簡単なようで意外と難しい事だと思います。brandyourselfで印象的だったのは、4期生の先輩同士がお互いを尊重し合っているということです。いい意味での距離感を持っていて、馴れあうのではなく自分と相手というものを大切にしながら一年間活動してきたんだろうなと思いました。金先生の言葉で印象的だったのは「120の自分を見せようとするのではなく80の自分を見せるようにする」ということです。僕自身、飾らず等身大で相手と接するということを昨年の課題として自分に言い聞かせていましたが、なかなか実践するのは難しかったです。今回のゼミであらためてその大切さを感じました。底が見えず相手から恐れられるくらいの人間に成長したいです。これから金ゼミの一員として活動していくのがとても楽しみです。

【合宿の感想】
今回の合宿ではいろんな人とふれあうことができました。特にマスコミ関連に関心がある学生が集まっているからかもしれませんが、既に将来の目標が決まっている人も何人かおり凄いなと感じました。メディアコムにはアクティブな人が多いようなので負けずに頑張っていこうと思います。OBOGの方は僕が抱いている各業種のイメージぴったりでした。その職に就いてから会社のカラーに染まったのか、もともとのその職に適していたのかわかりませんが、やはり自分にあった仕事で輝けるのが一番だと感じました。作文では他の人の作品を聞いていて、僕自身も普段からもっと文章を書く必要を感じました。このブログもその場のひとつにしていきたいです。また、作文優秀者に5期生から4人も選ばれており感心しました。まだまだお互いを知りませんがこれから時間をかけて切磋琢磨していきたいです。

新しい金ゼミ

この度金ゼミには9人の新入所生が入ってきてくれました。勧誘したときの感覚より多くの2年生が入ってきて少し驚きました。私は勧誘する時に、理由の無いキツさは無いとは説明したものの、あくまでも『真剣さがあるゼミだ』という部分は揺らがせないように話していました。それで敬遠してしまった2年生もいるかもしれませんが、合宿で尋ねたところ『ビビッときた』『このゼミでなにかに集中したい』というような、金ゼミの成し遂げたい核に共感してくれるような子が入ってきてくれたように感じます。そうならば、私としての勧誘の目的は十分成功したと思いました。しかもそういう子が自分が想像していたよりも多かったようで、さらに嬉しかったです。
また、話をきいてみると、ゼミ生や元ゼミ生からの話を聞いて入ることを決めていた子もいて、人と人との説得の力を感じました。私は割と、人を『説得』することを避けたいと思ってきたのですが、ちょっと考え直してみようかと思うようになった出来事でした。

合宿を通して少しずつ話しましたが、5期生はそれぞれにとても個性豊かで、自分を主張しながら周りと協調していくことが既に出来ていると感じました。それぞれにすごく得意な面がありそうです。彼らから本当に色んなことを学べていけそうだなと感じました。刺激的な彼らとこれから1年間同じゼミでやっていけることを、心から幸せに思います。初回ゼミ、合宿を通して色々なことがありましたが、新5期生の存在が1番印象に残りました。早く5期生とグループワークがやりたいです!

ブランドマイセルフ
『何を目的にするか?』『何をもって成功とするか?』を考えるのにとても悩みました。自分をよく伝えることか?でも良く伝えすぎるのは嘘にならないかな?そもそも発表した結果に一体どうなったら『よく』自分を伝えることになるのかな?去年のブランドマイセルフなどを思い出してすごく悩みました。5期生がどんなプレゼンを見せるのか楽しみです。

ブランドユアセルフ
相手のを作っているときは楽しくて、相手が作ってくれたものを見る時は自分を新しく発見した気分になってすごく楽しかったです。みなの企画力に感謝です!

