2010年9月24日金曜日

【夏休み】旅をするということ、人を好きになるということ【大賀】

 ご無沙汰しております!3期生の大賀です。気がつけば、学生最後の夏休みも終わり。長かったような、短かったような…。引きこもっていた時期もあれば、アクティブに動き回っていた時期もあり。バランス良く過ごせた夏だったように思います。ブログアップが遅くなってしまい申し訳ありませんが、以下、私の夏の旅日記などを簡単につけてみようかと思います。

【ニュージーランド、オークランド滞在】
 夏休み前半は、ニュージーランドを訪問しました。交換留学をしている友人を訪ねるためです!オークランドに一週間程滞在し、観光などを楽しみました。友人曰く、ニュージーランドは、人の数よりも羊と牛の数の方が多いという、なかなかユニークな国だとか。実際のところはどうなんだろう?!という気持ちでしたが…。
 …見事に、羊だらけです。噂は本当でした…。都市部の人の数よりも明らかに多い(であろう)羊が、牧場一杯に居ます。最初は驚きましたが、だんだん見慣れてきました。慣れとは恐ろしいものです。
 また、オークランド観光のほかに、オークランドから車で4時間程離れた「マタマタ」というところにも滞在しました。映画「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影が行われた場所です。自他共に認める指輪オタな私は、意気揚々とその地に向かいました。
 映画のセットなどもそのまま残っていたため、登場人物になりきったような気分で観光を楽しむことができました!ファンとしては感動もひとしおでした^^*

【ドイツ、日独ユースサミット参加】
 8月中旬から9月にかけては、ドイツに滞在しました。「日独ユースサミット」という、両国の若者たちが交流するイベントに参加するためです。フィールドークにディスカッション、観光と、盛りだくさんのスケジュールでした。英語圏以外の国に滞在するのは初めてだったため、とても緊張していました。不安だらけでした。不安を少しでも取り除くために、ドイツ語の勉強にも励みましたが、付け焼刃でうまく行くものではなく…本当に、どうしたらいいんだろう?!そんな気持ちでいっぱいでした。でも、いざ行ってしまえば、何とかなるものです。やるしかない!そう思って、ひたすら積極的に色々な人と話すよう心がけました!(おもに英語を話していましたが、ドイツ語もちょっぴり聞き取れるようになった気がします!)
 私が今回参加した「日独ユースサミット」は、毎年開催されているイベントです。隔年で開催地が移動していて、去年は日本(代々木オリンピックセンター)での開催、今年はドイツ(ベルリン)での開催でした。日本とドイツの若者がお互いに交流を深めながら、観光やフィールドワーク、グループディスカッション、最終プレゼンテーションなどを行うというものです。訪問した場所は、フランクフルト、ヴォルクスブルク、ベルリン、ポツダム、ニュルンベルク、ローテンブルク、ミュンヘン、フュッセン、ザルツブルク(オーストリア)といった主要都市です。その中で、大統領府、ドイツ外務省、連邦議会議事堂、日本国大使館への表敬訪問をも行いました。また、ドイツの若者たちとともにグループワークをしました。私は、「Fan Culture」をテーマにしたグループに属し、日本とドイツのフットボールファンカルチャーについて調べました。ドイツのファン文化を如実に表しているのは、フットボール(サッカー)です。そこで、日本とドイツのフットボールカルチャーの違いについて見ていくことになりました。フットボールファン雑誌の出版社に行き、編集者の方の話を聞いたり、ファン文化を研究している大学教授に会いに行ったり。フットボールファンについて描いた映画を見たり、フーリガンについて調べたり…。最終的には日本語プレゼンターとして壇上に立たせて貰うことができ、とにかく盛りだくさんな、有意義な体験をしました!
 来年は日本での開催があります。社会人になる身ではありますが、時間があったら顔を出そうかなと思っています。もし興味がある方がいたら、是非!自信を持ってオススメします!!

