2010年4月23日金曜日

春休みブログ

春休みのブログをアップするのをすっかり忘れていました。
なので2010ブログの方にアップします。
今更のアップになってしまって本当にごめんなさい。


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3つめのお題、春休みの思い出について書きます。

私は、この春休みSanFranciscoのSilicon Valleyに行きました。その際金ゼミでもお馴染みのGoogleとIDEOにも少し訪問したので、その感想を書きます。






よく、IDEOはneedsを追求する企業、GoogleやAppleはwantsを追求する企業と言われます。

新商品開発が比較的開発者のwantsから生まれるGoogleやAppleに比べて、IDEOはユーザーの潜在的なneedsを汲み取る手法が特徴的です。rapid prototypingやユーザーの観察など、IDEO社独自の手法は金ゼミ内でも有名ですが、今回はそれらの手法を用いて作られたプロダクトをいくつか見る事が出来ました。
例えば、IDEOの代表作のひとつでもあるスーパーのカート。ABCニュースのDEEP DIVEという特集で作られたものです。(詳しく知りたい方はYouTubeで見る事が出来ますhttp://www.youtube.com/watch?v=M66ZU2PCIcMまた、『発想する会社!』という本にもこの特集について紹介されています。)このカートは、買い物客が従来のカートをどのように使用しているか綿密に観察したのちに(従来のカート利用者に感想を聞くのではなく、観察する点がIDEOの大きな特徴です。)、”より使い易いカートとはどのようなものか”を追求したものです。このような消費者のneedsをあぶり出し、改良する手法をマニュアル化しているところがIDEOの特徴です。IDEOの方が”Everyone can be a designer.”とおっしゃっていたのが印象的でした。方法論に従えば、誰でも革新的なプロダクトやサービスを生み出す事ができるそうです。





Stanford大学のHASSO PLATTNER Institute of Design、通称d.schoolも少しだけ覗いてみました。この研究所には工学・医学・経済学・教育学など他分野の研究者が学際的な研究を行っています。イノベーティブでまだ学問的に未開な分野(つまり、正解が何通りもあるような複雑な問題)に対してmultidisciplinary collaborationによって取り組むというのがd.schoolの方針です。また、IDEO創業者David Kellyが立ち上げた研究所であるため、IDEOのdesign thinkingをそこここで見かけました。









今回Silicon Valleyにある30社ほどの企業を訪問しましたが、どの企業に対しても共通して、言葉にできない勢いのある雰囲気を感じました。
『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード集中講義』という本の第5章「シリコンバレーの強さの秘密」に、シリコンバレーでは“失敗はイノベーションのプロセスの一部として、当然のことと受け止められています。”“失敗していないとすれば、それは十分なリスクを取っていないからかもしれません。”と書いてあります。
 このような、リスクをとることにポジティブな文化や、失敗から沢山のことを学ぼうとする姿勢を肌で感じることが出来たことは、単なる知識以上に大きな収穫であったと思います。

1 件のコメント:

  1. まりあんぬのこれ、楽しみにしてたからアップしてもらえて嬉しい♡ありがとう!

    「他分野の人が集まって、未開の問題に向かっていく」
    金ゼミの理念としても考えられそうなことだなーと思いました。
    まりあんぬの積極的で多様なものに挑んでいく姿勢、すごい好きです。

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