2010年6月26日土曜日

ホンヨミ① 【黄】What I wish I knew when I was 20

What I wish I knew when I was 20
20歳のときに知っておきたかった事 スタンフォード大学集中講義
Tina Seelig

Tina Seeligはスタンフォード大医学部で神経科学の博士号を取得。その後、アントプレナーシップやイノベーションの講義を同大学で担当するようになる。全米の起業家育成コースの中でもトップクラスの評価を得ている。

今手元に5ドルあります。二時間でできるだけ増やせと言われたら皆さんはどうしますか?
本書の一番始めの文だ。
どうするだろう・・・。宝くじやロトはあまりにも非効率的だし、だからって二時間で5ドルって。
これはTina Seelingがスタンフォード大で実際学生に課した課題である。
クラスを14チームに分け、水曜日の午後から日曜日まで時間を与える。
5ドルが入っている封筒を各チームにあたえ、この封筒はいつ開けてもいいが開けたらそこからカウントダウンスタート。二時間以内に何かをしなければならない。
で、月曜日にスライドで発表させるという内容だ。
この結果は驚くべきものだった。多いチームでは600ドル以上を稼ぎだし、クラス平均でも4000%の投資リターンをたたきだした。
ここまでに至る過程、学生達がどんなふうに考えながら課題を解決していったのか、その独創性に感心する。
ただ感心させられるだけではもちろんない。自分に必要なのは何なのか、また問題に直面したときにどう考えるべきなのか。
講義を通して学生ととても近い目線に立って本書は展開されている。
「異質な事をする能力」。
それが呼び起こす無限大の可能性を本書は提示している。

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