2010年6月11日金曜日

【バンナム!0611②】クロスメディア×バンダイナムコ【栫井】

LUPIN STEAL JAPAN PROJECT('09-'10)
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株式会社バンダイナムコゲームス
MPWorks, Inc.
株式会社トムス・エンタテインメント
日本テレビ放送網株式会社
株式会社平和 TK

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去年、渋谷のモヤイ像が盗まれたことを知っているだろうか?

ある日アニメでお馴染みのルパンⅢ世が、mixiに登場して「俺に盗んでもらいたいものを募集する!」と宣言した。

マイミクは爆発的に増え、mixiユーザーたちは思い思いに盗んでもらいたいものを応募した。
「応募してもらったものの中で、実際に盗むものがあるかもしれない・・・」と言った通りに、ルパンはモヤイ像と食い倒れ人形を盗み出してしまった!(現場には、お馴染みのルパンマークとメッセージ、そして警官が立っていた)
その後もルパンはいろんなものを盗み続けた。その中には、なんと個人のブログも入っていた。

一通り盗み出したのち、ルパンは公式サイトで盗んだお宝をユーザーたちにプレゼントすると言い出した。
ユーザーたちはこぞって公式サイトのゲームに挑み、種々のお宝をプレゼントされた(実際に自宅に盗品が届くのである!)

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ざっくりとだが、これが今回のルパン スティールジャパンプロジェクトの概要である。

このキャンペーンの特徴は、多メディアを活用したところにある。
mixi、Twitter、公式サイトから、渋谷、道頓堀、個人ブログ、そしてユーザーの自宅まで、様々なメディアにひとつのストーリーを横断させた。
このようなキャンペーンはクロスメディアであり、ARG(代替現実ゲーミング)的な手法と呼ばれる。

日本を活気づけることを目標にした、今回のプロジェクト。
バンダイナムコもこれに参加している。
ゲーム会社の確立してきたゲーム性理論、インターフェースの使い方、ストーリーの展開させ方は、今後の広告方法に大きく影響を与えることが出来ると思われる。
まだまだ日本では、多メディアに一貫したストーリーを通す試みは少ない。
バンダイナムコには、ゲーム会社と広告のコラボレーションの新たな可能性をぜひ探ってもらいたいと思う。

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