2010年11月12日金曜日

【ホンヨミ!1112①】聴き上手【高橋】

『聴き上手~なぜあの人には話したくなるのか』 永崎一則(著)

聴き下手なとこを克服したいです。そのヒントとなるものをいくつか見つけることができました。

①心を亡ぼす=忙しい
忙しすぎると他人のよさ、人の話の大事な意味がわからなくなり、人の話に耳を傾ける余裕がなくなってしまう。自分に余裕があると人の話もじっくり聴くことができるのに、自分のことで精一杯になると他人の話さえ頭に入ってこなくなってしまう。忙しいときでも変わらず人の話にしっかりと耳を傾けることができる心の余裕も持ちたいと思った。そのためにも物事を合理的に処理しないと余裕たるものは生まれないのだろう。忙しくしているだけでなんだか充実している気分になる。しかしその反面、自分のことにしか頭がいかないことが多くなり、人が話していることの本質を捉えることができなくなってしまうのは非常にもったいないことだ。新しい発見や価値観は、他人から得ることが多いにあるにもかかわらず、その機を自分で逸してしまう。そうならないように忙しいときでも意識して人の話をよく聴ける人になりたい。

②先入観の排除
何においても先入観・偏見をもたない人でいたいと思っているものの、どうしたって人の話を聴くときは自分の頭にある要素と絡ませて考えてしまうため、話し手の意図していないことを考えてしまっていることがあるのかもしれない。まったく白紙にして他人の話を聴くというのは、なかなかできないことである。しかし、意識して自分の中にある価値観に結びつけないようにする努力は必要だと思った。真意をつかめる力を発揮できるように、虚心坦懐に、即ち素直な心をもって、相手の話に耳を傾けることを意識する必要があると感じた。

③対応上手
「聴き上手、すなわち話させ上手は、対応上手」。人の話を正しく理解するために相手の話の真意を知ることが必要で、そのためには人の話をよく聴き、よく訊くようにする態度が大切だ。ただうなずくだけなら聞き流し上手とでもいうのだろう。「聴く」ということは相手の話をしっかり理解して、自分の頭でその内容について何らかの考えをすることができることだと私は感じた。そのために、自分の確認したい内容を話させる、つまり訊く力によってより深い理解をする。深い理解からその後の対応もよりよいものとなる。聴き上手は結局は対応上手ということまで考えることができる。「聴く」という動作一つとっても大変な気配りが大事なんだなと改めて思った。

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