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2010年12月24日金曜日

【1217】ゼミの感想【田島】

・3期生のプレゼン
このゼミに入ったときから、私たちは常に先輩たちから「先輩を闇雲に尊敬するな」と言われてきました。私自身も、仲が良いことは必要ですが、上下関係があるそれだけで盲目的になることは、組織全体としてダメになってしまう危険性があると思っています。しかし、3期の先輩方はゼミの関係性を抜きにしても、人間として尊敬せざるをえない方々ばかりです。どこのコミュニティを見ても、先輩方のように自分に与えた使命を長期的に守り続けたり、とんでもない行動力を持っている人にはなかなか出会えませんでした。本当にいろいろなことを学ばせて頂きました。

・5期所信表明
自分がホワイトボードの前で所信表明をしたのがもう一年前なんだなととても懐かしい気持ちになりました。あの時「自分の中でこのゼミはなんのためにやっているのか?」「どうして続けるのか?」と考えたことが今の自分にとって本当の財産になっています。みんなにとってもこの機会がかけがえのないものになればいいと思います。映像も残ったみたいなので是非見返してみてください。
みんなが話したことをメモにとりましたが、それぞれの話すことが多様で、改めて5期生はそれぞれ自分をもっていて、流されないなと思いました。そのエネルギッシュさが5期生の大きな武器です。さらにそのパワーのままみんなで一つの目標に向かって一丸となれる機会があれば(飲み会以外にも!笑)、どんなにすごいことが起きるんだろうとドキドキします。
「自分がこのゼミからいなくなったらどうなるか?」という質問に「何も変わらない。自分が影響を与えていると言うなんておこがましい」と答えた人もいました。もしかしたら去年の私もそう答えていたかもしれません。けれど5期生には、是非来年はもっと色んな答えを出してくれることを期待したいと思います!ちなみに私も4期に同じ質問をしたんですが、「軌道修正をする人がいなくなる」という答えが返ってきました。私は「周りに影響を与えよう」と思って行動してきたわけじゃなかったけれど、日々「もっとこうしてみたら実はもっとうまくいいくんじゃないか?」とか「忘れてたけどこれについてもう一回話してみよう」と考えていてやっていたことを、ゼミにとって影響を与えていると認めてもらえていたんだと嬉しくなりました。それとは逆に、締切から遅れたりして悪い影響を周りに与えてしまったこともありました。そしてまた、私自身も金光の有言実行する力に影響を受けたり、それ以外のみんなにも大きく影響を受けています。つまり、真摯に向き合っていけば、人は必ず周りに影響を与えるものだと思います。だからこそ、もし自分が組織に何も影響を与えていないと今思っているなら、もっともっと真摯になれる余地があるということだと思います。周りに影響を与えることを恐れず、是非切磋琢磨していってほしいです。

・金光さんプレゼン
本当に金光さんらしいプレゼンだなと思いました。「ベクトルがみんな自分に向いている」「積極的意味と消極的意味」「結果がすべて?」などなど、金光さんは「今までのまとめ」ではなく、今考えていることをプレゼンにしていました。金光さんが金ゼミに入った時、自己紹介には「頭を使ってしわしわの脳みそになりたい」と書いてありました。毎日毎日身の回りのことを目いっぱい集中して自分の頭をアップデートしていっている金光さんは、まさに有言実行と言えると思います。金光さんや高橋さんが凄いのはただ「課題をこなしている」からではなく、「自分でやると決めたことをやる」からではないでしょうか。これが出来る人は実はそう多くはないのではないかと最近思います。このゼミに入って心から尊敬できる友人たちに出会えてよかったです。金光さん、一年間代表本当にお疲れ様でした。

2010年12月13日月曜日

【1210ゼミの感想】自分にとって本とは何か?【田島】

○おすすめの本
多種多様のおススメ本が揃いとても興味深かった。読みたいと思う本がたくさん増えた。新刊は話題になるが、昔に発売された良い本を知ることが出来る機会は多くはないので、とても有意義であったと思う。本はなんのために読むのだろう?先人の蓄えた知識に触れ好奇心の世界に飛び込めるものでもあるし、思考力をつけるためのものでもあると思う。「本」と「経験」どちらが大事なのかと比べたがる人も多いが、どちらも大切なのではないかと思う。人生を進んでいくとき、必ず様々な未知の壁があらわれる。「あの子にチームにもっと積極的に参加してもらうためにはどうしたらいいんだろう?」「自分の考えた企画をもっと上手くプレゼンするにはどうしたらいいんだろう?」「日本の少子高齢化の問題を解決するにはどうしたらいいんだろう?」それは必ずしも悪いものではなく、よりよいものを作り出すために必要な壁であると思う。自分とは異なる考え方や価値観文化、人の思い通りにならない自然や運の力が存在するからこそ、その裏面として壁になるのだ。その壁を自らで乗り越えることが「経験」である。一方「本」には、少なからず著者の考え方が含まれている。「自分のまだ見ぬ思想・知識」である「本」を乗り越える訓練を積むことで、現実においても問題を打開できるのではないだろうか。私は本にはよく書き込みをする。内容の難しい部分は要約して書き残しておいたりするし、「この部分には反対。」「根拠がよくわからない」など批判・疑問も書く。私にとって本とはドリルのような存在である。

2010年12月12日日曜日

【ホンヨミ1210】経済統計でみる世界経済2000年史【田島】

アンガス・マディソン『経済統計で見る世界経済2000年史』

経済力を図る指標の一つとしてGDPという概念がある。実際に統計としてGDPが算出されるようになったのは1950年代にOECDが初めて以降のことであり、それより以前はGDPのデータは残ってない。(もちろん50年代以後でも東側陣営などのように必要な統計を提出しなかった国もあるし、統計手法も現在よりは劣っていたので、全て確からしい数字が出ているとは言えないが。)数々の学者が50年以前のGDPの推定を行っているが、その中で偉大な功績を遺したと言われているのがアンガス・マディソンである。なんと彼はあらゆる資料を一生をかけて読み漁り、西暦1年から現在までのGDPを推測して算出してしまったのだ。もちろん彼の出した数字は無茶な推測の域を出ないかもしれないが、2000年の人類の発展の様子をイメージするものとして非常に興味深い本である。

特徴的であったポイントをいくつか挙げる。
一つ目は、19世紀から現代にかけての人類の発展は歴史的に見ても特別であったということだ。二つ目は昨今におけるアジアの台頭の目覚ましさである。終戦直後のアジア諸国のGDPは限りなく低く(アフリカ人の中には「昔は日本よりうちの国の方が経済がよかったのに」とぼやく者もいるという)、その後の日本、さらに韓国台湾などのアジアNIESの発展は世界を驚かせた。同じNIESのなかでも、南ヨーロッパや南米諸国がその発展曲線が途中で落ち込んだのに比べ、なぜアジアが発展を遂げたのか、書籍を読んで調べたいと思った。

