・電子書籍コンテンツの今後
NCでは現在の電子書籍に関する動向について議論した。私は企業が他社の参入を阻害するためにとるガラパゴス的戦略は、長期的に失敗するのではないかと思う。インターネットの普及により、ユーザーはガラパゴス的状況を俯瞰的に知ることができるようになった。ユーザーは企業の思惑とは別にもっとも便利だと思うものに流れていくため、いくら戦略でガラパゴス化させようとしても、ユーザーは少しずつオープンな商品に流れていくと予想できるためだ。日本独自の中間フォーマットを作るのはいいが、オープンな互換性を持たないと、船もろとも海に沈んでしまうと思う。
・自分がワクワクする時を知り、常に風にさらし続ける。
ゼミの後半では、林千晶さんがゲストスピーカーとして来て下さった。キャリアに関するお話には特に刺激を受け、自分のことを再考できるきっかけになった。
私の今までの大学三年間は、とにかく新しい環境に身を置いてその中で努力することを意識していたように感じる。幼稚園からずっと一貫の女子校に通っていた私は、大学で初めて新しい環境に出て、自分がいかに閉じられた世界で生きてきたのかがわかった。大海を知らぬ蛙だった自分に気づき、ドキドキしながらもとにかく興味を持った新しい環境に飛び込んでみた。新しい楽器を初めて新しいジャンルの音楽を演奏し、メディアコムを受験し、小学校以来の海外旅行にも出かけ違うカルチャーに身を浸すドキドキを知った。そして金ゼミが、おそらく私にとってもっとも重要な異文化との衝撃だった。自分から声を出すこと、自分で考えて行動することを求められ、「本気でぶつかりあい話し合って高めていく」楽しさがあることを知って、私の限界は広がった。金ゼミを経て、私はより「もっといろんな世界を知りたい」と思うようになった。けれど就職活動を控えた最近、私は3年間継続し続けた活動がないことに引け目を感じていた。狭い自分になりたくないとあれこれと体験せずに、最初に思ったものを貫き通していたほうが、人との差異化になったのではないか、そんな風に自信をなくしていた。けれど今日林さんのお話を聞いてみて、もう一度自分のことを前向きに見つめてみたくなった。どれほど多くの体験をしても、自分は自分でしかない。色んな体験をした今だからこそ、自分の好きなものも嫌いなものも、得意なものも苦手なものも、もっとわかるようになるのだと思う。3年間継続したものはないけれど、今までの人生に共通する自分をきっと見つけられると思う。
・辛い中で成長する
辛いかもしれないが、自分についてしっかりと考えるその期間がきっと糧になるという言葉にとても心を動かされた。人は満足しているときにはつい努力を忘れてしまいがちになり、壁にぶつかればその壁を乗り越えようと創意工夫をする。辛い期間もポジティブに捉えられる、素敵な考え方だと思う。
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