〜国立国会図書館〜
前期に電子書籍の論文を執筆してる時や、google book search など関連の本などを読んでるときに、しばしば出現してくる「国立国会図書館」という言葉。今までその詳細について、全く知らなかったこともあり、この分野の理解の欠如を引き起こしていた。これは、特に電子書籍を考える上で、不可避なことであり、とても重要な位置を占めると感じる事が出来た。
1、所蔵資料の大規模デジタル化
2009年度補正予算で、国立国会図書館の所蔵資料の大規模デジタル化関係の経費が計上された。おそらく、日本もデジタル化という手段がこれからの図書館が果たす役目の一つである、資料保存という面で最適と考えたのだろう。グーグル図書館プロジェクトに対抗する我が国の国家戦略とも捉える事が出来ると思う。
しかし、その問題点として2つあげられることがある。一つ目としては、国立国会図書館は日本最大の蔵書数を誇るわけであり、デジタル化する資料が限られているとはいえども、現状では予算不足で、上積みが必要であるということだ。そして二つ目として、国立国会図書館のデジタル化というものが、画像データに特化したものであり、テキスト化の方は出版界の強い反対があって、まだ実現していないということだ。グーグルのように、本文からの全文テキスト検索ができない面でまだ劣っていると思われる。
2、電子納本制度
国立国会図書館は、この世の中での電子出版物の流通の増大に対応するために、電子納本制度を導入しようとしている。内容としては、民間の出版社、出版者がe-bookをインターネット等で出版した場合に、国立国会図書館にも納入する義務を負わせるという制度である。(一応、日本にある紙媒体のbookは全て納入されていると考えられてる。)ここで、インターネット等にしたのは、例えば、地デジならぬ書デジプロジェクトが行われているからだ。地上デジタル放送を使って、雑誌、新聞などの逐次刊行物を決まった時までに、ユーザーにテレビ配信するというもので、今後の技術発展を見越してのインターネット等となったわけである。
この本を機会として、少しでも理解を深められるように、国立国会図書館に自ら足を運んでみようと思った。
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