2010年10月15日金曜日

[1015ホンヨミ!”2”]アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド携帯端末戦争のゆくえ[矢部]

アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド携帯端末戦争のゆくえ 岡嶋裕史(著)

クラウドとは何か?ということをアップル、グーグル、マイクロソフトの三者を例にとって説明している。ユーザー側とプロバイダー側どちらからもクラウドの説明がなされていて、技術的な面やビジネスモデル戦略について書かれていて、例を用いて分かりやすい。しかし、個人的には、もっとそのクラウドを取り巻く状況、環境について取り上げてほしかった。

☆日本のクラウドへの参入について

クラウド市場にとってのキーポイントは2つあると思う。

1、
一つ目は、携帯端末を利用するという事だ。クラウドはコンピューターで利用することが一般的だと思われがちだが、そのセグメントはある程度飽和状態にあるのが事実であり、情報化社会が終焉を迎えるだろうといわれている現在においてであっても、モバイルに手を差し伸べていくのが、優良だと思う。モバイルは、その時代に最適化したものが必要なのだ。ご存知の通り、アップルのiphone,ipadはその点でやはり高収益をあげてるわけだと納得できる。グーグルのandroidもその一つと考えられる。アマゾンのkindleだってそうだ。マイクロソフトには何があるのだろうか。ガラパゴス携帯と揶揄される日本の高性能かつ高技術をもつ日本の携帯会社は、その市場に参入する可能性はある。

2、
一つ目はハード面に関してのことであり、二つ目はソフトに関してである。上記で述べたハードで取り扱うソフトウェアの面でも、日本にはというよりは、全世界誰にでも可能性があるのだ。なぜならば、今や、誰もがアプリケーションを開発することもできるし、プロとアマチュアの区別がなされてない故、誰でも動画を作れるし、本も書けるのである。そして、それを流通させるインフラが整っている。デバイスも整っている。需要もあるのだ。そこに、価値共創という購買前のマーケティング観点があるゆえ、市場も膨らむ可能性は見えている。よって、この市場参入は可能性がとても高いのである。


0 件のコメント:

コメントを投稿