長期的視野で見ると、経済的支配力を持つ地域、国は時代ごとに次々と移り変わっている。現代においてグローバル化・技術移転等が進みそのスピードはますます加速しているといってよい。目先だけでなく、長期的な視野をもって経済を見る視野を与えてくれる(若干長期的すぎるかもしれないが・・・)学術書の中でも特徴的な本である。

2010年12月7日火曜日

1203ゼミの感想 田島

(ゲストスピーカー加藤さん)
常にぐるぐる頭を回すことが必要とされ、大変刺激になりました。中国(外国)と日本、本当はどっちが閉塞的か?というテーマは特に興味深かったです。私は、日本は組織的であることがいいことだという強迫観念が強すぎるのではないかと思います。だからみな和を尊んで行動し、企業に就職しにくくなった今、学生は失敗すればまるでこの世の終わりを向かえるかのような焦燥感に苛まれています。組織に頼らず個人として自立した成功モデルがもっと一般化することで、日本人の閉塞感は変わっていくのではないでしょうか?
来て頂き本当にありがとうございました!!

(NC)
議論をするとき、課題設定を厳格にし、それをしっかり示すことができるともっと良かったかなと思いました。長澤さんは今回声も出なくて悔しい思いをしたと思うので、是非これからもっと良いものを目指してほしいなと思いました。
次世代テレビに関してですが、私にはやはりテレビがアマチュアコンテンツの集積地になるという未来は考えにくいと思いました。テレビ放送には規制のもとに公共性が保たれており、アマチュアも入れてしまうとテレビという視聴スタイルのブランドが地盤沈下してしまうのではないでしょうか?

2010年12月4日土曜日

【ホンヨミ1203】シティズンシップの教育思想【田島】

『シティズンシップの教育思想』 小玉重夫

あなたは、「学校の先生」という存在をどうとらえますか?先生には何が必要だと思いますか?

 専門的で思想的な偏りのない知識と言う人もいるし、金八先生のような大人の見本としての道徳観や指導能力を求める人もいる。あるいは、その両方だろうか。「教育とは家庭・学校・地域の三つの場で行われるもの」とされているが、核家族化や地域のつながりの消滅によって、学校が子どもの経験するほぼ唯一の集団生活の場になりつつある。「知識の教授」に加えて「社会人の育成」など、教員は社会に多くの役割を期待されている。
 本書は、なんと古くは古代ギリシャのソクラテスから現代に至るまで、「先生のポジション」がどう変遷していったかをまとめた本である。非常にわかりやすい文章でするする面白く読めるようにまとめてあるので、教育学に興味がない人でもまったく問題ないだろう。
 特に興味深い部分は高度経済成長期→バブル崩壊→現代に至るまでのポジションの変遷の分析である。教育には生徒のモチベーションを上げるために「勉強した先にあるもの」が必要となってくる。具体的には、「勉強したらいい就職ができる」といったようなユートピアである。しかしバブルがはじけて日本の雇用が悪化するとそのユートピアが消失し、教員は「学校教育の無力さを自覚しながらも、生徒の前ではその正統性を主張しなければいけない」というシニシズムに陥ることになる。経済状況と学校教育の在り方は、関連ない風を装っているが実は深い相関関係にあるということがとても興味深かった。最近議論されている「就活長期化問題」もそれが顕在化した一例であると言っていいだろう。

2010年11月29日月曜日

1126ゼミの感想 田島

・三田祭について
 三田祭を主に進めてくれた5期生、特に三田祭係のジプト、本当にお疲れ様でした!予想問題集や電子書籍論文など来てくれた人が楽しめるものがとても豊富で、みんながたくさんいいアイディアを出し合ったんだなと思いました。来年度の自分のゼミを楽しくするために、頑張ってこれからもどんどん勧誘イベントしたいなと思いました。


・個人論文FB
グループ論文班2班が調査したことを踏まえて次の段階の仮説を提言していたのに対し、個人論文の進み具合はテーマ設定のあたりでとまってしまっていたかなという印象を受けました。(もちろん、自分のアドバイスの不足によるものも大きく・・・)準備期間が少ないことももちろんですが、毎回資料にあたるたびに常に自分の中の仮説を更新するイメージでいくとより時間が短縮できるのではないかと思いました。金先生も「聞いてから質問を考えるのでなく、質問を考えながら話を聞く」とおしゃっていますがそれと似たようなことで、粗削りでも自分の中でしっかりと核となる意見をもっておけば、調査と分析が一体になり効率的だと思います。
また、「自分なりの問題意識がどこにあるのか?」という部分を追及することが最もいいと思います。自分なりの問題意識の軸、例えば、「いいコンテンツをたくさん生み出したい」「日本の若者に政治的活動ができる場を与えたい」などがはっきりしていれば、多彩な切り口を生み出していくことができます。「○○について知りたい」という漠然とした興味の中から、上手く問題意識の形を探し出していってほしいなと思います。


・OBOG会
社会人の先輩方とたくさんお話しして、「働くこと」のイメージが前より少し掴めた気がします。理想と現実についても(笑)組織に所属しながらもやっぱり個性的な部分を失っていない先輩たちの姿を見て、私もこういう風に社会に出てからも自分を表現できるようにもっと成長したいなと思いました。来ていただいたOBGのみなさま本当にありがとうございました!そして素敵な会を作ってくれた係のみなさん+ことえもお疲れ様でした。クイズ等とても楽しかったです!

2010年11月28日日曜日

【ホンヨミ1126】ネット帝国主義と日本の敗北【田島】

ネット帝国主義と日本の敗北

インターネットの発展とともに爆発的に増えたもの、それは無料のサービスである。何かを調べるとき、人は辞書や事典を購入する必要はなくなった。ウェブに関するサービスなら、パッケージソフトを買わなくても世界のどこかにフリーソフトが落ちているだろう。無料モデルを完全に確立させた企業はまだ数少ないが、ウェブサービス事業者は無料で価値を提供し、ひとまずどんどん人を集めようとする。結果起こることは消費者の購買感覚のデフレーションである。モバゲーが、アメーバピグが有料だったとしたら消費者は見向きもしないだろう。コンテンツ制作者はアイテム課金やプレミアム課金など、無料の敷居を保ったまま別の方法で稼ぐことを余儀なくされる。このビジネスのパラダイムシフトにおいて動揺するのが、コンテンツホルダーである。違法アップロードが当たり前の現在、DVDなどのパッケージ売上による収入以外にどのようにお金を稼ぐ必要があるのか?「フリー」は無料モデルを世界に紹介したが、それに伴い業界に漂う危機感を書籍にしたものは本書以外にはまだ少ない。米企業グーグルの独占を始め、新しい技術の楽しさに惹かれるばかりの日本人に「本当にこのままで大丈夫なの?」と警鐘をならす新書である。コンテンツの多いプラットフォームに人が集まり、さらに人が集まるスパイラルなど、シェア格差が開きやすいウェブ産業であるが、いったいどこの国のどの法律がその均衡をとっていくか考えていく必要があるだろう。

