2010年4月30日金曜日

【ホンヨミ】0430①広告コピーってこう書くんだ!読本【村山】

タイトルを見ると、広告コピーの書き方について記述されていると感じると思う。かく言う自分もその一人だった。しかし、実際には、広告コピーを書く方法ではなく、広告コピーを書くために必要な、日常生活において問題意識や知的好奇心を持つ、ということについて記述されている。つまり、広告コピーを書く際に意識しなければならない、心掛けについて書かれているのである。このことを、筆者は、「発想法ではなく、発想体質に」と表現している。

本書の中で述べられていることは、一貫して、「問題意識を持て!」ということだと感じた。例えば、日常において「なんかいいよね、を禁止する」という章がある。これまで、「なんか良いよね」とか「なんかカッコいいよね」って過ごしてきたものを、「なぜ良いのか。こうしたからじゃないか」とか、「なぜカッコいいのか。このような工夫をしたからではないか」という様に、問題意識を持って、自分なりの答えを導き出す、ということである。大事なことは、「なぜ」の意識を維持することである。これは、想像以上に難しい。ふとした瞬間に忘れがちである。だからこそ、出来たら強い。

こんな話を聞いた。トヨタ自動車の5W1Hは「why,why,why,why,why,how」、であると。「なぜ」を5回繰り返して、その結果、どのように行動するかを決めると言うのである。「なぜ」を5回繰り返すことで、本当に自分が何をしなければならないのか、ということと、やろうとしている行動の目的を明確化できると言うのである。

本書を読んだ後にこの話を聞いたので、問題意識を持ち続けることの重要性を改めて、認識できた。何も、広告コピーを書くためだけでなく、問題意識を持つことは、自らの興味分野を拡げたり、知識を増やすことにも繋がるという意味で、非常に大事な事だと確信している。

本書を読んだことで満足することなく、自らの知的好奇心を刺激するためにも、問題意識を維持し続けることを、ここに誓いたいと思う。

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