【ウィキノミクスの効果】
ソフトウェア(コンテンツ)の作成・エラー修正・口コミなど全てをユーザーが担ってくれる
→ 広告も自分たちで担う
手軽に新しい試みを行える。反応を見てブラッシュアップ出来る。
→ WEBのβ版文化に則っている。この過程を経て作品が大衆に最適化していく。
定性調査とプロトタイプマーケティングを安価に手軽に行える。
問題解決のスピードが上がる
参加人数が増えるので、問題解決の断片の数も増える。
全く違う観点からの問題解決
コラボレーションのパートナーを幅広く捉える。
【知的財産権・金銭関係】
ピアプロダクションは、知的財産権を解放している。
最初のプロダクトは知財権を解放して、集合知の中に置いた方が発展が早い。これはウィキノミクスの基本。
ピアで作ったものを核として、周辺に経済効果をもたらしている。ベースとされて派生コンテンツが作られたり、整理されてパッケージ化されたり。その過程でお金がとれる。
トーバルズ「オープンソースは公共財」「基礎が全て存在する状態で、付加価値をどうつけるかで競争が生まれる」
少し違うけど、クリエイティブ・コモンズでも似たようなことを言っていた。基本となる公開があった上で、アートは売れるし普及すると。
ニコ動の作家が、作品をオープンに公開して派生作品などが生まれて認知度が上がった結果、新曲をCDパッケージ化したら売れる、とか。
【リミックス文化の条件】
P2Pネットワークの整備、デジタル機器の価格低下、オープンソースのソフトウェアの発達、手軽な編集ツールが作られた、記憶容量の価格低下、手頃な帯域価格、が揃ったこと
→
この中で育ったデジタルネイティブは、創作の楽しさを知っている。
ネット世代にとっては創作は当たり前。
バーチャルなコミュニティの中で育ってきたため、何かを発信することに慣れている。
放っておいても創作活動を行う。
【ウィキノミクスの難点】
- 長期的なインセンティブがない
E★も、コアに創り続けている層は少ないという話があった。
プロの作家が創り続けるようにマネジメントしているのは編集者。
だが、作品がオープンで作家の数の多いネット上だったら創作の持続がされるべきなのは、クリエイター個人というよりもコンテンツ自体。
仲俣様のお話にもあったが、クリエイティブは動きが止まったらそこで終わってしまう。いかにして創作が持続的に行われるか、次の創作に結びつける橋渡しをするのも編集の仕事ではないだろうか。
データ保持者が保護されない
「オリジナル」とは何か、ということについて触れておいた方が良いように思う。
権利の話について触れるとしたら、一番最初のものを創った人の権利なわけで。
フリーライダー
UGEの概念を深めると、フリーライダーという概念はなくなるのではないか。
プラットフォーム内にいれば、様々な形で作品に貢献できるようになる。
閲覧して簡単なコメントを残すこと・気に入った作品をふぁぼること、それも編集としてアーキテクチャ内で位置づけることで、直接作品を創作せずとも「ただ乗り」という考え方が変わる。
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