2010年12月4日土曜日

1203ゼミの感想【高橋】

①Guest Speaker: 加藤嘉一氏
中国語もできない、中国に知り合いもいない、中国の通貨さえ持っていない。そういったまさに0からのスタートで未知の世界に飛び込んだ加藤さんのバイタリティーは並大抵のものではないと思っていたが、実際にお会いしてお話を伺ってまさに中国色に染まっている感じがし、ものすごい努力をされたことと感じた。私の知る限り、中国人の友達はみんなまさにアグレッシブで自分の意見をしっかり持っている人たちで、加藤さんの言う北京大学での質疑応答の光景がとてもよくわかった。ただ単に国民性・文化の違いという言葉だけでわかった気になって、なぜそもそもこんなにも日本と違うのか考えたこともなかったが、その発言力の違いは、情報規制がある中で何が本当なのかを常に問い続ける姿勢から起因していることが一つの要因だと知ることができた。日本ではメディアが第4の権力と称されるほど強大な影響力をもっているとされている。私たちは日ごろその情報を鵜呑みにしがちだ。しかし、中国は違う。与えられた情報だけがすべてではないことを理解していて、それに対して疑いの目を常に持っている。それが当たり前になっているからこそ全体的にみてこれほどの違いがあるのではないだろうかと思った。
日本を一歩出たらいくらでも自分を「日本人」と自覚せざるを得ない機会がたくさんあって、そこでは必ず自分の意見が求められる。そしてそれはしばしば「私個人の意見」というよりは「一日本人としての意見」と受け止められることが多い。日本のことをもっと知りたい、それでから世界に目を向けたい。自分が日本の大学で政治学を学ぶ目的を思い出すことができた良い機会でした。
お忙しい中お越し頂きありがとうございました。

②NC:次世代TV
スカパー!などケーブルチャンネルに月額料金払って利用していることを考えれば、クリエイターと視聴者の間でinteractionがあってそこに報酬として料金が支払われるのはキー局独占状態のTVの改革に繋がる可能性があるのかもしれないと思った。しかしながら、一口にクリエイターといってもプロとアマの差は歴然で、ケーブルに流れるものはあくまでプロが創ったものであるから料金が支払われているのであり、アマチュアが創った政策物を果たしてネットでは無料のものをTVの高画質・大画面という利点だけで視聴者側から料金を徴収するかは微妙なとこだと思った。ニコニコ動画は個人の嗜好に合わせて楽しむ、YouTubeはPVなど比較的Officialなものをみるときなど使い分けることが多いと思うが、それをわざわざTVで他者(多くは家族だろう)と共有することを本当に私たちは好んでするだろうか。
技術的には可能なことだと思うが、課金システムなどお金の流れに若干の疑問を持たざるを得なかった。それでも、時代は進化していて、「絶対にありえない」ということは絶対にありえない。一見実現しないように思えるものでも、人々が受け入れてそれが当たり前になればそれは爆発的にヒットしてしまうものである。どう人々の間で伝播して、明確な料金システムが構築されるか。2008年のフォーラムからまだ2年の現在。2015年までのあと5年。一体どう進化しているのだろうか。25歳になった自分が新しいTVの在り方に順応しているのか考えるとなんだかわくわくした。

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