2010年11月15日月曜日

【1112ゼミ】日本のクリエイティブな力【田島】

・PK
投票NO.1、NO.2のお二人なだけあり、非常に学ぶところが多かった。特にかこいさんは、自分なりのプレゼン哲学が図を使ってすっきりと説明されていて、とてもオリジナリティーがあった。Presentaion Zenなどのように、色んな人の参考にもなると思うので、是非HPなどでも公開してほしい。また、自分に正直に軸を構成しているところに好感をもった。「プレイフルシンキング」という本にも、自分の目標と目の前の課題を一致させることの大切さが述べられている。「常に自分の興味のあることにアンテナを貼っているから、課題を急にふられても困らない」という部分はなるほどなと納得し、見習いたいと感じた。

Presentation Kimという企画について。「毎年恒例行事」にはしないでほしい。そもそもこの企画の発足が、「プレゼンの上手い人がたくさんいるので、是非その秘訣を知りたい」という欲求があってそこから組み立てられたものであり、来年何をしたいかは来年のメンバーで考えるべきだと思う。'あの人のグルワ術を知りたい!'「Group Work Kim」でもいいし、'あの人のノートの取り方を知りたい!'「Note Taking Kim」でも、とにかくみんなのニーズにあった企画を是非考えてほしいと思う。

・NC
 久しぶりにメンバーの一員としてNCとして参加したが、3人それぞれが意見を出し合い、対等なバランスで相乗効果を生み出したいいチームだったと思う。特に大関さんの問題意識がはっきりとしていたことが良かった。また、自分の体験と絡めたりグルワのテーマを設定したり、吉田君の常に積極的な姿勢も良かった。二人ともお疲れ様でした。
 グループワークについては反応がまちまちだったので、反省点ではあると思う。もっと時間を多くとったり、もしくはミニマムな話題を設定した方が議論する側のフラストレーションを軽減できたかもしれない。しかし、あえて「日本はこれから何で対外アピールしていくべきか?」という目標から設定したことはこちらの意図だった。(というより、私がそれで話し合ってほしかった。)瞬間的なグループワークの結果よりも、これからの日本の将来を若者である我々がどう考えるか?その姿勢が大切であると思うからだ。課題のために、短い時間の中でみんな一生懸命「日本の将来には何が必要か?」ということを考えたと思う。そのような議論を、今後とも続けていきたい。ただ、確かにテーマの設定はもっと工夫するべきだったと思う。「次世代の日本の姿をアピールするためのキャッチフレーズ作り」などの方が混乱がなかったかな?
 確かに、サブカルチャーはサブカルチャーに過ぎない。しかしそれを日本ブランドにして、付加価値や観光収入につなげることは出来ないだろうか?たとえばNYやパリのように、東京もまたポップカルチャーの先端の場所としてアピールする。そのような人材の集積地になるには日本にはまだ、自らのカルチャーを理解し、外国人に対し門戸を開こうとする体制がそろってはいない。日本国内にまだクリエーターを育成する十分な体制が整っていないし、業界自体も閉じていて日本人以外を受け入れない。パリのメゾンのような、NYのスクールやギャラリーのような、世界中から人材を集め育成する拠点が必要である。「日本」のブランドイメージアップをデザイン製品の購買や観光につなげていきたい。

・戸高さんプレゼンと阿久津さんのお話
お忙しい中渾身のプレゼン、本当にありがとうございました。軸のある姿勢は説得力を増すばかりか、常にモチベーションの向上に効果的だと私も思います。
アニメの動画マンの現状については初めて知りましたが、色々と驚かされました。アニメに対する認知度は国際的にも高まっているのに、なぜ逆にクリエーターの収入は下がっているのでしょうか?国際的認知度を収入につなげる方法、それこそPDのような方法がやはり必要なのではないでしょうか?
阿久津さんのお話では、商社のグローバルな環境が伝わり、とても参考になりました。社会で組織の体系に馴染んでいくことがあっても、常に自分の視野で考えることを忘れないようにしたいと思いました。

・三田祭論文
黄ちゃんと相談して今後の予定等を決めました。精一杯サポートしていきたいなと思います。

2010年11月13日土曜日

【ホンヨミ1112①】バイオエタノールと世界の食糧需給【田島】

小泉達冶『バイオエタノールと世界の食糧需給』

バイオエタノールという燃料については、誰でも一度は耳にしたことがあるだろう。サトウキビやトウモロコシを原料とし、ガソリンと混合した燃料であり、原料が植物であるため石油のような枯渇資源とは違い、半永久的に利用できる再生可能エネルギーとして注目されている。(石油よりも)CO2削減、農業雇用拡大効果もあり、ブラジルを始め、特にアメリカがバイオエタノールの導入を国策的に推し進めている。日本でも「バイオマス・ニッポン戦略」として目下普及が進んでいる。石油が100年以内に枯渇することが考える中、次世代エネルギーの一端としてバイオ・エタノールには今後もさらなる注目が集まるだろう。本書は冒頭においてバイオエタノールの説明や、長所と短所等、国家ごとの取り組みについての記述が具体的データを用いて丁寧になされており、バイオ・エタノールを知る入門書としてふさわしいと言えるだろう。

さて本書のメインテーマは、「食糧及び飼料用作物であるサトウキビとトウモロコシの燃料利用は、食糧需給にどのような影響を与えるか?」である。経済学の手法を用いて国際価格上昇の予想が丁寧に検証されており、「トウモロコシ・ショック訪れる!?」などど過激な表現で読者を煽る類の本ではない。
米がバイオエタノール推進を声高に主張した際、南米ではデモが発生した。南米における主食であるトルティーヤはトウモロコシを原料としており、「米のバイオエタノール政策が主食の価格上昇を招いた」と彼らは主張した。実際バイオエタノールに使われるトウモロコシとトルティーヤに使われるトウモロコシの種類は別物であり、その根拠の正しさは眉唾ものである。しかし、とうもろこしの消費を輸入に依存していたり、とうもろこしによる食糧援助を受けている開発途上国にとっては、今後深刻な問題になりえることは間違いがない。そして、とうもろこしの9割を輸入に依存する日本にとっても他人事ではない。

資源のあるなしは国の命運を大きく左右する。歴史上、資源の争奪のために多くの戦争が引き起こされた。資源の無い国は生産において大きく不利であり、原料の調達のために頭を捻らなくてはいけない。石油輸入のコストを非石油産出国がバイオエタノール生産で補おうとすれば、食糧不足の国が価格上昇で苦しむこととなる。資源・燃料問題は、世界がゼロサムゲームであることを映し出す。
資源に注目すると、関係諸国のパワーバランスはその地理的条件でほぼ決定されてしまうと言ってもよい。だからこそ資源を持たぬ日本にとって、資源を必要とせず人間の想像力が生み出す付加価値によって利益を生み出すコンテンツ産業は重要であると言える。