また初ゼミ、合宿を通じて3期の先輩方とたくさんお会いできて嬉しかったです!お時間あればまたゼミにたくさん顔を出して頂きたいです。

これから一年弱、入ってくれた5期生の思いも背負って、いいゼミを作っていきたいと思います。

金ゼミ 第一回目

≪金ゼミ第一回目≫
四月十六日。金ゼミに初参加。
同期は何人いるのか、今日はどんな事をやるのか、分からない事だらけで、ドキドキしながら出席。
あっ、五期生、私一人じゃない!ホッー。
先輩たちのBrand myself を聞きながら、改めて、先輩方一人一人が各々の個性を生かしてプレゼンをされてるなぁ、と思いました。
誰一人として、プレゼンのスタイルはカブってなかったのに、それぞれの人柄がいい具合に出ていたプレゼン。だからこそ、同じテーマの繰り返しなのに飽きなかったわけで、気が付いたらあっという間に時間が過ぎていました。次は、私か・・。自分の持ち味は何だろう。
もんもん考えていたら、金先生が「他人と比べる必要なんてないんだよ。自分自身との戦いだから。」と講義で一言。先生の言葉がすごく印象に残りました。
自分ってどんな人間だろう。
出てきそうで答えが出てこなくて、もどかしいと同時に、すごくワクワクしている自分がいました。
ここからがスタートだと心から思います。今をベストの時間にしていこう、と熱く思った第一回目でした。
≪合宿≫
すごく寒かった第一日目。
こんなにスカスカのスケジュールで何やるの?と思っていたからでしょうか…全てが
期待していた以上でした。特に、今までは全く絡む機会がなかったメディコムの先生方からたくさんの話が聞けて、本当に良かったです^^
それから、金ゼミのメンバーとは、先輩方はじめ、五期生の皆とも今回初めてじっくり話せた気がします。第一印象と全く違ってたり、思わぬ偶然があったり、単なる自分の誤解だった事が実はたくさんあり、話す事って大事だな、って思いました。
竹内先輩にMacのパソコンの話を聞こう、聞こうと思いながらも最後まで結局聞けなかった事が唯一の心残りです。
これから一年間、短くも長くもなりえる時間だと思います。この時間を、先輩方、それからこの五期生メンバーと一緒に 最高のものに作り上げていきたいです。
色んな刺激あり、笑いあり、心配もちょびっとあり、だった合宿でした。

船出の時

ウォッカってホントにキツいですね、村山です。

【Brand Myself】
どんな内容にしようか非常に迷いましたが、自分が新入所生だったら、先輩の何を知りたいかということを想像して、三つの切り口を選択しました。プレゼン完成後、もう少し村山の人間性を紹介した方が良いかなとも思いました。ですが、そこの部分は自分で説明し過ぎるよりも、これから5期の皆それぞれに感じてもらった方が良いと思い、あえて省略しました。自分自身が作り出したフィルターを押し付けたくなかったからです。また、他の4期のプレゼンも面白かった!!自分が抱く特定の個人に対するイメージと、その個人が紹介する自分像にギャップがあるのが面白かった(笑)


【Brand Yourself】
やると聞いた時は、面倒くささ極まりなかったけど、特定の個人の人間性を熟考する作業は想像以上に面白かった。と同時に、いざ自分が紹介される側になると、自分がどのように思われているのかを知ることが出来て嬉しくもあり、ヒヤヒヤが止まらなかった。「選択と集中」。数ヶ月前までは、この言葉が頭から離れなかったが、今の自分には欠けていた気がする。これが自分の良さであると言ってもらえたことは、めっちゃ嬉しかったし光栄なことなので、改めて意識していこうと思う。同期の皆が、他の同期のことをどういう人間だと認識しているのかを知る機会はそんな無いと思う。そういう意味で、自分が抱く個人(Aさん)へのイメージと、発表者が抱く同一の個人(Aさん)へのイメージの違いが興味深く、皆の気持ちを知れたことは非常に面白かった。
BYをやろうと思ったみなのアイデア力に脱帽です!!!


