2010年4月26日月曜日

【ホンヨミ】0430 天才の読み方 斎藤 孝

天才の読み方 究極の元気術    斎藤 孝


天才に何を学ぶか…。

二十世紀最大の芸術家だったピカソは、自身から湧き出る精力を常に刺激し、積極的に使いきることで、そのインスピレーションを無尽蔵のものにした。
彼はむやみに自己を主張せず、他者を素直にまね、それをさらに上回る技術を身につけることで成長を続けた。
詩人、あるいは童話作家の最高峰である宮沢賢治。彼の知識は世界をさらに大きく広げ、彼は貧しかった環境を逆に強みとして、自己を徹底的に鍛えた。
新たなファッションを創造したココ・シャネルは、時代を彼女に引き寄ることで成功をその手におさめた。それは彼女のポジティブな思考、客観的内面観察、自己主張から実現にまで至った。
そして最後にイチロー。彼は膨大な努力から、その高い質と集中力を獲得した。

この四者に共通して言えること、それは“天才は量をこなす”という事だと痛感した。しかしただむやみに量をこなしているわけではない。それぞれが自身のフィールドで先見性を持って何かをこなし、自分を伸ばしている。
私のスタイルは何なんだろうか。自分をさらに発展させるためには何が必要なのか。この本を見ていると今まで自分は何をしてきたのか、と落胆する。しかし同時にこれから自分がどうすればいいのかがしっかり指南されている非常に優れた著書と言えるだろう。人生に遅すぎるという事はもちろんないだろうが早い段階で本書を読むことを勧めたい。

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