2010年6月11日金曜日

【バンナム!】Google エンタープライズ: ユーザー事例【岸本】



 Googleの法人向け検索サービスの広告です。これによるとバンダイナムコは国内最大規模のユーザーとのこと。プログラマーやゲームデザイナー、アーティストがイントラネットで共有しているようです。

 そもそも、ナムコの時代からイントラネット上で社員が自己PRや情報共有できるためにホームページを作る文化があり、また社内Wikiもかなり活発であったものの、情報が増え過ぎて人づてに頼らざるをえない状況になっていたそうです。そのため社内のユーザーが集まり、「マニュアルを見ないで使える」ような製品を選んだ結果がGoogleの製品だったということです。

 こうした組織内の情報共有はGoogleを始め、多くの会社で取り入れられています。もちろん効能はあるはずですが、やはり導入に際しては一概に機能するとは言い切れません。
 個人的には導入の目的とは別に、2点注意すべきポイントがあると感じます。1つは短期的な観点で、使いやすさを追求していることです。使いにくければまず必要とされることはないでしょう。参入障壁を下げることができなければ折角のネットワークでも情報が流れることがありません。もう1つは長期的な観点で、既存の社内文化と調和を図るということです。先述のバンナムのケースでは以前から取り組む文化があったためにスムーズな移行ができたと考えます。実際インターネット上のシステムなのですから、変化は素早く自在に行えるはずです。そのため社風にあった利用の仕方を探りながら、段階的に変化させ、社風になじませることが必要であると考えます。

 こうした組織内の情報共有について興味がある方は『グランズウェル』あるいは一昨年の論文DCEの第四章を参照ください。

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