【旅をするということ、人を好きになるということ】
 今回の旅を通して学んだことは、「旅をすることの自分なりの意義」です。正直に言ってしまうと、私は人と関わることが苦手です。一人で過ごすことの方が好きですし、他人に対してどう接していけばよいかなんて、わかりません。それなのに、私は旅をします。ただの海外旅行ではなく、言語も、文化も違う人々と積極的に関わりたいと思って、旅をします。矛盾しているな、と、自分でも感じるのです。どうして人が嫌いなのに、わざわざ遠い国まで出かけて、新たな人と出会おうとしているのだろうか?…私はそれがずっとわかりませんでした。自分のことなのに、わかりませんでした。
 それがようやく、わかったような気がするのです。私は、人が嫌いだからこそ、旅をしているのかもしれない。人を好きになりたくて、何らかのきっかけで好きになりたくて、旅をしているのかもしれない、と。
 今後もきっと、私は時間を作って、旅を続けていくと思います。自分の苦手分野である「人との関わり」を克服するために。人を、もっともっと好きになるために。そうして、自分自身の視野を、広くしていくために。

 学生生活もあと残すところ半年。また、素敵な思い出を作っていきたいです♪

2010年9月23日木曜日

【夏休み】出会った人【竹内】

僕は基本的に人とさらっと話すことがあまり好きではないので、このテーマはすごい難しいです。なので、身近な人について書きます。

この夏にがんばったことといえば、おそらくSFCの研究室での活動くらいだと思います。その中で研究室の先生と二人で作業することもありました。そのときに、思ったのは先生の底知れない能力の高さです。よく金先生が代替不可能な人材になれ、とおっしゃいますが彼はまさにそのような人で彼にしかできないことがたくさんあります。特に街とデジタルメディアの融合や街とコミュニケーションなどの分野では有名な方です。

中でも神田で作品を展示するためのアイデア出しの時には脱帽しました。ソフトウェア、ハードウェア、仮想世界、現実世界を行き来しながら、プロトタイピングを行い、落としどころを見つけるということがこのアイデア出しには必要でした。拙劣ながら自分もこれに挑戦していたのですが、まったくうまくいきませんでした。そんなときに先生は見本をみせてくれたことがありました。その見本はアイデアの振り幅がとても大きく、もともとのアイデアから考えられないほど面白いプロトタイプができあがっていました。正直、ここまでジャンプアップしたアイデアは見たことがありませんでした。技術と発想、具体性と抽象性など背反しがちな要素をすべて持ち合わせているように思えました。

ヘタクソでも「できない」という経験を繰り返して少しずつでもできることを増やしていこうと感じた瞬間でした。まだまだ発想も技術も未熟すぎるのですが、頭も手も動かしながら一つでも多く世の中におもしろいもの、かっこいいものを送り出せたらなと思います。

インドに行ってきました〜その2〜【斎藤】

インド関係の話題を連続して書かせて貰います。

今回はインドを旅していると必ず出会う物乞いの人々に関して振り返ってみたいと思います。
僕が最初に物乞い(このように表現するのは適切かどうか分かりませんが)に出会ったのは、到着してから二日目の朝、ホテルを出てすぐの所でした。

まだ小さい子供を抱いているお母さんが僕の肩を引っ張って、すぐそこの店で子供の為にご飯を買ってくれと言ってきました。そういった体験が初めてだったので僕は当惑し、その願いを断る事ができず店まで一緒に行き食料を買ってあげました。すると、そのすぐあとに別の人に肩を叩かれたので振り返ると両腕の肘から先が無い男が金をくれと行ってきました。おそらく、僕がその母子に物を買い与えたのを見ていたのでしょう。しきりにカーアクシデントにあって働くことができないといってきます。全員に施しを与えているとキリがないとおもったので、僕は金はあげられないと言い駅に向かうためその場を去ろうとしました。しかし、10分たってもいっこうにその男は諦めず、ずっと僕について来ます。根負けした僕は駅までの道を教えてくれとその男に訪ねて、そのお礼に10ルピー程をあげました。するとそれまで、施しを求めていたのが嘘のように、礼を言うこともなく男はその場を去って行きました。

