2010年12月9日木曜日

1203ゼミの感想 【吉田】

●加藤さん来ゼミ
加藤さんのお話を聞いて考えたことは以下の通りです。

①日本は中国より閉鎖的か

今回のゼミの中で、加藤さんが冒頭におっしゃっていた日中両国の閉鎖性の問題が特に印象に残った。加藤さんの「日本の方が中国より閉鎖的」という発言に対してゼミ生や金先生から多くの意見や反論が出たが、私は「閉鎖的」という言葉の定義が両者の間で異なると感じた。「閉鎖的」という言葉で、ゼミ生・先生が「政府による抑圧」がある状態(言論統制や官製ナショナリズム)をさしたのに対し、加藤さんは「空気」に代表される目に見えない「慣習による抑圧」をさしていた。それは単純な言葉の行き違いではなく、生活している環境から来る着眼点の違いであるのではないかと考えた。

②着眼点の違い

私たちが住む日本は、世界基準で見れば「自由」と「民主主義」が一応最も進んでいる国の部類に入る。生まれてからずっとこのような環境にいる人にとって、「自由」と「民主」は最も「基本的」な権利であり、それがないところは暗黒な世界であると考えている人も多い。しかし、そのような「基本的」な権利ですら「政府による制限」を受けている国は、決して絶望が支配するような暗黒の世界ではなく、人々は制限の中での最大限自由でいようと努力している。抑圧的のある国にいるからこそ、人々は可能な限り自身の境遇を変えるようなりふり構わず努力している。そして、自分たちが持っていない外部のものを進んで受け入れようとする、そのことを加藤さんは「オープン」と表現したのではないだろうか。逆に加藤さんみたいに「政府による抑圧」のある国に住んでいる人だからこそ、そのような物理的な障壁がない日本において、人々が積極的に行動しないという現状に強い違和感を感じたのではないだろうか。そして、「慣習による抑圧」という潜在的な障壁の存在のだろう。
コミュニケーションを行うには相手の住む世界を想像する力が必要なのだと改めて感じた出来事であった。

③肉食であれ

加藤さんのお話を聞いて一番強く感じたの自分がまだまだ「肉食」ではないこと。帰り道加藤さんから人脈
構築術について教えてもらったが、自分からもっと攻めて行けば、新しい世界が開ける改めて感じた。
これを機に自分の日々の姿勢について改めて考えさせられた。


●インタビュー
ゼミの後、以前インターンをしていた議員事務所の学生勉強会の忘年会に取材に行きました。
代議士本人や秘書にインタビューを行ったところ以下のことが分かりました。

①選挙期間中のインターネット利用の解禁について

解禁については既に民主党内及び与野党間の合意ができており、来年の4月の統一地方選に間に合うような形で公職選挙法の改正が行われる可能性が高いとのお話を伺った。その一方で、現在のねじれ国会の中で公選法改正が取引材料として使われる可能性が高く、また予算や不信任案などより重要度の高い事案の審理のために、公選法改正が時間切れで審議されない可能性もあるとの指摘も受けた。

②議員事務所のソーシャルメディアキャンペーンへの関心度

関心はあるようだったが、情報の伝わり方を完全に管理できないことへの心配もあって導入にはあまり積極的出ない印象を受けた。双方向のソーシャルメディアの有用性に対する認識がまだ低く、情報の内容を管理できるホームページなどの一方通行のメディアで十分という意識が強いように感じられた。2008年大統領選挙でオバマが行ったようなようなキャンペーンは、政治関心が低く、地域的団体のパックアップによって選挙活動を行う日本では厳しいとの指摘を受けた。

③若い世代の政治的関心について

若い世代の政治的関心が低いとの指摘を受けることが多いが、一議員の勉強会に30人を超える学生が集まったことなどをみると政治関心を持つ学生は世間の認識よりも多いように感じられた。若い世代が政治参加する方法を提示することができれば、より多くの人が参加すると思う。

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