2010年12月2日木曜日

ホンヨミ①【黄】メディアリテラシー・ワークショップ

メディアリテラシー・ワークショップ
情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する
水越 伸著

①メルプロジェクト
マスメディアは20世紀初頭から視聴覚メディアの登場と普及によって発達した。1970年代頃からメディア・リテラシーに関する理論と実践が生まれ、1990年代半ば頃を境にデジタル・メディアが登場。ここで大きな転換期を迎える。既存のメディア・リテラシーは主にマスメディアに対しその情報をどう批判的に受信できるかを軸に置いていた。しかしこのデジタルメディア、つまりはインターネットの登場により、受信し、さらには発信するという双方向のリテラシーが必要となってきたのである。この面において、カナダやアメリカなどではいち早く双方向の教育を取り入れようと活動している反面、日本はかなり立ち後れている現実がある。そこで筆者を始めとした多数の人々によって始められたプロジェクトがこのメルプロジェクトなのだ。
②活動内容
上記のような課題の為に立ち上がったメルプロジェクトは要するに、「メディアの仕組みや働き、我々との関わりを理解するだけでなく、その表現や発信を捉えるメディア表現とリテラシーについてのネットワークプロジェクト」なのだ。
その方法の一つとして様々なワークショップが開かれており、本書にもカテゴリー別に多数紹介されている。例えば「メディアを異化する」ワークショップ。粘度アニメのワークショップが開かれている。映像とは何なのか、そのルーツはどこのあるのか、更には映像のコマの仕組みや枠組みを理解させる目的がそこにはあった。他にも多数の個性的なワークショップが開かれており、今度ゼミでできるかも?なんて思ってみた。

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