2010年7月2日金曜日

【ホンヨミ】0702①自分の小さな「箱」から脱出する方法【村山】

【自分が相手にどのような感情を抱いているかを、相手は感じることができる。それによって、相手は自分に反応する】。確かにその通りだと感じた。相手が自分のことをどう思ってるのかは、声・表情・身振り手振り・態度によって伝わってくるものである。このことは経験則で実感できる。

だからこそ、これを言ったら相手がどういう気持ちになるか、何をしてあげたら相手の役に立つことが出来るのかなど、【想像力】を働かせることが重要なのではないだろうか。つまり、相手目線で物事を考えるということである。想像力を働かせて相手目線で考えることは、相手に対して心をオープンにすることを意味している。自分がどう思っているのかが相手に伝わるからこそ、こちらが心をオープンにすれば、きっと相手も徐々に心を開いてくれる。

自分の心を箱の中に閉まったことで、仲の良かった友達と険悪になった大学三年。その原因は、自分が意図的に心を閉じたから。それが相手にも伝わって相手も心を閉ざし始めた。それを見た友人がこの一冊を勧めてくれた。もう一度、心を開いて話しかけてみようと思う。今の自分にとって、非常に価値のある一つの転機となる一冊になったことは間違いない。

0625ゼミ感想【岡本】

すみませんーブログアップめっちゃ遅れました!

【バンナムプレゼン】

3期生のプレゼンがすごかった。ゼミで求められるクオリティ…というか、社会で求められるクオリティがわかっている感じ。社会と対峙しなければならない今回のプロジェクト、高いクオリティの必要性を改めて実感した。

あとはゼミ生のフィードバックも。ほんの少しのスライドだけでしっかりと全体像を把握し、それなりに時間をかけて作っているであろうプレゼンの、作成者すら気づかなかった弱点や盲点を見つけ出す…圧巻だった。

反省点は多すぎて書ききれない。少しでも次に生かさないと。

【ゲストスピーカー 猪子さん】

なんというか、今まで見てきた中で初めてのタイプの人という感じ。

得体の知れない人物という印象で始まったかと思えば、最後までつかみきれない、底の深さというか、うまく言い表せない深遠さを感じた。

お話の中でチームラボという会社そのものに魅力を感じたのは自分だけではないと思う。ゼミに入ってから色々な本を見てきたが、それらに共通する「流行る会社」のエッセンスが詰まった、次世代型企業の鑑のような会社だと感じた。

貴重なお話、ありがとうございました。

【ホンヨミ!0702①】発想の求められる時代【栫井】

発想の求められる時代-知的財産を経済的価値につなげる創造的思考法-/武山政直

これからはCo-Creation(共創)の時代である。
Co-Creationの時代の思考法とは、既にある知識や概念を新しい形でブレンドするやり方だ。何もない状態から新しいものを生み出すよりも、それまで考えられなかった2つの組み合わせによって、新たな価値を生み出して行く。
そのためには、今までと違ったものの見方が試される。
たとえば、Appleが発売したiPodは、それまでSONYが"高音質"という価値を磨き続けていた携帯音楽市場に、"CDコレクションを持ち運ぶ"というコンセプトで投入され、音質ではSONYのウォークマンに劣るものの、大ヒットを記録した。

このことは、本論の中で語られるような製品優位の思考からサービス優位の思考への変化に沿っている。
それまで、企業は製品を開発する際、製品そのものの価値をユーザーの求める価値だと決め、高めていった。
しかし、今はそれではユーザーは買ってくれない。モノが飽和し、低コスト化の流れと共にユーザーの力が増し、モノそのものよりもモノに付加する経験に重きが置かれるようになったのだ。
モノに付加する経験は、製品それ自体をどんなに見ていても伸びないだろう。それよりも、どうすればユーザーが喜んでくれるのかを観察して知ることだ。今ある技術や思考をどう製品に活かせば、ユーザーの生活を豊かに出来るのかを考えることだ。

企業からの一方的なモノの供給ではなく、ユーザーの思考も取り入れ、より良いモノづくりのコラボレーションが起こる未来。
わたしが大人になる頃には、わたしは企業目線・ユーザー目線・その中間にすら立ってモノづくりに参加出来るのだろうか。そんな未来が訪れて欲しいと思う。

