2010年11月7日日曜日

【ホンヨミ!1105②】質問力【高橋】

『論理的に「考える」ためのトレーニング』 飯久保廣嗣(著)

①4つの「なぜ」
「なぜ」そんなことが起きたのか?
「なぜ」そんなことが起きるのか?
「なぜ」それをやるのか?
「なぜ」そこから手をつけるのか?
これらは効率的かつ合理的にものごとの本質を知るために効果的な質問で、使い分けることができたら論理的思考を養うことに繋がる。二者択一の質問が必ずしも良い質問ではなく、こうしたものごとの本質を捉えるのに非常に役立つ質問というものを常に頭の片隅にいれておくことが大事だと思った。他人の意見に対するフィードバックとしてもそうだが、自分自身の考えにも常にこれらの問いを投げかけることで自分の中でも考えを高めていくことが可能になる。他人に対してもそうだが、自分の考えに対して自問自答できるようになりたい。自問自答ができなくては磨かれた考えを発表することなどできない。

②プロセス
・状況把握の思考プロセス
・原因究明の思考プロセス
・意思決定の思考プロセス
・リスク対応の思考プロセス
そもそも質問力は思考力に比例すると私は捉えた。考えなくては疑問など生まれてこない。ならばその思考力はどう向上していけばいいのか。それが上記のプロセスだ。すべてにおいて共通するのは「具体性」だ。たくさんの要素をまずできるだけ多くだし、広げたら一つ一つ具体的にさせていく。全体像を把握するとともに、個別の要素も枝分かれさせて考える。やはり「なぜ?」と問いかける姿勢が大事で、すぐに答えを求めようとしてはいけない。自分自身でじっくり考えてから吟味していく。その過程は抜かしてはならない大事なプロセスだと改めて思った。

③刺激
問題が複雑であればあるほど、意思決定は分散すべきだ。経営陣は解答を与えることによってではなく、質問をすることによって創造性を刺激することを要請される。絶えず質問されることほど、人を活気づけるものはない。
ワンマン経営者もたしかにいるが、組織として全体が活気づいて成長していくのはこうした経営者のいる会社なのかなとふと思った。答えを常に出せるのが経営者なのではなく、常に問題点や疑問点を周りに投げかけることができ、共に考えていける柔軟性をもった人物。組織や集団をひっぱっていく人物だけではなく、共に発展させていきたいと考えている人皆が共通認識として持てたらいいなと思う考えだった。

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