2010年11月8日月曜日

1105ゼミ感想【岡本】

【個人論文テーマプレゼン】

 自分が問題意識をどのあたりに持っているのか、興味分野が結構色濃く反映された論文テーマが多く、面白かったです。ちょっと個人的な興味関心分野でもあったので、フラッシュマーケティングについてFBします。というか多分自分が個人論文書くとしたらまず間違いなくこのトピックで提出していたので危なかったです笑…そのときに色々調べたのでちょい長々とFBします。

 ぶっちゃけて言うとこの間のNC、フラッシュマーケティングと迷った挙句に電子書籍にしました。それで、FBでもあったので参考になるかと思って言いますが、自分自身が何を面白いかと感じたかと言えば、なんといっても「一消費者が必死こいて一商品あるいは一企業の広告塔になるという構図」(もちろんクーポンのためではあるのだけど)の滑稽さ。しかも「結果がでなければ報酬はナシ」という徹底した成果主義、言ってみれば「タダ働きも可」みたいな条件を消費者が何食わぬ顔で了承している、この滑稽さ。場合によっては9割引みたいな価格で商品が買えることでユーザーとしても利益が大きく、懸賞なんかを考えてみると分かるように、利益が大きいものに対しては「ダメで元々」的な感覚も働きます。だから必死に宣伝してダメだった場合でも不満というのは案外と少ない。

 かつSNSやTwitterの利用が想定されているということは必定「親しい間柄の中での宣伝」がメインということになり、それは広告としても非常にうまいことリーチします。少なくとも赤の他人からくる訳のわからない宣伝よりは警戒感も少ないでしょう。しかも「お得情報」です。

 加えて、情報の伝播がすさまじく速い。現在はより速さを重視するためにクラウドサービスを利用するようなところも出てきているそうです。ちょっと書きすぎな感があるのでこの辺は割愛。

 で、日本ではフラッシュマーケティングはまだまだ黎明期で、何が来るかわかりません。本場のGrouponやらリクルートの何とかいう(忘れました)サイトが強いのではないかと噂されていますが、まだまだ予断を許さない状況です。

 何が言いたいかというと、このトピックは黎明期の今やるからこそ面白いというような試みが考えられます。雨後の筍のように続出するGroupon系のサイトですが、そこはモチロン各社きちんと差別化を図ってきている。そのなかでフラッシュマーケティングサイトの「核となる性質は一体何か」分析し、また、だからこそ「どのサイトに最も大きな可能性があるのか」考えるのはすごく面白いし、論文全体として抽象的・概念的な方向に偏り過ぎないと思います。覇権を握るサイトが現れる前だからこそ、今後を予見した価値のある論文になるのではないかと。

【ものつくり学部:DITD~シンポジオン】

 自分だけでは絶対に出会うことのない、すごく面白いイベントでした。相島さん、ものつくり学部のみなさんには本当に感謝しています。どうもありがとうございました。
 
 正直なところその後のシンポジオンで話されたような「自分自身にフォーカスした視点」というのはあまり持てなくて、「いま自分が体感しているこの世界は目が見えない人にとって紛れもない『日常』で、それはイベントだからこそこうした楽しさに彩られているけれども、決してそんなに楽しい世界じゃないんだろうな」とかそんなことばっかり考えてました。別に正義感みたいなものからそんなことを思ってたわけじゃなくて、暗闇って実際すごく不安で、あのイベントだからみんな声を掛け合ってやっていた(なおかつそれがすごく支えになった)けれども、この日本で目の見えない人にああやって声を掛けてあげられる人がどれだけいるかというと殆どいないな…とかなんとか。暗闇が本当にすごく不安だということを実感を伴って感じたからこそ、そういう部分もすごく際立って感じられたというか、そんな感じです。

 で、そんな目線でずっと考えていた自分の率直な感想としては、障がいがあるから「何が出来ない」ではなく逆に障がいがあるからこそ「何が出来る」、そういった肯定的な目線でのアプローチが、今後社会の中でもっと一般化していけばいいなと。こんなごくありきたりな論調でもってイベントの感動を矮小化したくはないのですが、そういった障がい者支援の方向性としても非常に見るべきものがあるイベントだと感じました。

 ただこんなことを言うと反感を買うかもしれないのですが、目が見えないということは比較的に肯定的に捉えやすい障がいだとも思います。世の中には、「本当にどうにもならない」(或いはそう感じられる)障がいがあります。具体的に何とは言いませんし言えませんが、そういったものの一つ一つについて「仕方ないね」ではなく「差別しないようにしよう」とかでもなく、今回のイベントのような「抜本的な解決策」を提示してあげられること、或いは考え続けていくことに、今回のイベントで誇らしげに働く人々を見たからこそ強い必要性を感じました。自分自身、金ゼミにの中にあってあらゆる「イノベーション」が組織開発とかウェブサービスとかに向きがちだったものが、「イノベーションにはこういう方向性もあるのか」、気付かされた次第です。

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