2010年4月30日金曜日

【ホンヨミ!0430①】キャリア転機の戦略論【山本】

 ロンドンビジネススクールで教えていた著者が、イギリスの様々な年代の男女数十人に対して“キャリア”に関してインタビューし、その分析をまとめたもの。

 イギリスのキャリアに関する認識は、以外に日本人と似ていることがいくつかあって、興味深かった。例えば、イギリスは日本に比べて転職することに好意的な文化なのかと思っていたが、それは20代30代のキャリア初期にひとに対してのみであって、それ以降の転職はマイナスに受け止められることが多いという。

 また、女性のキャリアに関しても日本と似ているように思った。
イギリスは日本よりも男女が平等にキャリアを形成しているように思っていたが、実際は男女でまったく異なっている。キャリア初期までは男女とも同じようにキャリアを形成するが、キャリア中期からは、女性は職に妥協せざるを得ない状況に陥るひとが多いようだ。
 そうならないための唯一の手段は、交換の余地のない人材になることだろう。男女ともに、キャリア形成における決定権を会社でなく自分が持つためには、誰よりも高い能力を身につけることだということを改めて実感した。

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