ちょっと、街に出た短時間の間にこれまでには出会った事のない人々。つまり、人から施しを受けなければ生きていけない人々に出くわしたことは僕にとって衝撃的でした。

今回インドを訪れた間、彼らとどのように接すれば良いのか。このことをよく考えました。もし、僕が今日お金をあげたとしても、明日も同じ場所に行って彼らにお金をあげることはできません。また、一人にあげたとしても、次にやってくる人、またその次にやってくる人にもあげ続けることも不可能です。
そう考えると、最初に母子と両腕の無い男に施しを与えたのは、自分がこれまでに見た事の無い目の前の現実をやり過ごす為でしかなかったように思えてしまいました。そういった中途半端な姿勢が嫌で、施しを求められてもNOと言うようになりました。

しかし、旅をして行くうちに自分はコーラを買ったりホテルに泊まるのにも十分な金を持っている上、目の前にいるおなかをすかせた子供に施しを与えない明確な理由もないのに何に対して意地を張っているのだろうかという自問自答がわいてきました。日本という国からふらっとやってきて、ちょっとインドを覗いただけで施しを与える事の善悪を考えるなどただの自己満足でしか無いのではないか、そう感じてきました。物乞いの彼らは、今日も明日も明後日も誰かに施しを求めて暮らして行く。それが良い悪いではなく、それが彼らの生き方なんだと思いました。そう考えると、今日の分しか施しを与える事はできないけれども、その分を与えて、目の前の子供がお腹一杯になる、それでいいのではないかと感じ始めました。もちろん、全員にあげる事はできないので自分のできる範囲を超えた分にに対してははっきりと断る事も大切ですが。

インドにはこういった物乞いの人々がたくさんいます。そして、インドという国はそういう人々を覆い隠すことなく、そういった人々が存在する事が当たり前であるがごとく、日常のなかに彼らを同居させています。駅のホームで座っている僕に対してひたすら物乞いをする人々がいると思えば、そのすぐ横で裕福そうな親子が楽しそうにわいわい話しているのです。外国人からでさえ施しを受けている自分の国の人間をよくもここまで無視できるものだな!とインド人、インド社会に対して怒りを感じたりもしましたが、それが良い悪いではなく、それがインドの姿なのだと改めて思います。

今回はインドに対して全く知識を持たずに行きました。もっと勉強していけばよかったと思う一方、無知故に様々な事に戸惑う事ができ、それがまた良かったのかなとも思います。
インドは一言では表すことができない、正直言ってよくわからない国でしたが、僕が見てきた断片的な姿をブログで書かせてもらいました。無責任な内容なので、皆さん自身が実際に行って自分の目でインドを見てみることをおすすめします。

【夏休み】Tom Kelley@i.school【岸本】

 ものつくり2期の準備をしたり、バンナム進めてたり、コンペ出したり、ライブとかシンポジウムとか行ってたりしたらあっと言う間に夏が終わってしまいました。今までで一番短かったように感じます。
 

 今回は、7月の下旬に東大のi.schoolで行われたIDEOのトム・ケリーによる講演会のメモを共有します。i.schoolは「デザイン思考」というイノベーションメソッドについて実践的に研究をしている東大の中の組織です。また、このi.schoolはスタンフォード大学のd.schoolという組織をモデルにしています。(ここの講師の1人に最近『20歳のときに知っておきたかったこと』で知られるようになったTina Seeligがいます。)ちなみに、講師のトム・ケリーは「デザイン思考」が世に広まるきっかけとなったデザインコンサルティング会社IDEOの役員で、d.schoolの立ち上げにも関わっている方です。


 内容としては前述の『20歳のときに知っておきたかったこと』と被る点も多いですが(そりゃそうだ)、抜群のプレゼンスキルも含め、参考になる点は多々ありました。若干の意訳&英語プレゼンだったのであやふやな点もありますが、参考になれば幸いです。


