2011年1月14日金曜日

個人論文講評【村山】

「Facebook Beacon Adsに学ぶSNS機能を活用した効果的な広告の手法(高橋)」


楽しく拝見させて頂きました。率直な感想は、これでも悪くはないけど、もっと良いものに出来たんじゃないかな、というものでした。

というのは、FacebookやFacebook adsに関してはすごくまとまっているのですが、高橋さんなりの提言が概念的なものに終始してしまっている気がしたからです。つまり、Facebookの概要は詳しく理解できるのですが、高橋さんの提言・仮説がもっと具体的なものであればより良かったのではないかな、と思いました。

今回、高橋さんが本論文を通して提言したかった事は、

「SNSを活用して効果的に広告を打ち出す手法とは」だったと思います。

それに対して、恐縮ながら自分はFacebookを始めとするSNSの本質は【ソーシャル】であると思っています。ここで言うソーシャルとは、「人と人のつながり」という狭義の意味でのソーシャルです。そのため、高橋さんが、分析対象をBeacon Adsにしたことは流石だと思います。この仕組みって、「ユーザー自身がメディアになる」という事ですよね。つまり、この広告の仕組みの本質がソーシャルだと思うからです。

TIME誌が2006年に発表した「Person of the year」が「You=消費者である”あなた”」でした。つまり、それだけ人々(ユーザー)は自分の友人が発信する情報を、色んな専門家やWebサイトが発信する情報よりも信頼している証拠です。これだけ、ソーシャルの力が認識されてきたからこそ、SNSを活用した効果的な広告を考える際に、Facebook Beacon adsを一つの参考にすることは有効なことだと思います。また、2010年の「Person of the year」はFacebookの創始者「マーク・ザッカーバーグ」でした。これから、ますますソーシャルの波は大きくなるという意味でも、今回の研究は意味があるものだと思います。

ただ、SNSを活用した広告を考える際に、その本質がソーシャルであるからこそ、もっとアプリ内広告に注目しても良かったのかなと思います。SMSのビジネスモデルは「広告収入」か「アプリ内課金(アイテム課金)」ですが、後者の占める割合が今後ますます増えると言われています。更に、アプリの本質もソーシャルであるからこそ、アプリを活用した広告の在り方は今後もっと重要になってくると思います。

最後のまとめも良くできていますが、冒頭にも書いた通り、概念的なものよりもっと具体的な提案が出来たら尚良いと思います。(まぁ、それが難しいんですけどねw)

とは言え、まとまった良い論文だったと思います。お疲れ様でした!!

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