2010年6月28日月曜日

【0625ゼミの感想】バンダイ、ナムコ&チームラボ【岸本】


 バンナムプレゼン。着眼点が面白いと思ったアイデアはいくつかあったのですが、具体的な詰めが甘かったり、明確さに欠けるなど、まだまだ磨ける箇所は多いように感じました。
 1つ1つのアイデアに関しての思いつきや補足などは大体ゼミ内で発言した or ブログで他の人が指摘してくれているので、自分なりに多くのアイデアに共通した改善点を3つ挙げます。

 - バンナムでやる理由に欠ける:自社資源の見直し/差別化の検討
 - 展開する場所が適切でない:販売・流通チャネル、タッチポイントの見直し
 - 中長期の展開が見えない:市場の規模、利益の変化を捉える

 こうした点を直すだけでも魅力は大きく増すと感じます。ちなみに、ナンバム班のMTGで共有した『The Presentation Secrets of Steve Jobs』の中に登場するエレベータ・ピッチのポイントを挙げると、

 (1)何すんの?
 (2)どんな問題解決するの?
 (3)どう(今までと)違うの?
 (4)何であたし(聞き手。消費者・クライアント)が気にしなきゃならないの?

 原典はここで確認出来ます。この4点を短く(効果的に数字を用いるなどして)魅力的に、伝えることを意識するのも1つの視点として覚えておくと良いと思います。

 また、もう1点。技術先行型にならないこと。これは過去の先人たちから近年の経営書まで共通して書いてあることの数少ない1つです。今回「デジタルネイティブの観点を活かして」という案件で依頼を受けましたが、あくまでその生活の中心にある身近な問題を解決、改善するということが商品作りを通じて目指すべき点なのではないかと考えました。

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 そしてチームラボの猪子さん。全体的な印象として、「ムダな情報を切り捨ててとにかく自分の頭で考える人」でした。(経済学者の池田信夫さんもこうしたムダな情報を切り捨てるネット利用をしているそうです
 日本文化ひとつひとつ、コンテンツ産業の概観、そして「東京ヤバい」な話から結婚観まで笑、様々なことに関して見聞きした情報や体験をベースに、説得力のある形で自分の考えを他人に伝える。(本当のところはわからないけど、少なくとも聞き手に本当だと思わせるのが本当に上手かったです・笑)このことが猪子さんが他のベンチャーなどと一線を画している部分であると考えます。
 
 また、チームラボの組織運営、マネジメントは37signalsのそれに似ていると感じました。(37signalsはアメリカのウェブアプリ企業で、少人数ながら業績を伸ばし、そのマネジメントなどが注目されている企業です。前著はここで読めます。)例えば職種を絞らずにいろいろやるという点では、37signalsでは電話に出るのも、メールを送るのも、エラーのメッセージや領収書もすべてマーケティングに入るとしています。こうした常に顧客第一の製品やサービスを開発する、そしてそのためにはいかなる手段、アイデアを選ばないという点が似通っているように感じました。 
 更に、チームラボの猪子さんのような起業形式が日本でも出来るのか、と素直に感心してしまいました。(アメリカでは上司がイヤとか、企業がイヤという理由で起業することができるそうです。)

 色々勉強になる部分が多く、ちょっと感化されました笑。お忙しい中お越し頂いてありがとうございました。

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