 プレゼンでは各スライドの上下にうっすらグリッド線みたいなのが引いてあって、とてもすっきりした印象を受けました。↓こんな感じ。



 また、以下の5つに1つ付け加えるなら、「最年少になるべし」でしょうか。以下続くプレゼンの3章にも関連しますが。

 個人的に好きなエピソードで、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツは若い頃から仲良しで、当時どこのデジタル系のカンファレンスとかに行ってもおっさん達ばかりで自分たちは最年少だった。みたいなのがあるのですが、これを真似する感じでやっていくといいかもしれません(笑)。でも、若さは無知がある程度許され、更に好奇心を買われやすい、そのためアドバンテージになりやすいと結構マジで考えています。また、同年代とつるんでも似たり寄ったりの考えになりがちです。だったら年上とつるんでみる方が価値があるんじゃないかなあと。(もうちょっと考えると年上の方も同じような思考をしていれば、最年少が注目されるのも当然かもしれません)

 これは人とつるむ時に限らず、インプット、アウトプット全般においても通じるように思います。「この情報は同世代はつかんでいないだろう」とか「こんな考えは同世代はしないだろう」とか考えてみることですね。そうやって常に最年少を心がけるといいことがあるかもしれません。

----------


Tom Kelley@i.school

Presentation "Young@Heart"



まくら

- 子供のうちはみんなアーティストだ
 Every child is an artist.(パブロ・ピカソ) 
 Genius is childhood recalled at will.(シャルル・ボードレール)
 
- 国民の平均年齢
 アメリカ:36.7歳 ブラジル:28.6歳 日本:44.2歳

- 全てのアーティストたちはどうなってしまったのか?

- 参考文献…Gordon MacKenzie "Orbiting the Giant Hairball"(未邦訳)

 子どものときは偏見、先入観などが無く、創造性に満ちている。そして途上国の方が平均年齢が低く、創造性で先進国を上回っているという話。国際競争の中で先進国(特に日本)は創造性を高めるために、固定観念に囚われない発想が求められるようになる。



1. Think like a traveler:とにかく固定観念を捨て、新しい視点で世界を見るべし

- 固定観念に囚われないこと
 "The real voyage of discovery consists not in seeking new lands, but in seeing with new eyes."(マルセル・プルースト)

- 15分だけでも文化人類学者のように振る舞う
 何年も働いている駅員は、旅人が改札を通るときに荷物で通りづらいことに気づかない(慣れているから)

- 世の中は、文化人類学的視点があれば完璧にロジカルになる(逆に言えば、現状はこの視点が欠けている)

- Oral Bのケース:歯ブラシのマーケティング
 子どもは普通に歯ブラシを持つと思い、観察したら違っていた。
 →歯ブラシをしっかり握っていて、大人の論理が通じなかった。
 →子ども向けのグリップを開発。



2. Treat life as an experience:何事もどんどん実験して失敗を重ねるべし

- スキーは転ばないと上達しない:スキーのように早く失敗すべし 
 
- 失敗すること=成功への近道
 "I have not failed. I've just found 10000 ways that won't work."(トーマス・エジソン)

- ダイソンの掃除機
 プロトタイプ(試作品)が5000台作られ、現在の形に。

- 参考文献…Henry Petroski "To Engineer Is Human"(邦題:人はだれでもエンジニア―失敗はいかにして成功のもとになるか)



3. Nurture a "Growth Mindset":成長意欲を持つべし

- 「知らないこと」より「知っていると思い込むこと」の方が問題
 "It's what you know for sure that just ain't so."(マーク・トウェイン)

- 「先輩」よりも若い

- 見方を変える、危機感を持つ

- 参考文献…Carol S. Dweck "Mindset"(邦題:「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力)



4. Use your whole brain & "Tortoise Mind":柔軟に、じっくり考えるべし

- ボケーっとしたりじっくり考えたりする時間を取る

- 芸術とか色んなものからインスピレーションを得る

参考文献…Daniel Pink "A whole new mind"(邦題:ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代), Guy Claxton "Hare Brain, Tortoise Mind"(未邦訳)



5. Follow your passion:やりたいことをやるべし

- やりたいことをやるべし
 "Do what you love."(フランシス・コッポラ)

