2010年7月12日月曜日

0709ゼミの感想【岡本】

【ゲストスピーカー:辻野さん】

話を聞くなかでGoogleの成功要因を色々と考えていたわけですが、その中でGoogleは不思議に昔のある諺がしっくりくる会社だなと感じました。
 
「先んずれば人を制す」
 
金先生の信条ではありませんが、「誰もやらなかったことをやる」。「誰も考え付かなかったことを実現する」。Googleの強さというのは、ある種のこういった人間の本能に、とことん忠実な経営姿勢を貫いていることにあるのかもしれません。
 
また、そのきっかけとなるアイデアを選ぶ際に「まずそのアイデアがグローバルにスケールするかを第一の基準に置いている」というのは流石だと感じました。誰もが享受しうるサービスなら、市場の一部分にこだわる必要はない。たとえある部分で失敗しても、残りの部分で巻き返せる可能性は十二分にあります。それを多くの日本企業は、日本のマーケットがスタート地点であるためにGoogle系の企業にしてみれば一部分にすぎないところでマーケティングをしては、失敗したら一大事みたいな感覚で事業展開します。国民性や風土の違いで、A国で流行らないものもB国では流行るかもしれない。C国でも流行るかもしれない。それを日本ではA国で失敗するか否かだけが全てです。それではリスクテーキングの形態としてあまりに不利。
 
こう書くといかにも「数打ちゃ当たる方式」ですが、それではGoogleの企業方針の本質を若干突いていない気もします。もちろん結果的にこういう形にはなっているし、それ自体合理的なモデルとは思います。ただ、Googleの遊び心みたいなものを本や実際の製品、そして今回のお話を通して知るにつれ、単純な合理性の追求の末にこの形に落ち着いたわけではないように思えてきました。ではそれに代わる本質とは。
 
「本当にいいサービスはあらゆる隔たりを超えて愛される」
 
これに尽きるのではないでしょうか。世界中の人に愛されるサービスを提供することは会社の成長につながり、会社の成長は個人の給料アップにつながり、個人の給料アップは会社に対する愛着につながり、会社に対する愛着は世界中の人に愛されるサービスの提供につながる。このもっとも基本的なサイクルが、星の数ほどある企業の中でも極めて効率よく循環しているのがGoogleなのではないでしょうか。だとしたら、本当に素晴らしい企業だと感じました。
 
【三田論プレゼン】 

自分のプレゼンに関してだが、アプローチの仕方、問題意識、社会的意義、「少しお考えいただければピンとくるかと思います」みたいな雑さ。全くないわけではないが明らかな不足、そういった点が多かった。だから反省します まる って書くのはもう飽きたし進歩ないのでやめます。今回は未熟なりにも改善しようと心掛けた部分について。

・タイムキープ

「よく勘違いされがちだが、短いプレゼンほど事前に準備していかないといけない。時間かけてダラダラしゃべる方がよほど簡単」

学部のある教授の言葉にハッとさせられ、今回時間だけはきっちり意識してみました。プレゼン自体は未熟さがハッキリ出る結果になったものの。いつでも準備が十分にできるわけではないが、準備できるときはしっかりしていこうと。

ただ5分でも内容ギッチリ詰まってるプレゼンを目の当たりにすると、どうにもその辺の匙加減が難しいなと思わざるを…

・箇条書きを減らす

結果的に最後の方には箇条書きが増えたが、あまり長い箇条書きは見る方がダルくなるので「できるだけ」減らすように努力した。

自分がいざそれを意識してやってみると4期生や、5期生の中にも明らかにそれを基本スタンスとしている人が見えてきて、大変参考になった。何かを意識するのとしないのとでは、人のプレゼンの見え方もかなり変わってくるらしい。

・既存の統計をそのままコピペしない

「ご覧いただきますとわかるように…」とよく言うが、よほどわかりやすい表、あるいはグラフでない限り、ハッキリ言ってわからない。ただの画像。それならいっそ思い切り分かりやすくする。

余計な部分をそぎ落とすことで焦点がハッキリする効果もあり、実際説得力が増すと感じた。項目の選び方が多少恣意的になるため「これ情報操作じゃないか?」と思われる危険はあるものの、口頭で補えばたぶん大丈夫。

プレゼンに特に意味のないアニメーションつける余裕はグラフの再編集にでも回そうと思った。


毎回のプレゼンで人から学ぶことは多い。今回もまた多かった。金ゼミで、非常にレベルの高いプレゼンを見る機会には恵まれていると思う。その中でできるだけ多くを吸収して、できるだけ多くを盗みたい。

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