2010年11月5日金曜日

【ホンヨミ!1105①】頭のいい人の「質問力」と「返事力」【高橋】

『頭のいい人の「質問力」と「返事力」』 和田秀樹(著)

頭がよくないので向上させる意味で読みました。

①答えを求めるだけでは「問題」は見つからない
思考力は答えを求める力だけではなく、問題を見つける力によって鍛えられるものであり、「なぜそうなるのか」という疑問を持ち続けるべきだと云う。「あとで考えよう」とするのではなく、その場でひらめいた疑問を言葉にしてぶつけることでアクティブで積極的な思考法を見つけることができる。
質問を考え付けないということは、思考力がまだまだ低いことを意味していて、「聞きたいことがあるけどなんだか恥ずかしくて聞けない…」よりも恥ずべきことだと思った。伝達者は自分の言いたいことのを100%相手に伝えることはできないからこそ、聞いている側は確認の意味もこめて、自分が受け取った情報の解釈は合っているのか、そして考えをより発展させていく意味で質問することの重要性はとても高い。ゼミの時間でも積極的に的を得た質問をすることができるようになりたいと思った。

②質問の目的は問題を整理すること
「ほんとうにそうなのか?」「それしかないのか?」「これではダメなのか?」などの仮説や提案が問題を整理させながら新しい発想を引き出すと云う。
こうしたある種「疑う」ことをすることであらゆる可能性について考えることを可能にし、考え自体も膨らんでいき、「ありきたり」なものにならない発展的な考えを作り上げていくことができるのではないだろうか。最善だと思って打ち出した計画でも、こうした疑問を投げかけることで意外と穴がみつかることもあるだろう。緻密さをあげていく、独自性を磨く、そういった意味でも特にグループワークの時に質問を出す役割を担ってチームを脱線させすぎない程度に前進させていく役割を担えたらと思う。

③成熟した依存
「自分の足りないもの、できないところを周りの人に助けてもらうと同時に、自分の得意なところは惜しみなく使ってもらう」と、組織の成長について本田宗一郎が語ったことば。これは私たちの人間関係でもいえることであり、理想の姿だと感じた。
もちろん自分に足りないものは最大限の努力をすることが大前提だが、それでもどうしたって敵わないという部分は出てくる。しかし、自分にだって他の人にはない強みを持っている。突出した部分を併せることでより強い力へと発展し、相乗効果を生む。特に集団を考えた場合、補完し合うことがとても重要になると思った。

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