- ハリネズミの法則(関連:ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則)
  Good at(好きなこと)
 → Born to do(世界で一番になれること)
 → Pay you to do(市場があること)
 この順番で、この3点を兼ね備えた部分で勝負する

- それに加えて…
 人の存在を忘れない(誰に?誰を?誰が?)
 周りの人をリスペクトする

- 遊びと仕事の融合
 The supreme accomplishment is to blur the line between work and play.(アーノルド・トインビー)

----------

関連
『20歳のときに知っておきたかったこと』(原著)の書評文(昨年度ゼミブログ)
Innovation Weblog - Trends, resources, viewpoints from Chuck Frey at InnovationTools
The Thinking Man's Podcasts: How to Be an Innovator for Life
Think Bulbs: Tom Kelley, IDEO
Entrepreneurness: Inspiration for your Every Day


-----

9/23 20:58 追記
スタンフォード大のecornerにまんま動画が上がってたので貼っときますね。これ最初に見つけてたら苦労しなかったのに(泣

【夏休み④】人々【栫井】

この夏出会ったすてきなひと、を紹介したいと思います。

先週、瀬戸内海付近を旅行してきました。広島-瀬戸内諸島-岡山と行ってきたのですが、何よりも印象に残ったのは、それぞれの街が生む雰囲気でした。
特に瀬戸内の直島に並ぶ日本家屋、岡山の倉敷市美観地区の古い建物を改修してつくられたモダンな街並みは、眺めているだけで楽しく、行ってよかったなあ、と思わせるものでした。

どうしてとってつくられた建造物より美術品より、街に印象が残ったのか。
それは、街が生活の中から自然に形作られたものだからだと思います。
長い年月をかけ、そこに生きたひとりひとりの人生に沿うように、家を建て道を整備し草木を植え、それぞれがそこの風土に最適な生活が出来るように作り上げられたものだということが伝わってくるからです。
そのひとたちは、ここでどんなことを思い、どんな様子で歩き、どんな言葉を隣人と交わしていたのだろうか。
そう考えながら歩くと、自然と周りの些細なものごとが特別に見えてきます。
小さな赤とんぼが飛んでいること、川がきらきら光っていること、山が少し赤めいていること。
ずっと昔に、この家が建った頃のひとたちも、同じようにこの景色を見ていたのだろうかと。

わたしがこの夏出会うことができたのは、古にこの街を興し、代々少しずつ街の形を変えて、今の街をつくりあげた数え切れないひとたちです。
彼らのおかげで、今、わたしはこの街ですてきな体験が出来たので。


---------


少し真面目なことになってしまうと、街を歩いてこんなことを思う中で、もうひとつ気づきがありました。
街は、ひとびとが生活する中で一番密着する場所です。ひとびとの思いを一番吸収して反映している場所だと思います。

都市の特性とメディア(主にデジモノ)の特性を関連づけ、ひとびとの生活がより面白いものになるように設計すること。
わたしの専攻は、ひとことで云うとこうまとめられます。それを考えてARG(代替現実ゲーミング)を研究してきたつもりでした。
しかし、最近メディアに寄り過ぎていたのかな、と気づきました。
今後の動きとして、仮想媒体から現実媒体への移行は確実だと思っています。(ソーシャルグラフという言葉の流行、位置情報ゲーム流行の兆しがそれを物語っているのではないでしょうか)
そうした中で、都市の特性を活かした仕掛けを重視するARGはより一層重要になってくるのだと思います。(実際多くの企業もARGに注目しています)
それを従来の考え方のように、メディアに偏って考えすぎてしまうのはもったいない。
ひとびとの生活をよりリアリティを持って感じるには、街が重要キーワードになるのかもしれない。
そういうことに気づきました。

尤も、都市と街はイコールではありませんが。

2010年9月22日水曜日

インドに行ってきました 【斎藤】

こんばんは。
ブログアップ遅れてしまい申し訳ありません。

今夏、インドに行って来ました。そこでは普段日本で感じる事がない不便さや不安をたくさん味わう事ができました。二週間という短い日程でしたが振り返ってみたいと思います。そうは言ってもインドで感じたことはたくさんありすぎて全部書ききれなので僕が見たインドの交通事情について書いてみます。

