2010年9月30日木曜日

【ホンヨミ!1001②】ウェブ進化論【高橋】

『ウェブ進化論~本当の大変化はこれから始まる~』 梅田望夫(著)

①ロングテール
この言葉は金ゼミに入ってすぐに耳にした言葉で、長い尾ってなんだろう?と思っていたのを今でもよく覚えています。日本の某大手広告代理店は「恐竜の首」といわれるような万人受けするようなもののみ取り扱い、ニッチな人向けにはしない。その方がより高い収益が見込めるからだという。しかし本著ではグーグルを例にとり、敢えてニッチ向けにすることで幅広いニーズに応えることを可能にし、逆に高い収益を上げることに成功していることを挙げた。どんな商品でも売り上げ0は決してないことを考えたら敢えて意表をつくニッチ向けというコンテンツ作りも面白いと思う。むしろ現代は他人と差別化して個性を主張するのが主流(これはあくまで肌感覚だが)だと思うし、最早「万人受け」という言葉がなくなってきているようにも思うのだが…。そうなればロングテールを狙う方が利潤は高いのかもしれない。

②GoogleとYahoo!
Yahoo!は生活密着型産業で、Googleはテクノロジー産業と本著では位置づけし、まったく別物としている。Yahoo!はメディアで、Googleはテクノロジーと区別し、両者を隔てる背景には、サービスにおける人間の介在の意義を巡る発想の違いだという。正直私は「どちらも検索エンジンじゃないか、何が違うんだ」と本著を読むまで思っていました。根源にあるものはまったく別であり、それらがどう違うのかを知れて興味深かった。

③マス・コラボレーション
Web2.0によってもたらされたマス・コラボレーション。一人のideaで完結するより、多数の人々のideaと組み合わさっていくことで新しいものがどんどん生まれていく。そこにはもちろん自分一人じゃ思いもしなかった視点や斬新なものまで、存在する。一つの問題を解決する手段を一人で持ち合わせていなくても、色々な角度からの考えが集まって組み合わされば思いもよらぬ新たな解決策を導かせることができる。まさにネットの双方向性を象徴する現象である。

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