2010年6月26日土曜日

0625ゼミ感想【高橋】

<バンナム!グループプレゼン>
3期生のプレゼンはとても具体的でWhat?Why?How?がしっかり明示されていてわかりやすく、さすがだと思いました。数的データが盛り込まれていて、消費者のニーズや収益に着眼しているのがはっきりとしていました。「万人ウケするものでなくていい」という、少しでもニーズがありそうなものに焦点を当て、そこから市場を切り開こうとしている小宮さんのアイディアに感心しました。
肝心の自分のグループのプレゼンでしたが、What?の部分が詰め切れてなかったというか、パンチが弱くて、「digital nativeの提案が欲しい」といわれたあまりdigitalにこだわりすぎていたところがありました。digitalであることが先行し、商品・サービスの軸がブレてしまっていたのが反省点です。How?を煮詰めて考えてしまい、一番大切なWhat?がありきたりなものとなってしまっていたのが否めないかと思います。コンテンツ自体は今までに新しいものでしたが、ただ「新しい」だけでは収益は見込めないし、たとえ市場に流通したとしても世間に知られることもなく、一過性のものとなって「つまらない」ものとなってしまうことを痛感しました。
今までにない新しいものであると同時に、消費者のニーズが少なからずあって収益の見込めるものを再検討する必要があることを思い知りました。そして何より「面白い」、人を楽しませるものであるということを大事に再度考え直したいです。

<Guest Speaker: 猪子寿之さん>
チームラボ株式会社代表取締役の猪子さんにお越し頂きました。正直、奇抜な発言を臆することなくなさる、とてもフランクな方だという印象を受けました。独自の世界観をもっていて、まさに「我が道を行く」、という方でした。猪子さんの考えは、普段私たちが考えもつかないようなことで、それはとても大事な視点であり、ありきたりで統一された考えを共有しがちな私たちに警笛を鳴らしているかのようでした。今まで思いもしなかったり、あまり触れたことの考えを今回たくさん取り込むことができました。
特に印象に残っているのは、日本の社会や風潮の分析力の高さでした。日本社会は妥協点を探して秩序を得る、客観的思想が存在しないという点。これが情報化社会にはよく合うから日本のコンテンツは海外でニーズがあること。そして、日本の社会全体の非寛容性、合理性の欠如についても言及なさっていて、制限がどんどん課されていく風潮にあることを挙げられていました。
たしかに、例えば昨今では児童ポルノ問題であったりで猥褻表現を含むものに規制をかけるか否かで審議がなされていて、社会全体が寛容ではなくなったきていると感じました。表現の自由から生まれるcreativeな発想に制限をかけることは、今後の日本の産業にも影響しかねない上、過剰な制限がかけられていってしまう可能性さえも含んでいます。「制限がかかるか・かからないかというだけで、人のcreativityの差は根本的にない」という考えが示している通り、日本の技術や良さを生かしたcreativeなものを寛容さをもって共有すべきだと思いました。
普段あまり接することのない考えをお持ちの猪子さんのお話は大変貴重なものでした。
お忙しいところ本当にありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