2010年10月31日日曜日

[1029ホンヨミ!②]体験交流型ツーリズムの手法[矢部]

体験交流型ツーリズムの手法ー地域資源を生かす着地型観光 大社 充(著)

 地方の過疎化や産業の衰退など地方におけるマイナス要因はそれぞれが食物連鎖のように、持ちつ持たれつの関係で成り立っているので一概に原因を特定して改善させることは、極めて難しいことだと思う。しかしながら、共通した基盤をもった地域活性化方法はある。それが観光であると思う。日本には観光庁が新設された経緯もあるし、最近やたらと観光関連の新しい試みは見られる。それは日本だけでなく、世界にも。例えば、JR東日本の「北陸beauty」のキャンペーンは福井、富山、石川などを盛り上げようとしている。もうすぐ開通する東京ー青森間の新幹線のキャンペーンも目が離せない。CMやOOHには三浦春馬さんをはじめとした有名人が起用されるなどこれもまた盛り上がっている。これらの鉄道関連のキャンペーンにに共通するものとして、ターゲットの年齢層だ。現代、セグメンテーションは古いMKTG技法と揶揄されているが、ここではエイジ・セグメンテーションをしているのは一目瞭然である。確実に私たちのような18~25歳層を狙っていると思う。そのほかにも新しいtokyo international airport関連も調査をしてみると結構、楽しい現代の色々な商業戦略が秘められているものである。早く現地に足を運んでみたいと思う。
 
旅行業界に目を向けると、国内旅行が低迷するなか新しい形態の旅が注目を集めている。従来は、大規模マーケットを背景に大都市圏の旅行社が主催する発地主導のパッケージツアーが主流であった。ところがインターネットの普及など情報化が進み、旅行社の情報優位性が崩れ、旅人のニーズも大きく変化した。そして登場してきたのが、地域のことを熟知した地元の人が主導的な役割を担って旅づくりに取り組む「着地型」とよばれる旅である。これから求められるのは、マスに対したツーリズムより、地域主導のalternativeなツーリズムではないと考えている。このような考えを用いた、格安航空券で有名なHISは確かにすごいが、業界ではまだ3位という現実がある中、これからが楽しみでもある。

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