【ホンヨミ!0702②】客観報道の裏側【高橋】

客観報道の裏側  飯室勝彦(著)

「客観的に報道する」とはどういう意味なのだろうか。その意味を知りたいと思い、読んでみることにした。マスコミが提供する情報を通して「今」を知ることができている私たちだが、当たり前を疑う、ということをしなくなっているんじゃないかなと感じたことがあり、ジャーナリズムで叫ばれている「客観報道」について考えてみた。
そもそも人間がつくるものに客観性を持たせるのはなかなか難しいと思う。TVの報道番組にでてくるコメンテーターによる発言、あるトピックに対して意見する専門家は一つの立場しかとらない人など、報道番組でさえ、各自の放送規定に反するような構成になってしまっているように思う。
かといって、すべての番組が客観的にのみ報道することは観ている方からしたらどれも一様で、TV局関係なく退屈になってしまう。ならば、「客観」という言葉を取り除いて「うちの会社は○○といったイデオロギーの下報道します」と公表した方が視聴者にとっても比較しやすくなるのではないだろうかと思った。
「報道の自由」も「取材の自由」も私たちの「知る権利」の一部であり、侵害されるべきでない。しかし、権利ばかりを主張し、彼らの伝える義務を果たすことも非常に大事なものである。客観的に報道することが義務であるならばイデオロギーを前面にだすべきではないし、イデオロギーを大事にするのであればそれをもっと視聴者なり読者にわかりやすくすべきなのではないだろうか。
客観報道といわれているものの裏側について考察された本著は、マスコミの裏側を知るのに大変興味深い内容だった。

【ホンヨミ!0702①】Twitter社会論【高橋】

Twitter社会論~新たなリアルタイム・ウェブの潮流~ 津田大介(著)

Twitterとは何か、tsudaるとは、またその意図は何か、などTwitterについてあまり詳しい話を知らない私にとって大変ためになる内容だった。
著者はTwitterの6つの特徴として①リアルタイム性、②協力な伝播力、③オープン性、④ゆるい空気感、⑤属人性が高い、⑥自由度が高い、などをあげている。個人的に最大の魅力はリアルタイム性だと思っていて、Twitterで他人のつぶやきをみるときも、今この瞬間○○はこう思ってるんだ、こうしてるんだ、など生活などが垣間見えるとなんだか嬉しくなる。媒体を通してなのにまるで時間を共有しているかのような錯覚にさえ陥る。それがTwitterの面白さだと思っている。特にリアルタイムであることは、ジャーナリズムにも影響し、BBCがかつて犯した裏付けなし報道などといった過ちを繰り返してはならないとはいえ、やはり一般人のツィートによって第一情報が投稿されることは十分にありえる。そこから私たちは情報を得て、話題を共有しあったりして伝播させていくことができる。まるでご近所で話すような感じでTwitterを通して「つぶやく」形でコミュニケーションができる。そのシンプルさかつ斬新さがここまで波及していったのだと思った。
ただ、スマートフォンでない限り、Twitterは通信時間もかかって見にくいため、使いにくいと個人的には思っていて、もし自分がiPhoneなどを持っていたらもっとTwitterをたくさん利用して「つぶやき」を増やして色んな人とコミュニケーションできるツールになるんだろうなと思うとますますスパートフォンへの需要が上がっていくのではないだろうか。リアルタイム=携行できる媒体という意味で、スマートフォンやiPadがさらに普及すればTwitterもさらに爆発的ヒットを生むのではないだろうか、と予感している。

【ホンヨミ!】もし日本がひとつの会社だったら【金光】

田村耕太郎
『もし日本がひとつの会社だったら』

明日来ていただくゲストによる近著ということで購入した。
実際に質問できると思いながら読むのは、同じ読書でも読んでいてやる気が出る。

最初に思ったのはやはり田村さんの”ガッツ”。
草食系男子とは正反対とでも言おうか。やる気と熱意に満ち溢れた人だと思った。その印象が濃すぎて、逆に他の長所の印象が薄いほどだ。
そしてガッツに派生する”行動力”から生まれた”人とのつながり”を大切にする人なんだなと思った。

