2010年7月3日土曜日

0702ゼミ感想【斎藤】

 今回、ゼミの前にホンヨミ!の意義について、話す場を設けた事はとても良かったと思います。金先生、3・4・5期生が何を考えているのか聞く事ができたからです。やはり、現状に対して何か思う事があるのならば全体の場に対してそれを投げかけてみることも大事ですね。ブログでゼミ感想として、皆の意見を読む事ができますが実際に話しあうことはかなり重要だと思います。また、ホンヨミ!でアイディアの生まれ易い職場にするためには…みたいな内容の本を読む事が多いと思いますが、その実践を試してみる最も身近な場が金ゼミだと思います。ただ、他人事の知識として得るのではなく、それを実際の提案としてどんどん提案しあって、ゼミの生産性、創造性を高めていくことは可能だと思います。個人の希望として、究極的にはピクサーのスタジオのような環境、雰囲気に近づけていければ最高だと思います。あれはあれで日本人の性分に合わないかもしれませんが…

 さて、田村さんのお話を着替えていただく中で、日本の国際競争力が低下している事実について再確認できた。田村さんのお話のなかでアブダビの例が印象的でした。そこには日本の富裕層とは比べ物にならないほどリッチな人々な存在しているらしく、日本と対比する存在としてお話に登場しました。しかし、アブダビのようなリッチさ、つまり経済的な豊かさを求める事が日本人の幸福感につながるのかどうかは疑問に感じました。例えばアブダビでは、何百億のクルーザーを所有している人々がたくさんいると言われても、金銭感覚的に全く実感できないため、それを実際の理想像として描く事ができないのではと思います。昔の日本だと、カラーテレビが欲しい、車が欲しいなど具体的な所有欲がありましたし、映画オールウェイズ 三丁目の夕日に出てくるように皆が上昇志向をもっていました。現代では日本が成熟した社会になっているので、単純な経済的成長を国民が目標にできないと思います。

 そういった点からも、経済成長の先に何を得られるのかの理想像を日本人が明確に描けない限りは、国際的な舞台で競争してまで生き残ろうというインセンティブは生まれない気がします。ただ、何となく豊かでありたい、何となくこのままでも大丈夫な気がすると考えている国民が多いなかでそういったビジョンを描くのは難しいですが、それを伝えるのが政治家の仕事なのだろうなと実感しました。

 これからの日本が世界で一番を目指す必要はなく、ある程度の経済的な豊かさが保証されていてば良い考えます。むしろ、その程度のことでさえ維持する事さえ困難なので、社会そして個人はリスクを負う事を厭わない姿勢が求められるのかもしれません。話題になっている中国人の観光ビザ発行に関する事でも、中国資本を獲得する一方で、外国人が国内にたくさんやってくるリスクを負うことになる。誰かのおかげでぬくぬくと生きて行ける感覚を捨て、リスクを負いつつ競争意識をもって世界に目を向けて行く事が私たち若者に求められるのだろうと感じました。

 バンナム企画に関してですが、多くの人がいる中で皆の意見を反映しつつアイディアをまとめると抽象度が高いものになってしまうことを痛感しました。各自が具体的に思い描いているものは必ず異なるものになっていると思うので、抽象度が高い方が互いが違和感を感じる事なく調和した状態で話が進められるからです。そういった事の解消には、それぞれが描く具体的な像をなるべく同じものにしていくためのまとまった時間が必要だと感じました。それが先週のゼミプレゼンでは足りなかったのだと感じます。時間的な制約は致し方ないので、その中で形にしなければならないのは当選の事ではありますが…。そして、いざ個人プレゼンになってもなかなかアイディアは降りてきませんでした。その中でも、金曜日にはプレゼンをしなければならない、と負担感が増大してきました。実際にはたいしたことの無い提案、スライドしか作れなかったと猛省していますが、〜しなければいけないと考えてしまう負のスパイラルに陥ってしまったのが良い案を完成できなかった原因なのだと思っています。気持ちの負担だけ大きくなり、実際行った作業的負担は振り返ってみれば少ないものでした。もちろん、クリエイティブな感性を磨く事も重要ですが、それ以上に自分のタスク、時間のマネッジメント能力が勉強、研究、仕事において重要になるのだと学びました。そういった、自分に合うノウハウを金ゼミで実践して身につける事も個人的な今年度の目標にしたいと思います。もう一度、今回のプロジェクトの意味を考えてみたいです。おもちゃ、ゲームとは人を楽しませるものであり、義務的に作成したものが楽しいものになることは到底ないので。まず、自分が楽しみながらプロジェクトに参加していきます。

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