インドに着いてまず困惑したのが空港からニューデリーの中心街に行くバスがどこにあってどれに乗れば良いのか分からないという事です。日本だったらバスの側面に目的地や経由地が書いてありますが、インドのバスはそれが分かりにくい。汗だくになりつつ警察っぽい人にどのバスに乗るべきか聞く事約一時間近くしてやっとバスに乗れました。なんとなく乗ったので正確な目的地、料金など分からず周りの様子を伺っていると、どうやらそのバスは故障したみたいで別のバスに乗り換えるとのこと。すぐ前に停まっていた別のバスに乗って10分くらいするとバスが動き出しました。

すると乗務員がやってきて料金を払います。25ルピー(50円くらい)だった気がします。バスに乗るにあたっておもしろかったのはクラクションの鳴らし方です。日本ではほとんど鳴らしませんが、頻繁というより常にクラクションの音がしています。僕はどれくらい鳴らすのか気になり回数を数えていましたが70回に達したところで面倒くさくなり辞めました。それほど鳴らします。そして信号機など全くないので各自の思うままにどんどん別の車が割り込んできます。逆走など当たり前です。ここにいると日本で何故事故が起こるのか不思議なくらいでした。

そうしてニューデリーの中心にあるコンノートプレースという場所でおりたのですが、その時すでに夜の八時。日本と違ってかなり暗いです。周りは目をギラギラさせているインド人ばかりでとんでもないところに来てしまったと思いました。

車の中でも圧倒された交通状況なので、いざ歩行者として道路を横断するのは困難極まりないです。タイミングを計らいながらも何度をためらい、現地のインド人の渡り方を真似してなんとかわたりました。最初はわたるのに10分くらいかかりインド人に笑われていましたが、旅の最後の方にはクラクションをガンガン鳴らされても悠々と渡れるようになるのですから馴れとは凄いものだと感じました。

コンノートプレースから地下鉄を使ってホテルに移動したのですが、パキスタンとの停戦状態にあり、二ヶ月前にも大規模な鉄道爆破テロがあったインドにおいては駅に入る際のセキュリティーが厳しいです。一人一人に対してボディーチェックがあり鞄の中身も確認されます。また、撮影は禁止されています。電子のコインを窓口で買ってそれをかざして改札を通過するのは日本と似ていました。

同じ鉄道でも長距離を移動する為のものは地下鉄とは別物です。席は様々な階級に別れており、椅子だけのものやベットでエアコンが効いているものまであります。一回10時間くらいの移動が多かった為ほとんどベットタイプのものを使いました。快適でした。

また、インドの電車はよく遅れるといわれますが、それは本当でした。一番待ったのは10時間です。タージマハルで有名なアーグラの近くにあるトゥンドラ駅に18時に着いたら、自分が乗る20時発予定の電車が掲示板では深夜2時到着に遅れていました。しかたないのであきらめて待つことにしたのですが、その電車を待つ時間が今回の旅で一番思い出に残っています。現地の若者と駅のホームで話したり、チャイという飲み物をおごってもらいました。インドではぼったくられたり物を売りつけようとしつこく言い寄ってくる人が多かったのでめちゃくちゃ感動しました。そこで彼らから「俺たちのことを汚いと思うか」などと突っ込んだ質問をされたりしましたが彼らと語れて嬉しかったです。そうこうしてもまだ22時くらいなので、後はあきらめて横になる事にしました。駅の前が空き地になっていてそこで人々が寝ながら電車を待っているので同じようにしました。デカイ豚が子豚をつれてゴミをあさってウロウロしていたりと日本では考えられない状況です。インド人は待つ事に慣れているのか、地面に敷く為の厚手の布を持ち歩いています。その上に寝転がっている様子でした。結局電車は朝4:16分に到着しましたが、席に着いたときにはさすがに疲れがドッと出ました。

