2010年9月25日土曜日

私にとっての金ゼミ【岡本】

自分にとっての金ゼミとは。
いろいろと考えさせられるテーマですね。

①「見識を広げる場」
自分の専攻の学問領域ばかり学んでいるとどうしてもその範囲に凝り固まってしまいます。かと言って専攻以外に履修する科目に正直なところあまり深度は求められません。ゼミではある程度深く学べることから、言うなれば第二の専攻としての学問領域を自らの中に確立するための場と考えています。もちろんそれは学部の専攻と完全に独立してある必要はなく(むしろそれはあまり好ましくないと考えています)、二つの「専攻」をいかに「つなげる」かが今の自分の試みであり課題です。

②「力不足を感じる場」
いつかの取材で伺った、私が至言と思っている言葉の一つに「知の根源は自らの無知を悟ること」というのがあります。どんなこともそうですが、本当に必要に迫られればある程度は対応できるもの。学部のぬるま湯では味わえない「学び」に対する危機感を、毎回のゼミで自分の力不足を実感することを通して抱ける場が自分にとっての金ゼミと言えます。

③「可能性を試す場」
ゼミで扱うトピックは広範にわたり、その方法論も多岐にわたります。正直なところ全ての話題や方法に同程度に愛着を持てるような優等生ではありませんが、それでも実際に取り組んでみることにより新たな発見があることは今までも多くありました。「好きこそ物の上手なれ」というのは脳科学的にきちんと裏付けの取れた言葉です。けれども自分の選択肢にないこと(=自分の枠組みからはずれたもの)を「好き」になることは出来ない。その意味で、他のどんな場所よりも様々なことに触れられる金ゼミは、自分は果たして何に興味があるのか、その可能性を試せる場でもあります。

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