『思考の整理学』 外山滋比古(著)
少し前まですさまじく書店でブームを起こした本著。ずっと眠ってたので掘り起こして読んでみました。
(てっきり最近の本だと思ってたのですが、実は初版1986年だったのですね…。)
①寝かせる
考えが煮詰まったときに一旦休憩を挟んでリラックスしたらもう一度向き直す。その行為がまさにこの「寝かす」にあたる行為だ。しばらく間をあけたとしても自分が忘れていない限りまた向き合うことになる。そのときに、新しい視点がぽっと浮かぶことがある。間をあけたくないからといってずっと煮詰まったまま向き合っていても何も良いものは生まれない。行き詰ったら一旦引くことも大切なのだ。
②忘れる
「忘れることは価値観にもとづいて忘れる」「価値観がしっかりしてないと、大切なものを忘れ、つまらないものを覚えていることになる」
自分の価値観を確立させて自信を持って考えの取捨選択を行う。無意識のうちに忘れることはよくあるが、忘れようと思うものほど忘れられなくなる。意識しないものと「忘れよう」と意識しているものでは頭に残る度合いに差があるのは当たり前で、自然と忘れることができるのが理想だ。自然と忘れられるのは、自分の価値観が根付いている証拠で、忘れようと努力すること自体、一種の迷いがまだあるからではないかと思う。
③垣根を越えて
新しくて刺激的な場に身をおくことで今まで考えもしなかったことを考える機会になることが多々ある。それは、ある囲いに中にいると見えなかったものであり、違った場所に臆せず飛び込む勇気さえあればどんな垣根を越えても成長していける。害が一切ないオーガニックな中で育つより多少汚れて育った方が強くたくましく生きていける。それには垣根を越えた交流をすることが大事となる。
広い視野をもつには欠かせないことである。
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