電車を降りるときはアナウンスはもちろん、車内の電光掲示板など無いので周りのインド人に自分の目的地を伝えておきそろそろ到着かなと思ったら今どこかを訪ねると言った極めてアナログな手段で行動しなければならないので何かと不便でした。改めて日本の電車は親切だなと感じました。

その他、日本で言うオート三輪の様なオートリキシャー、人力車に当たるリキシャー(自転車で引っ張るものは主流)などがありこれらを使うのが街中を移動するのに便利です。大変なのが値段交渉です。平気な顔して倍近くの値段を吹っかけてくるので、じゃあ乗らんわ!といった感じで離れて行こうとすると、OK!OK!ディスカウントするよ!と後ろから追いかけてきます。ただ移動中にも勝手に停車して関税を通過するのに二ドル払ってきたからよろしくとか、お前が言っていたのはこの駅じゃないのか?その駅に行くにはもう300ルピー必要だぞとか訳の分からない勘違い演技で金をとろうとしてくる姿にはもはや笑うしかありませんでした。

そういった交通事情を通じて感じたのはインド人の働くこと、もっと言えば生きることへの必死さです。リキシャーで移動したとき周りの車やバイクにクラクションを鳴らされながらも懸命に道路を突き進んで行くリキシャワーカーのおっさんの目はかなり本気(マジ)でした。そこには日本のタクシー運転手が見せる愛想笑いなどといった生温いものはいっさいありません。汗だくになりながらひたすらリキシャーを引っ張る姿には圧倒されてしまいました。

日本では何もかもが便利になって快適ですが、それを手にしたことで人間臭さ、貪欲さ、必死さ忘れてしまっているのかもしれません。インド人に触れてそんなことを感じました。






【夏休みブログ②】僕の研究室 【竹内】

当初4期の中でみんな兼ゼミして、色んな知見を金ゼミに持ち寄れるようにしようって話が合ったと思います。でも、実際これはうまくできてないように思ったので、今の僕の関心や研究室のことをお話しようと思います。

僕は金ゼミの他にSFCの中西研究室、上山研究室に所属しています。メインは中西研です。なので、今回は中西研についてお話します。ここでは「時空間デザイン」「マルチスケールメディア」という2つをキーワードにアイデア出しから制作(プログラミング)までのプロセスを一通り行うことを目的としています。

「時空間デザイン」
デジタルなシステムを投入することによって時間と空間の使い方(スタイル)がどのように変わるか。時間と空間(スペース)をデザインすることで、システムの使い方(スタイル)がどのように変わるか。使い方(スタイル)をデザインすることで、システムや時間・空間がどのように変わるか。これらを意識しながら、システム、スタイル、スペースが有機的に結びつくようなデバイスの開発を行っています。
urban computing

「マルチスケールメディア」
これも時空間デザインに似ているのですが、あるシステムを投入することによってコミュニケーションのスケールを変えることを意識したメディアをマルチスケールメディアと呼びます。例えば、一方的な講義にtwitterを導入することによって仮想的に教室内という情報空間へとコミュニケーションのスケールが変化します。このように、いくつかのスケールを包含し、より豊かなコミュニケーションを目指してシステムの開発を行っています。

話しててもわかりづらいので、こんな作品があります。
「時空間ポエマー」

この作品は写真と位置情報を紐づけていま何が起こっているのかをかっこよく共有したものです。研究室ではCity Interpreter系の作品として分類され街の場所性を伝えるシステムです。

「DAWN」

作家の平野啓一郎氏とのコラボレーション作品です。3Dの作品になっています。特別なメガネをかけると飛び出ます。

最近の僕の個人的な興味は画像解析や場所性の追求などが挙げられます。今はこれらとマルチスケールメディアを掛け合わせたコンテンツを実装しているところです。まだまだ方向性が定まっていないのですが、とりあえずORFという六本木ヒルズで行われる発表会に向けて、色々と実装しています。もしよければ、みなさんも足を運んでください。

参考URL
http://naka.sfc.keio.ac.jp/
http://web.sfc.keio.ac.jp/~naka/
http://orf.sfc.keio.ac.jp/