2010年11月9日火曜日

【1105】スペイン現代史 模索と挑戦の120年【田島】

楠貞義、ラモン・タマメス、戸門一衛、深澤安博『スペイン現代史 模索と挑戦の120年』

太陽の沈まぬ国、闘牛の国、みなさんはスペインという国にどのようなイメージを持っているだろう。先進国としての印象が強い西ヨーロッパにあるスペインが、ほんの30年前、私たちの両親が学生だったころまで独裁的な権威主義体制国家であったことを意識する機会は、今日では少ない。本書は文字通りスペインの現代史を扱ったものであるが、いわゆる物語のような形式ではなく、時代を区切ってそれぞれ「政治体制」「経済」「教育」などテーマごとに書かれているため、何かスペインの現代史で具体的に知りたい部分があるなら非常に役に立つだろう。

スペインが30年間以上独裁体制国家を維持し続けられた事実には、「民主主義をリードする西側陣営」というイメージもあいまって、「時代錯誤感」を感じさせる。はたして国際社会はこれを批判しなかったのか?事実、終戦後以降「元枢軸国寄り」「反共産主義」「独裁国家」というレッテルを持つスペインが、連合国が作る新しい国際社会秩序の中で味方を作ることは困難だった。国連は決議によって、スペインの国連及び関連組織への加入を拒絶し、スペインは事実上国際的孤立期に入った。マーシャルプランからも除外されスペインの経済は困窮を極めたが、最終的にはアメリカがスペインへの経済支援を決定する。東西冷戦が深まる中、米国の対東戦略において、スペインの地理的条件の良さが注目されたのだ。西側諸国は冷戦軍事政策と引き換えに、結果的には「独裁国家」スペインを承認することとなったのである。

マイナーにも思えるフランコ期のスペインの歴史を知る意義は何か。独裁体制・権威主義体制といういわば「化石」のような政体が1970年代まで西ヨーロッパで餌を生き続けたいびつさには、民主主義という国際社会の「正義」より、実態は権力闘争が優先されるという国際政治の事実が表されている。声明などに現れる国家の建前のみを鵜呑みにせず、現在の国際情勢の裏側にどのような権力争いが隠れているのか、常に注目していくべきである。

【1029】フランコ スペイン現代史の迷路【田島】

色摩力夫『フランコ スペイン現代史の迷路』中央公論新社

ご存知のようにフランコとは、スペイン内戦に勝利して権力を掌握し、1975年まで個人独裁体制を維持させ続けたスペインの独裁者である。2007年スペインでは「歴史記憶法案」が施行された。スペインでは75年以降でも、フランコについて語ることは避けられる風潮にあった。 いわば一種の「タブー状態」であったと言える。しかし民主化後初めてフランコ体制への批判を盛り込んだ同法案の可決など、近年フランコについて再考しようという試みが行われている。
前述のように情報が公開され始めたのが最近であることもあり、フランコに着目した日本の学術書は少ない。この本はフランコという人物に注目しスペイン現代史を紐解いた珍しい書籍である。また記述が詳細であり、国粋派を中心としたスペイン現代史に関する本としても役に立つだろう。

フランコに関しては、日独伊を中心とする枢軸国と極めて密接な関係にありながら、第二次大戦を通じて中立を標榜し、結果的に戦後も政権を維持できた事実が興味深い。しかしフランコ自身は大戦のゆくえを予期していたわけではなく、内戦後の貧困に苦しみ、参戦を阻止するために連合側が申し出た援助に飛びついただけともいえる。フランコは軍人としての溢れる才能でもって出世し、権力を持つことには執着していたが、高度に知的な理想もイデオロギーも持っていなかったといってよい。「ナチズム」「ファシズム」といった政治思想を持ったヒトラーやムッソリーニが倒れ、イデオロギーに傾倒せず目先の利益にすがりついたフランコ政権が生き残ったことは皮肉ではあるが、それが国際政治の真実であるのかもしれない。フランコは自ら世界秩序に働きかける能力はないものの、バランスをみて波に乗って泳ぎ切る能力はあった。国益を優先し、自国に有利な国際情勢を活かすという外交において必要なことは果たしているが、フランコの外交能力を高評価するかは、個々人の「外交能力」の定義によるだろう。

最近対中国への日本の外交は稚拙であるとの批判の声が上がっている。長い間平和を享受し、国際政治の本質である、パワーの維持、国益の維持のための外交感覚は失われてしまったのかもしれない。もちろん第二次大戦は二度と起こってほしくない惨禍である。しかし限られた時間の中で危機的状況に対応してきた戦中の政治家たちの軌跡を見ることは、リーダーに必要な資質や外交とはなんであるかを再び考える機会を与えてくれるだろう。

2010年11月6日土曜日

【1105】くらやみ【田島】

・What I want to say(個人論文、PK宮村さん)
 一週間という短い期間でテーマを考えてくるのは大変だったと思う。それぞれのテーマが個性的で面白かったが、だからこそ、「そのトピックのどこを面白いと感じ、何に疑問を持っているのか」という部分をもっと聞きたいかなと感じた。宮村さんのPKでもおっしゃっていた「what I want to say」の部分が伝わるようなプレゼンを心がけるとみんなさらによくなると感じた。なかでも、黄さんのプレゼンは自分がどこに疑問をもっているかのオリジナリティがすごく感じられてよかったと思う。

FB
>高橋さん
twitter×マーケティングはNCで少しやったので参考サイト等あれば共有します。今後に関してはいくつかの方向性があるかなと思いました。
①SNS方面
SNS自体に興味があるなら、なにか最近流行っているSNSのひとつに絞る
②SNS×マーケティング方面
twitterにおけるマーケティング方面は語りつくされた感あり。相島さんの言うようにfacebookとかにシフトしてもいい?
③twitter×マーケティング方面
「twad」などの個別のトピックに絞り、それのどこが従来の広告と違うのか?今後の可能性は?について書く。
もしくは、まだtwitterを始めていない・始めたばかりの層に向けてのマーケティングに絞る?