この本を読んでいて感じたことは、本は薄いのに文字は大きいし強調したいところは太字になっていて読みやすいけれど、「結果のみ」が多いことと、「万人向け」だなという点だ。
普段読みなれている本と比較して、いろんな方面の人から好かれようとしているように感じられた。「特にターゲットをどこに絞って書いたのだろう」と疑問を持ったが、立場上全国民の利益を考えなければいけない分、あらゆる読者を想定して対応できるような文章になってしまうのだろうとも思った。
また、紙面が限られているせいか「自分の業績の羅列」のように感じられたことも事実だ。もっとも、確かにこのように本を読むことで初めて知る事実が多い。そのような事実をこの本によって周知させる意味は大きいと思う。とはいえ、もっと結果に伴う心境や当時の情勢や周囲の反応などいろんなことを織り交ぜて書いてあればなお読みたいと思うと思った。
また、政府系ファンドについての総理へのさまざまなアプローチが紹介されているものの、どんどん首相が交代し、そのたびにやり直させられる。首相が変わるということは、そのたびに長期プロジェクトが打ち切りになって振り出しに戻るということで、日本の経済上も良くないんだと思った。

2010年7月1日木曜日

【ホンヨミ!0702】畑村式「わかる」技術【田島】

畑村式「わかる」技術 畑村洋太郎


先週金ゼミにゲストスピーカーとして来てくださった猪子さんは、目まぐるしく変わる現代社会の「本質とは何か」を常に考えようとする人だった。ゼミ中にも猪子さんに対し「本質をとらえられるようになるにはどうすればよいか?」という質問が投げかけられた。そしてそれに対し返ってきた答えは、「あまり自分は情報を入れない」という意外なものであった。本質をとらえるために知識を収集するどころか、むしろ入れないとはどういうことか?
これは、「わかった気になる」ために知識を集めることよりも、知識をどう組み合わせて自分なりの考えを構築するかが重要だということを言ったのではないだろうか。そして今週手に取った本書は、まさに「本質を捉える」ためのヒントを与えてくれる本であった。


本書で著者が提案する「わかる」技術は、例えば難しい講義がわかるようになるとか、そういった「情報把握」の技術のみを言ってはいない。複雑にして未知の問題に遭遇したとき、どのような行動をとればいいかが「わかる」、そのような問題解決能力までも想定しており、タイトルから受ける印象よりも内容は深い。
筆者が主張するに、社会が成熟し複雑になった現代を「わかる」ためには、問題の構造を分析し、自分の頭の中の思考用の種(知識や法則。いわば思考の部品である。)を用いて、新しいテンプレートを構築して、現象を理解することが必要である。「複雑怪奇な現代の諸問題に対し、新しいテンプレートを自ら構築して立ち向かうこと」、これが本質をつかむことだと筆者は言う。しかし、この「自ら新しいテンプレートを作り出す」ことが最も重要にして最も難しいのだ!一体どうすればいいのか?

それに対して筆者は具体的な方法論は示さない。それは当然である。なぜならば、筆者はこの自ら作り出す能力を「筋力」として捉えているからだ。筋力を鍛えるためにいくら本を読んでも無駄である。筋力を鍛えるのは、日々の自発的で地道な訓練だ。この本を読むだけでは「わかる」ようにはならない。この本は、自ら構築しようという行為をまず初めてみよう、TRY&ERRORしてみようと提案しており、「わかる」ようになるための方向性を示すトレーナー本なのだ。(しかし、筆者は自分が常日頃から行っている思考力訓練方法を公開してくれているので、それも大いに参考になる。)

複雑で予想がつかない社会、誰も「正解」を示すことはできない。例えば誰もが電子書籍に注目するが、既存のビジネスモデルでは説明できないそれが今後一体どうなるのか、予想することが大変難しい。知識は部品であり、必要ではあるが、それがあっても問題を解決することができない。大切なのは、各自が部品を組み立てる力なのである。


新しい問題に向き合っていく金ゼミ生向けの本であると思う。もっと考えられるようになりたいがどうすればいいかよくわからない、そんな人におススメしたい。