【先生の講義】
総じて「生き方」に関する講義という印象を受けた。やはり、先生の話を聞いている時は、自然と緊張感を持っている自分がいることを再認識。印象に残った言葉は、「今の自分(100)ではない、飾った自分(110,120)は見せない。常に100以内の自分。全てを語らず、自分の考えを自分の内部にしたためる。それが、内なる力を醸成してくれる。」と、「社会で代替不可能な存在になれ」の二つだった。特に、後者は考えさせられるものがある。昨日たまたま情熱大陸を見ていたら、日本人のファッションモデルとして世界で活躍する「TAO」さんの特集をしていました。彼女は言う、「海外のモデル事務所に所属していた時、思う様な活動が出来ず、日本に帰りたいと言ったら、【TAOがいなくなっても他のアジア人を探せばいいだけだから、帰ってもいい】と言われ、すごく悔しかった。その時、自分じゃなきゃ駄目って言ってもらえるような、替えの効かない存在になりたいと強く思った」と。先生の話を聞いたばっかりだったこともあり、【替えの効かない存在】というワードが深く心に響いた。同時に、自分もそんな存在になりたいと改めて感じた。自分じゃなきゃ駄目なんだと、他の人ではいけないんだと、言ってもらえるような、求められる存在になりたいと。


【合宿】
夜の飲みが楽しかった。他ゼミと絡む機会がほとんど無いため、世代を越えて色んな仲間とわいわい言いながら盛り上がれるのが非常に刺激的だった。本当に、久々に楽しい飲みだった。一方で、飲みの前に5期の真剣な言葉を聞けたことも良かった。自分の成長に対する真摯な姿勢が伺えたからだ。自分も決意を新たに、ゼミに臨みたいと思う。
また、OBOGの方々の話も興味深かった。その中で、質問することの重要性を痛感した。懇親会の時に改めて話しかけると、「前の時間に質問してくれた子だよね?」と、自分を覚えてくれていて、スムーズに話を展開することが出来たからだ。これからも、このような機会は積極的に利用していこう、そう思わされる合宿だった。

2010年4月18日日曜日

2010年度スタート

【初ゼミ】
金ゼミに9人の5期生が誕生しました!
4期5期が全員そろっての始動でした。
これからこのメンバーで議論、グループワークしていくのがとても楽しみです。
一人ひとりが自分の中に自信をもてるものを見つけて、ゼミ生同士で切磋琢磨し互いに成長できる一年間にしたいです。それぞれが本気を出す場、そして金ゼミで活動してよかったと思える瞬間がたくさんあるようなゼミを作りたいと思いました。

先生の講義
代替できない人材になる――この言葉は自分がよく考えることだったので特に印象的でした。人生一回きり。自分が生きていた証、と言ったら大げさに聞こえますが、でも自分にしかできないこと、代わりのいない存在。もちろん社会にとって。最初は小さいところから、でもゆくゆくは大きなコミュニティにおいて。そうありたいと強く思います。
また、今の自分はMAXに最高か?という発想。最低限、やるべきこと。明日のためにやること。好きなこと。どういう力のバランスでやっていくのか。まだ自分は力の割り振りが下手なので早く調整しなければ。それこそが自分の人生を自分でデザインするってことだろうなと思います。


brandmyself
今回は4期生でしたが、一年間一緒に過ごしたメンバーの自己紹介を改めてみるのは新たな発見もありました。去年の今頃とは見せ方も切り口も違います。一時は4期生はあんまりプレゼンに違いがない、個性がない、と言われましたが、今回見ていて一人ひとりのカラーがスライドの作り方にも表れているなと思いました。
そして今年初めて導入したbrandyourself、誰が自分の紹介をするのかは事前に知らせていなかったのでサプライズ要素もあり、成功したと思います。5期生に、四期一人ひとりのことを、本人+他人の視点からも知って欲しいと思って取り入れたものでした。でも実際にやってみると、紹介する側の人の個性も浮かびあがってくるし、紹介された人はこそばい気持ちになって、こういう機会じゃないと見られない同期の表情を見られたのが楽しかったです。
次回は5期生の番。とっても楽しみです。


【初合宿】
去年の合宿で、「一番最初に手を挙げて質問する」を目標に5人の話を聞いて、結局一番にはできなかったものの全員の話のときに手を挙げて質問できた時の喜びをふと思い出しました。今年はできませんでした。先輩とか後輩とか関係なく、自分から、プレゼンターが用意した100に+αを学んでやる気持ちで取り組まないといけないなと反省しました。
一番印象的なのはやっぱり夜の312号室です。先生へのささやかな誕生日会。(先生、小さなケーキでごめんなさい!)
また、輪になって盛り上がる5期生のパワフルさを垣間見ました。
前夜サイゼリヤで別れ、夕方にまた逗子に来てくれた戸高さん、小宮さん。お二人の話は実感がこもった心に届く言葉でした。
夜遅くまで金ゼミの部屋にいろんな他ゼミ生や先輩が来て、話をして、楽しい空間でした。