>矢野さん
どこが従来の広告方法に比べて新しいのか?の分析は必須。広告モデルを図式化したり、グルーポンの広告効果のデータを入手したり。(企業に直接問い合わせて聞くのもあり)新しい広告の形について言及できればなおよしな感じ。

>矢部っち
テレビのビジネスモデルの危機についてはいろんな本がまとめてくれているのである程度少なくし、スマートTVについて追及的にやった方が面白くなると思う。広げすぎると調査に時間がかかるので、ある程度締切を見越して扱う範囲を限定した方がいい。

>黄ちゃん
①メディアリテラシーのブレイクスルー
②日本のメディアリテラシー教育
どちらもそれぞれ論文一本にできる深みがあるトピック。ブレイクスルーの方法を考えることにまずは集中するのがよいのでは。早い段階で完成したら日本への浸透の仕方を考えるといいと思う。論文が完成したら専門家の人に見せてみるといいと思う。


・ものつくり学部、DITD
まず、ものつくり学部と相島さんに対し、この企画を立ててくださったことにお礼をいいたいと思います。あのコンテンツで先輩方が伝えようとなさったことを、今一生懸命自分の中で考えています。ゼミの行方を本気で考えて、行動に移してくださる先輩がいる幸運を当たり前と思わず、しっかりと受け止めたいと思います。当日は以前から先約があり途中で退出してしまい申し訳ありませんでした。
先輩方がゼミに投げかけてくれた問題定義は、これからゼミ全員で考えていきたいです。このブログでは、まずは単純に、DITDの感想を書きたいと思っています。
私がDITDで感じたことは、人との絆についてでした。最初目の前が真っ暗になったときはとにかく不安で、なんだかまいってしまいそうなくらいでした。暗所が怖いというよりも、周りの人の姿が見えなくて、一人置いていかれて誰にももう見つけられないのではないかという不安だった気がします。けれど、その不安はやがて消えました。「ここ、段差あるから気をつけて!」とか、「ボール渡すよ!」とか、「こっち宝物あったよ!」とか周りが見えないというハンデがあったからこそ、自然とみんなが声を出して協力しあったからです。おかしなことに、相手の顔が見える時よりも、暗闇の中にいる方が相手との絆が実感出来たような気がしました。欠点があり、ハンデを抱えているからこそ人は協力しあい、強い絆を結ぶことができるということに暗闇体験を通じて改めて気づかされたのです。「できないから協力する」という人間の本質を理解し、欠点を否定せず互いにコミュニケーションをとって補いあう努力をする、このことを今後の生活でも意識していきたいなと思いました。DITDで実感してように、協力とは負担ではなく、喜びがあって楽しい体験であるはずだからです。
 しかしながら、「協力」が「依存」にならないためには、互いに別の部分で相手に貢献する前向きな姿勢が不可欠です。ずっと人の背中の後ろをついてまわって、自分では何もしないようでは、その絆はもっとべたべたして発展性がないものになってしまいます。銭谷さんの、「give&take」にはまず「give」がある、という言葉とつながった気がしました。いろいろと「give」されることに甘えていた自分が情けないです。もっと自分から「give」する人間にならなくてはいけないと思いました。

【1029】presentationとは【田島】

風邪で体調を崩し、ブログアップが遅れてしまいました。

・目標と方法のマッチング
今回のpresentation kimもとても参考になった。プレゼンというのは世の中に必要な力のうちでの一部分にすぎない。けれど、たかがプレゼン、されどプレゼンなのである。どんなに素敵なアイディアでも、上手く伝えられなければ自分の中で完結してしまい、周りの協力を得られない。それを実感したのがBNGの役員の方々の前で行ったプレゼン大会だった。もう3か月以上もアイディアについて考えてきたから、自分たち自身ではその企画の機能も魅力もわかっていた。けれどそれを10分で、そのアイディアを初めて聞く人に伝えなければいけない。「同じアイディアでも、ホントに伝え方によって印象って変わっちゃうんだよね」という担当の中野渡さんの一言には、経験に裏打ちされた重みがあった。本番では、堅苦しい説明だけでなく、アイディアの利用シーンをとりいれた寸劇をとりいれることにした。もうひとつ事業化検討された班も、実際の利用シーンの再現をとりいれたプレゼンをしていて、見ていて飽きなかった。これは、寸劇など目立つものを入れれば成功するということではない。「伝えたいもの」と「伝える方法」がマッチしていて、効果的であることが大切なのだと思う。私たちが熟考を重ねた結果、一番伝えたかったことは「目の前にあって使ってみたときのワクワク感」と「初対面から次の出会いに繋がっていく流れ」であり、それを実感してもらうためには、スライドでの説明より寸劇が最も共感を呼び起こすと考えた。
話がそれたが、今回のpresentation kimで紹介されたことはそのまま自分に使えるものではないと思う。この人がどういう目標をもってどういう方法をとったかを知り、その自由な発想を自分で活かすことが大切なのかなと思った。

・個人論文提案
5期生の反応も前向きなものが多く、提案してよかったと思った。提案したからには、メンターとしてしっかりやっていきたい。

・ハロウィンパーティー
幸せいっぱいの会で楽しかったです。特に質問がとても面白くて、すごく盛り上がったなーと思いました。5期生の楽しませる力はさすがだな、と思いました。是非またこのような会をやりたいと思いました!
ただ一つだけ、5期生のみんながこういう風に楽しませる方向にのみ役割を見出してるようなのがちょっと気になります。確かに金ゼミはもっと楽しいゼミにしていいと思うんだけど、ゼミの内容自体の方にも当事者意識をもって自分で作ろうと思ってる人はいるのかな?代が変わったら、運営はすべて5期に移るので、単なるサークルに陥らず、「勉強も最高・そして遊びも最強な金ゼミ」を是非目指してもらいたいなと思います。

2010年10月23日土曜日

1022ゼミの感想【田島】

・電子書籍コンテンツの今後
NCでは現在の電子書籍に関する動向について議論した。私は企業が他社の参入を阻害するためにとるガラパゴス的戦略は、長期的に失敗するのではないかと思う。インターネットの普及により、ユーザーはガラパゴス的状況を俯瞰的に知ることができるようになった。ユーザーは企業の思惑とは別にもっとも便利だと思うものに流れていくため、いくら戦略でガラパゴス化させようとしても、ユーザーは少しずつオープンな商品に流れていくと予想できるためだ。日本独自の中間フォーマットを作るのはいいが、オープンな互換性を持たないと、船もろとも海に沈んでしまうと思う。


