①窮鼠猫を噛む
発言の本気度はともかくとして(おそらく本気だと思われるのがこわいところ)、金先生の
「BNGに向けた最後の1週間と同じようなやる気で日々を過ごしてほしい」
みたいな発言に、
「いやそれは無理です本当に死にます」
的な感想を持つような一幕があったのが個人的になんとなく印象に残っている。
やっぱり何事も「やるしかない」環境がもたらす力というのは大きくて、それは考えてみると自分が金ゼミに入った一番の理由でもあるわけで、そういった火事場の馬鹿力みたいなものを再認識するとともに、何となく感慨深かった。
もちろんたまの火事だからこそ普段以上のやる気が出せるのであって、そこは一人の未熟な人間として、一つのことに同じようにモチベーションは保ち続けられないけれども、それでも「やる時はやる!」、そういう姿勢だけは何をやるにもきっと持っていないといけない。
それがない人間に仕事は任せられないし、少なくとも自分なら任せたくない。
そういう姿勢が自分の中にもきちんと認められたのが、今回色々な収穫を感じる中でも、最大の収穫だったような気がしている。
②「伝えたいこと」「伝えられること」
これは言いたいことを取捨選択することとも関連してくるのだけれども、自分達の言いたいことをいかに「抑えて」視覚や感情に訴えかけるプレゼンを作るかということ。なおかつ一木さんが仰っていたように「質疑応答を充実したものにするためにも、その場を第2プレゼンにしないこと」。
自分たちがトコトン頭を捻って考え出したアイデアを全て見てもらいたい気持ちはもちろんあって、なおかつその気持ちは、プレゼンに対する情熱が強いほどに抑え難く思われるのだけれども、時間が限られていること、何より誰だって「一度にたくさん言われたって理解しきれない」ことから、どうしても「伝えたいこと」と「伝えられること」の間には大きなギャップが生じる。
自分たちはコンピュータを相手にしているわけではなくて、生身の人間を相手にしている。
まずは何が必要か。
次に何を言ったらorどう見せたら効果的か。
最後に、それだけでは何が足りないか。
一から十まで論理立ったプレゼンは確かに見ていて安心はするかもしれない。だが一から十は決して同様に重要ではあり得ない。どこかを強調する結果としてほかを切り捨てる勇気、それがプレゼン全体にメリハリを生む。本当に価値を感じている部分を効果的に伝えるためなら、相対的に瑣末なアイデアを極限まで切り捨てることさえ辞さない。
相手に身を乗り出させるようなプレゼンは、そんな勇気の中からこそ生まれるのかも知れない。
アイデア出しの段階で「付加価値」と思われたものも最終的には却ってマイナスになってしまうことがある。
アイデアの積み重ねが時としてマイナスになるのもまた、プレゼンの奥深さだと強く感じた。
最後になりましたが、今回このような貴重な機会を提供して頂いたバンダイナムコゲームスのみなさん、金先生、互い競い合い刺激し合って企画を作り上げたゼミ生のみなさん、わけてもAR名刺班の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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