アラン・M・ウェバー著
①「良い答えよりも良い質問」
より大きなイノベーションを引き起こす為に必要なのは、良い回答ではなくて良い質問だと著者は言う。例えば以下のような例を本書では挙げている。
アラン氏は、アメリカでも屈指の人気を誇るビジネス雑誌「ファウストカンパニー」の創刊者。では、「ファウストカンパニー」の人気の秘訣は何だったのか?そこには優れた質問力が多分に働いていた。
「朝、あなたを目覚めさせるものは何か?」
「夜、あなたを眠れなくするものは何か?」
これらの問いによって、経営者が今最も熱心に取り組んでいるのは何か、夢中になっている事はどんな事なのかが即座に聞き出せる。また同時に、その経営者がどんな人柄なのかまでも分かってしまう訳だ。一つの質問で相手から一の情報を聞きだすのか、十の情報を聞き出すのかは我々次第という事なのである。
②目的を短く表現せよ
有能な企業のトップほど会社の指針を一言で短く表すという。そしてそこで重要になってくるのはビジョンの大きさと焦点の明確性である、と筆者は指摘する。
『正しいことば』と『だいたい正しい言葉』の間には『稲妻』と『光を発する蛍』ほどの違いがある。筆者は「ファウストカンパニー」編集長時代、常に「記事の内容を損なわずして分量を三分の一にせよ」との指示を心がけた。先日バンダイナムコのプレゼンでも思ったが、自分の言いたい事を少しも損なわずに相手に一言で思いを伝える事、それは至難の業である。しかしだからこそ、それができた時のインパクトは計り知れないのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