・自分がワクワクする時を知り、常に風にさらし続ける。
ゼミの後半では、林千晶さんがゲストスピーカーとして来て下さった。キャリアに関するお話には特に刺激を受け、自分のことを再考できるきっかけになった。
私の今までの大学三年間は、とにかく新しい環境に身を置いてその中で努力することを意識していたように感じる。幼稚園からずっと一貫の女子校に通っていた私は、大学で初めて新しい環境に出て、自分がいかに閉じられた世界で生きてきたのかがわかった。大海を知らぬ蛙だった自分に気づき、ドキドキしながらもとにかく興味を持った新しい環境に飛び込んでみた。新しい楽器を初めて新しいジャンルの音楽を演奏し、メディアコムを受験し、小学校以来の海外旅行にも出かけ違うカルチャーに身を浸すドキドキを知った。そして金ゼミが、おそらく私にとってもっとも重要な異文化との衝撃だった。自分から声を出すこと、自分で考えて行動することを求められ、「本気でぶつかりあい話し合って高めていく」楽しさがあることを知って、私の限界は広がった。金ゼミを経て、私はより「もっといろんな世界を知りたい」と思うようになった。けれど就職活動を控えた最近、私は3年間継続し続けた活動がないことに引け目を感じていた。狭い自分になりたくないとあれこれと体験せずに、最初に思ったものを貫き通していたほうが、人との差異化になったのではないか、そんな風に自信をなくしていた。けれど今日林さんのお話を聞いてみて、もう一度自分のことを前向きに見つめてみたくなった。どれほど多くの体験をしても、自分は自分でしかない。色んな体験をした今だからこそ、自分の好きなものも嫌いなものも、得意なものも苦手なものも、もっとわかるようになるのだと思う。3年間継続したものはないけれど、今までの人生に共通する自分をきっと見つけられると思う。


・辛い中で成長する
辛いかもしれないが、自分についてしっかりと考えるその期間がきっと糧になるという言葉にとても心を動かされた。人は満足しているときにはつい努力を忘れてしまいがちになり、壁にぶつかればその壁を乗り越えようと創意工夫をする。辛い期間もポジティブに捉えられる、素敵な考え方だと思う。

2010年10月19日火曜日

【ホンヨミ!】The cuban missile crisis【田島】

The cuban missile crisis /Don Munton・David A welch

 国際政治学者ウェルチらによる、キューバ危機に関する学術書である。
 近年旧ソ連やキューバのドキュメント(書類)の調査が進み、キューバ危機は全面核戦争をまさに紙一重で回避していたことが明らかになった。ケネディとフルシチョフの間では、強気な態度を崩さず、かつ最悪の結末も避けるという、何手先も読んだギリギリの攻防戦が行われていたように思われる。しかし本書によると、当時の米ソ連キューバはEmpathy(相手が何を考えているか把握すること)に欠けていたらしい。例えば、ソ連はキューバにミサイル基地を置くことに対し、アメリカがそこまで反応すると思っていなかったようだ。アメリカもトルコにミサイル基地を持っていたため、そこまで反発は大きくないと思い込んでいた。キューバ危機は、このように各国のempathyの不足により未曾有の事態に発展したとウェルチは指摘する。
グローバリゼーションが進み、国家間のempathyはキューバ危機の時代よりとりやすくなっただろうとウェルチは言う。しかし、先日の尖閣諸島問題における日本政府の外交を見るとそうも言えないのかもしれない。日本政府は中国から譲歩を引き出すこともできない中途半端なタイミングで船長を釈放し、日本人社員の人質問題などを解消しえる交渉カードを手放してしまった。中国政府は共産党の支配下にあり、国際社会の法規に基づいたempathyが多少とりにくい国であることは間違いないが、もう少し相手国の出方をシュミレーションすることができたのではないかと思う。キューバ危機時より核戦争のリスクが幾分か下がった現在だが、外交のスキルが重要であることは変わらない。平和を維持することはもちろん大事だが、もっとEmpathyを行い、利益不利益を意識した外交も語れるようにしなくてはならないと思う。

1005ゼミの感想【田島】

・新聞のポジションとは?
新聞離れが叫ばれているが、その原因には、情報収集のための手段として「ネット」という選択肢が影響力を増していることが大きいと考えられる。確かにネット上の情報は玉石混合で信憑性に乏しいものも多く、質は新聞より遥か劣ることは目に見えて明らかである。しかし、それでも自分の欲しい情報を得る(それも新聞より自由に)手段としてインターネットが認識されるようになった以上、人は新聞の契約を更新する際躊躇することになる。「新聞をとらなくても、必要なときネットで無料で見ればいいんじゃないか?」いくら新聞社や知識人がこの選択を間違っていると批判しようとも、消費者の頭の中にそんな考えがよぎるようになった瞬間、新聞の購入率は下がってしまうだろう。議論の中でも意見が出たが、これからの新聞には「これを読み続けることで、(ネットで情報を集めるよりも)こう差がつく」という「コンセプト」を打ち出していくことが必要であると考える。社内の記者や情報網の資産を活かして、「どんな独自的な視点で切り込むか?」で勝負していくべきであると思う。

・発言について
後期になっても、ゼミ内で発言を活発にする人としない人の差がまだかなりあるような気がする。去年一年で実感したことだが、発言はすればするほど良くなる。発言することによって、①発言したという経験が自分の自信につながって、次はもっと発言しやすくなる。②アウトプットすることで客観的に自分の発言を顧みることができる。③相手からのリアクションももらえて、「次はこう質問してみたら伝わりやすいかな」と考えられるため、いいことづくしなのである。一年の時から私は自分なりに発言の目標を持っていて、①同期の誰よりも発言する→②ゼミの時間が増えるよう、同じ内容をより短い時間で簡潔に言えるようにする→③ファシリテーターが進めやすいよう、感想だけでなく、「自分だったらこうする」という提案を必ず入れるという風に移行していて、今は④細部ではなく、話題の根本について質問できるようにするということを目標にしている。
とにかく、たくさん発言すれば発言しやすくなると思うので、指す側も
「2回目の人が挙げはじめたら、まだしゃべってない人に無理やり当てる」なんてやり方にしてもいいのではないかと思った。

2010年10月2日土曜日

【1001ゼミ】人と違うが価値を生み出す【田島】

BNGとの打ち合わせのため途中で早退してすみませんでした。ゼミの内容と、打ち合わせの内容を合わせて感想を書きます。

・誰もが知っている正しい答えよりも、誰も見つけていない新しい視点が社会的に価値を持つ。

 改めて振り返ってみて、私の班の論文は風潮としてあった事象を分析するだけに留まっていて新規性に乏しいことを実感しました。自分の中では現象を定義づけるだけで社会の役に立つような気になってしまっていましたが、誰もが知っていることは誰でも出来ることです。例えその業界で一人であろうとも、意欲的に誰も見つけていない山を登る、その差異が価値を生み出すことを改めて思い出し、考えが変わりました。今回はBNG企画と並行しており、三田祭論文の執筆時間が少ないことで、自分のなかで易しい方向性を目指しすぎてしまったのかもしれません。金ゼミの信念を思い出し、より独自性のあるテーマ設定に取り組みたいと感じました。似た問題意識を共有しながら、「自分たちでまだ社会が芽が出きっていない利益還元の仕組みを構築する」創造的なドラフトを提案していた竹内班に刺激を受けたので、負けずにいきたいです。打ち合わせでも、担当者の方から「本当にいいプレゼンは、見ている側に『今日いいもん見たな~!!』と思わせること」とアドバイスを受けました。優等生にならず、唯一無二の個性を発揮していくことを目指し、小さくても社会に波を起こしていきたいです。


