2010年8月11日水曜日

セキュリティと自由、背後にあるもの

おひさしぶりです。
BNGや合宿など金ゼミな行事にはあまり参加してないため、自分のブログでやれよって感じの内容が多くなってしまうのですが、最近少し考えてることを書きます。

セキュリティと自由の関係について。
論文のテーマと重なりそうな部分も多いため考えてます。
一般的にインターネットは創成期に規制が緩かったため、発達してきたと言われています。だからと言って規制が緩ければ、緩いほどイノベーションが活発化するわけでもない。それは、一般人など多くの人に使われるからこそ、収益を得ることができるし、新しい使い方が生み出されると考えているからです。そのためには、ある程度無知なユーザー(言い方は悪いですが)にも扱えるような最低限の規制=セキュリティが充実してなければならないと思います。ただ、このバランスが非常に難しい。今まで何の犠牲もなく、セキュリティと自由のバランスが取れているサービス、プラットフォーム、プロダクトはないと思います。

最近の流れを見てみるとセキュリティと自由のバランスを見たときにセキュリティを重視する傾向が強くなっているように思います。そのおかげで、スパムメールやウィルスに悩まされることも少なくなりました。しかし、その背後で起こっていることがしっかり理解できている人はあまりいないと思います。例えば、どのようなアルゴリズムでスパムか優良なメールを振り分けているのか、なぜアマゾンは欲しい商品を適切にリコメンドしていくれるのかわかっている人は少ないと思います。背後にある何かを知っていて、もし適切な行動がとれたなら今頃もっとよいサービスを受けることができたかもしれません。また、規制が緩かったりやオープンソースであれば、見知らぬプログラマーがより良い機能を提供してくれていたかもしれません。
これからも色々な新しいサービスやプロダクトが生まれてくると思いますが、規制、セキュリティ、自由のバランスはどうなっていくのでしょうか。非常に気になります。

背後にあるもの
たぶん金ゼミの方々があまり読まなそうな「数学ガール」という小説の中で、「構造を見抜く心の目が必要なんだ」という言葉があります。この「構造」というものが前に「触れた背後にある何か」にあたるものだと僕は解釈しています。つまり、目の前で起きている現象には必ず原因がある。何か具体的な知識をインプットすればいいというわけではない。前の例で言えば、「リコメンドしてくれてうれしい」で終わるのではなく、「なぜリコメンドできるのか」を考えることができれば、ネット社会の仕組みに一歩近づける思います。
もしかしたら、サービスや規制、法案の後ろにある見えづらい構造を見抜くために勉強しているのかもしれません。自分の好きなことを勉強して、その過程の中で「構造を見抜く心の目」を養っていけたらいいですね。数学ガールのミルカさんのように。

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