BrandMyself&Yourself、メディアコム合宿

新入所生を迎えた初回ゼミ、どきどきしながら臨みました。

【BrandMyself】
ただ自分のことを並べていた去年から進化したいと思って、自分の大事にしていることをABCで伝えるプレゼンを作りました。

A…An Entertainer:ひとをEntertainmentに没頭させて、自分なりの価値を発揮したい
B…Balance:遊び心と真摯な姿勢
C…Colorfulll:"色色"興味を拡げて行動する

ジェスチャーもふんだんに盛り込んで、プレゼンスタイルでも自分自身をBrandingしました。

他の4期生のBrand Myselfも、一年間付き合って知った彼ら彼女らを体現しているプレゼンだと感じました。
田島さんは落ち着いた語り口、わかりやすい進行。
金光さんはポップで遊び心のある手作りスライド。
山本さんは緩いようで独特の底の深さを感じるプレゼン。
村山くんは笑いも交えつつ、絵を多用したストーリー仕立てのプレゼン。
竹内くんは冷静かつなんだかすごいこと言っているような。(映像観せられなくてごめんなさい!)
5期生のプレゼンもとても楽しみです!

【BrandYourself】
今年から始まったこの試み。誰が誰のプレゼンをするのかわからないわくわく感。
みんなが他の人のどんなところを観ているのか、少しわかったような気がして面白かったです。
自分自身はもっともっと詰めて、もっともっと深いところまで触れられるプレゼンがしたかった、と猛省中です。
自分のことをプレゼンされるのも新鮮で、良く思ってもらえている部分はきちんと維持しなくては!と気も引き締まりました。
早速まめにブログアップを遂行しています。笑

【金先生の講義】
100の自分を120に見せない。という言葉が強く胸に刺さりました。
あいにくと、私は120に見せるハッタリ力を持てる人間ではないのですが、それでも背伸びしたくなることはたくさんあります。
しかし、自分を必要以上に大きく見せてしまうことは、自分の成長のチャンスを失ってしまうこと。そんなのはもったいない。
そして、自分の中に優先順位をつけることの大切さ。
私的なことですが、今岐路に立っているので、選択と集中、捨てる勇気を持つこと、強い痛みと共に聞きました。
必要なこと/やりたいこと、必要でないこと/責任を果たせねばならないこと、よくよく自分自身、関わる人と吟味して捨てることを検討しなくてはならない。
決断から逃げているのが一番自分をだめにしてしまう。


【メディアコム合宿】
休憩時間に4期生4人(遅れてきた田島さん、欠席していた山本さんも参加出来たら良かった!)で話しているとき、すごくメンバーに恵まれていることを感じました。
居心地が良いことは必ずしも良いことではないけれど、4期生には、まったりしているときとミーティングのときの緊張感とのメリハリついた関係が出来ているのではないでしょうか。
言いたいことをきちんと言えて、それが誤っていたら指摘してもらえる。もちろんまだベストではないけれど、後輩を引っ張っていく先輩チームとして、だいぶ良い状態が出来つつあるように思いました。

OBの方とお話していたとき、自分のあるトピックに対しての視野の狭さを思い知りました。
トピックの意味している裏の意味を考えること。メタ視点を持つこと。
ニュースをそのまま受け取っていては、上に行けない。

そして夜、5期生がさっそく仲良くなっていたこと、まさかの金ゼミがプラットフォーム化したことには驚きました。

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これから1年間、よろしくお願いします。

新年度ブログ移転のお知らせ

本日を持ちまして、金ゼミのブログをこちらの2010年度版に移転します。

本年度の金ゼミは、3期生6人、4期生7人、5期生9人、計22人で進めていくことになりました。
新たなコンテンツ・ルールの下、実りの多いゼミになるよう邁進していきます!

昨年度金ゼミブログ:http://kimsemiblog2009.blogspot.com/
金ゼミHP:http://mwr.mediacom.keio.ac.jp/kim/