・「ワクワク」でドライヴ感を生み出す

長い期間企画を進行してきて、アイディアが煮詰まってきてしまったり、打ち合わせをしていてもスピード感が落ちてしまうことがあります。けれどそんな時担当者の中野渡さんと打ち合わせをすると、短時間で驚くほど新しい視点をもらって、話し合いに一気にドライヴ感が生まれてきます。そして、ドライヴ感が生まれているときは、新しいアイディアを思いつきやすく言いやすい雰囲気になることに気が付きました。グループワークにいかにドライヴ感を生み出すか?中野渡さんからたくさん盗みたいと感じました。一つ思ったことは、中野渡さんが心からアイディアを生み出すことを楽しんでいる、ワクワクしていることです。そして、ちょっと笑っちゃうようなアイディアも多い。けれどアイディア出しの過程を素直に楽しむことで、時間が苦ではなくなるし、色んなアイディアに対し寛容であることで、たくさん発言が生まれることに気づきました。普段からドライヴ感を生み出せるように訓練していきたいと思います。

・頑張ることは苦労することだけでなく、楽しいことを一生懸命やること。

打ち合わせで心に残ったひとこと。頑張ることは難しいことではなく、自分が時間を忘れて本気になれるものなら簡単に出来るものです。自分の苦手なことに意識的に取り組んで成長すること、楽しいことに没頭して自分だけの場所に到達すること、そのどちらも大切にしていきたいと思います。

2010年9月25日土曜日

私にとっての金ゼミ(田島)

目標に向かって全力でやりきること

ゼミの方針、毎回の授業内のコンテンツ、やり方含めここまで生徒が自主的に考え、実行出来、先生がその助けとなる環境や人脈を整備して下さる場所はないと思う。また、ゼミ員にもその環境を理解し、自分の成長のために主体的に参加したいと思っている者が多い。だからこそ、よりよいものを目指して意見をぶつかり合わせることが出来る。



課題を決め、内容を決め、手段を決める試行錯誤すること

予め教師から解決すべき課題を与えられるのではなく、現状を認識し、何が課題なのかを考え、そしてそれを解決するための時間をどのように設け、その中でどのように行動するか?ということまで金ゼミでは求められている。生徒の自主性に任せられているから、自分が頑張ればそれだけゼミのクオリティをあげることが出来る。常に思考が求められている。


自分を伸ばし、人を活かすこと

複数人が積極的に意見を出し合うことができれば、一人で考えるよりももっと大きなアイディアが生まれる。逆に上手く活かせなければ、グループワークは烏合の衆になり、一人の考えよりも劣る。いかに周りのモチベーションを高め、いかに他人も信頼し任せるか。そのバランス感覚を学びたい。

2010年9月24日金曜日

【夏休み④】アメリカ日記【田島】

ブログアップが大変遅くなってすみませんでした。私にとって大切な思い出になった旅行をどう文章にまとめたらいいかよくわからなくて;;今後は気を付けます。時間がないので、思ったことを簡単に。

【ニューヨーク】
最初は旅行者ということで気おくれしていた部分がありましたが、ニューヨークについてメトロに乗るとなんだかふっきれてしまいました。とにかく人種が多い!!(歩いてる場所にもよるが)いわゆる私たちが一般的に想像している「アメリカ人」は一部に過ぎず、とにかく色んな人種が入り乱れている。路面の派手な洋服屋はアラブ系が多く、ピザ屋やデリの店員はヒスパニックが多い(グラシアス!と言うととてもリアクションがよくなんだかかわいい)という印象を受けました。
そしてニューヨーカーたちはいい意味でも悪い意味でも合理的な人々が多いと思います。いたるところにマクドナルドとスターバックスがあり、野菜が足りないと思ったらデリでサラダ、運動が足りないと思ったらヨガスクールにいったりジョギング、歩いてる時には屋台でホットドッグやプレッツェル。究極的には、「自然が足りないからセントラルパーク!」というノリで作られたんじゃないかという気がしてきました。(セントラルパークはマンハッタンの摩天楼のどまんなかにある、長方形の自然公園です。)なんというか、たとえるなら「サプリメント」的解決方法だと思うのです。そのあけすけさが面白くもあるし、それでいいのか?という感じも内心ありました。しかし、お金を払えば必要なものを必要な分だけ誰でも手に入れられるその合理性がニューヨークの楽しさでもあるのでしょう。狭いマンハッタンは縦横の道路でブロック分けされており、「アッパーイースト」とか「ロウアーウェスト」とかエリアがあり、治安や雰囲気も非常に異なっています。(美術館が多く治安がいいアッパーイースト、非常に治安が悪いイーストハーレムなど)個人的には、マンハッタンは柄の違う生地をつぎはぎにしたパッチワークのような街だと思いました。(お金に合わせて)どの道を選ぼうと、どのグレードのサービスを選ぼうと自由、それがニューヨークなのかなと思いました。ちなみにサンフランシスコに行って思いましたがニューヨーカー(の店員)は冷たいと思います。すごく早口だし、聞き返すと機嫌が悪くなる時もあるし、何より英語が通じにくい。サンフランシスコでは通じるのにどうしてだろう?と思ったら、「忙しいから聞く姿勢がそもそもない」と聞いて納得してしまいました。ニューヨーク行く英語苦手な人はめげないのが大事だと思います(笑)
 そしてブロードウェイやジャズクラブなど、パフォーミングアーツのクオリティは本当にすごいと思います。ニューヨークは夜が足りません!

【サンフランシスコ】
海と都市が同居した素晴らしく心地よい街です。「アメリカ人が住みたい都市NO.1」(らしい)のも納得。海岸をジョギングしたりサイクリングしたりする姿がとても気持ちよさそうで、「やっぱりセントラルパークより、ホントの自然がいいよな・・・」と思ってしまいました。ニューヨークに慣れていたせいか人が圧倒的に親切に感じました。まず話すスピードがゆっくりだし、聞き返しても優しい。道を聞いたら立ち止まって一緒に考えてくれる(笑)ジャパンタウンやチャイナタウンがあるので、アジア人がいる状況に慣れているという感じがしました。遊ぶというよりも、生活する場所としてとてもいいと思います。

【夏休み③】この夏出会った素敵なひと【田島】

私は夏休みの間、3週間弱アメリカを旅行をしていました。NYの地で、私は二人の素敵な新しい友人に出会いました。一生の宝物にしたい一期一会の出会いで、まさにこのテーマにぴったりだとびっくりしました!
一人は、NYで翻訳の仕事をしながら働く日本人のキャリアウーマン。もう一人は、アメリカのビッグバンドで活躍する黒人の日本大好きなトロンボーンプレイヤー。旅をしていなければ一生出会うこともないかもしれないひとに出会える、それが旅の醍醐味なのかもしれません。
 友人と二人でアメリカを回り、ついにNY最後の夜、エンパイアステートビルに昇ってNY最後の夜景を眺めている時、私の頭の中では一つの考えがこびりついていました。「もう一回ジャズを聞きに行きたい!!」ビッグバンドジャズのサークルにいる私にとって、ジャズの本場であるNYの夜は本当に天国のようで、既に1週間毎晩のようにジャズのライブを聞きに行っていました。(すごく有名なアーティストが来日公演の半分以下の値段で聴ける喜び!)これでNYの夜が最後だと思うと、やっぱりどーしてもジャズを聞きたくなってきて、今まで根気よく付き合ってくれていた友達にもさすがに呆れられ(笑)、結局一人でライブハウスに向かうことにしました。その晩はbluenoteで来日公演にも言ったことのあるビッグバンドがライブをやっていました。着いたころには既に第一セットが始まっていたので、予約の無い私は店の外に並んで第二セットの開場を待っていましたが(早すぎて他には誰も待っていなかった)、NYの夜の街に一人っきりという状況はなんだか少し心細く退屈ではありました。
 そんな中、一人のアジア系女性がやってきて店の窓から中を覗き始めました。大人なのに、なんだか小さい子どもがするように一生懸命中を見ていて、「なんかこの人面白いなあ」と思った私は「あなたも予約持ってないんですか?」みたいなことを英語で話しかけてみました。(それまでも列に待ってる間は結構周りの人と話すきっかけになりました。)その人はその質問には答えず、ぽそりと「友達が中にいるの」と呟きました。私は「友達が中で見てるの?」と聞き返すと、「ううん、演奏してるの。あ、今ソロ吹いてるひとかな・・・?」ともっと顔を窓に近づけました。こんな有名オーケストラのプレーヤーが友達!?とびっくりした私は「友達が演奏してるの!?」と言うと、「あ、あれじゃなかった、彼はメガネかけてないし・・・(英語)ねえ、あなた日本人?」とさらにいきなり日本語になったので私はさらにびっくりしてしましました。
 その後話してみると、彼女はNYで就職して現在は翻訳の仕事をしていて、プレーヤーの友人とは偶然に知り合い今日初めて彼の演奏してる姿を見に来たとのだと言います。話が盛り上がって、結局彼女と舞台のすぐ近くのテーブルを一緒にとって見ることになりました。彼女はとにかくtalkativeで好奇心が旺盛で、大人だけど子どもみたいに純真なところを持っているひと。初めて会った私にもすごくopen mindで、旅行について色んなアドバイスをしてくれたり、自分のバックパッカー時代の面白いお話を聞かせてくれたり、果ては初対面ながら今デートしてる彼氏のことや自分の恋愛観までいいのか!?っていうくらい話してくれました(笑)彼女と楽しく、友人のソロになったときは「あのミュート私があげたやつかな!?」とかきゃあきゃあ言いながら演奏を満喫しました。(やっぱり演奏は素晴らしかった!)
 いいのか!?というくらいオープンマインドな彼女は私が日本でトロンボーンをやってるというと、「じゃあ友達と一緒だね!これ終わったら一緒にごはんでも行こうよ!」と誘ってくれ、なんと私はライブの後三人で近くのお店にご飯を食べに行くことになってしまいました。その他にも、伝説的存在のバンドマスターと写真をとらせてもらったり、公演後のbluenoteの舞台に乗せてもらったり・・・遠慮する私に「ここは日本じゃないんだから恥ずかしがらないで!」とトロンボーンプレーヤーの友人は笑いかけました。
 初めは憧れのバンドのトロンボーンプレーヤーということで話をするにも緊張して目に涙を滲ませてしまいましたが(「彼がそんなにすごい人だって知らなかった」と彼女は笑っていました。)、ごはんを食べながら拙い英語でコミュニケーションをとるうちに、彼が面白くて心から優しいひとなんだということがわかり、人間的にも大好きになりました。そして筋金入りの日本オタクで、諸星大のキューピーストラップを持っていました。「頑張ってください」と言うと日本語で「オマエモナ!AHAHAHAHA!!」(自分で言って自分でバカ受けする)と返すオヤジギャグ好きながらも、「僕はもっともっと練習しなきゃ」と有名バンドのプレーヤーなのに、まるで楽器を始めたばかりの学生のように心からつぶやくとても謙虚で真面目な人でした。名刺をくれたのでe-mailでお礼のメッセージを送ったら、日本旅行のときのにゃんまげや等身大ガンダムとのツーショット写真を送ってくれました。年末に日本のbluenoteに彼のバンドが来るので、見に行くのがとても楽しみです。メールでのやりとりの時も本当に気さくな人で、人間的な素晴らしさを感じとるのに言語の違いは関係ないのだなと実感しました。

 彼ら二人から学んだことは、オープンマインドでいることの大切さです。「ただ偶然出会った」、それだけで日本人の彼女は何の見返りもなく積極的に私に色んな人を紹介してくれ、ご飯をごちそうくれたり、色んな話をしてくれました。トロンボーンプレーヤーの彼も、有名なプレーヤーでもなんでもなく、日本のただの学生に過ぎない私と、まるで姪っ子かなにかのように接してくれました。それは、「どうして私に?」と戸惑ってしまうほどでした。きっと彼らは、人との出会いを、人間を愛しているんじゃないかなと思います。人を愛し、見返りを求めず与えることができれば、きっと世界中に楽しい出会いが待っている。これが、彼らから私がもっとも学んだことです。彼らに出会ったからこそ、私はそのあとのサンフランシスコのホステルのいろんな出会いを楽しむことができたし、旅を満喫することができたのだと思います。

 私はそんなに旅をこなしているわけではないけど、旅をするほど、その良さがわかってきています。もちろんに日本にもいいものはあるし、素晴らしいひとがいっぱいいる。でも外国には、その国でしか生まれない素晴らしい景観や文化があるし、旅という無防備で「弱い」状態に自分があることによって、人との絆を結びやすい側面もあると思います。(個人的には、一人旅は悪くないなと思いました)さらに見聞を広めるだけでなく、新しい環境・難しい環境に身をおき自分がいかにそれに対応するか鍛える場にもなる。そしてすべてが完全な一期一会になる。旅をしなくてもいいけれど、旅をする人生はきっと楽しい。そう思います。少なくとも、アメリカに行かなくて、あの人たちに会わなかった人生は考えたくないな、今そういう風に感じます。

 もし私があの時ジャズを聴きに行かなかったら?友達と二人で聴きに行ってたとしたら?彼女の仕事が遅れていなかったら?(本当は第一セットを聞く予定で遅れてしまったんだそうです)もしあの時彼女に話しかけていなかったら?オープンマインドの気持ちを忘れず、何か思い立ったら(危機感は持ちつつも)行動してみること!!これがいい運命を切り開く秘訣なのかなーと思いました。