2010年6月11日金曜日

【バンナム!】『パックマン』30周年、岩谷徹氏にQ&A【岸本】


 今年(2010年)30周年を迎え、Google初の遊べるロゴにもなった「パックマン」。私たちの年代には想像し難いかもしれませんが、このゲームは女性など多くの人に受け入れられエポックメーキングなものでした。以下ざっとしたまとめです。



ビジョン:もっと楽しくて明るいゲームセンターに!

ターゲット:女性やカップル
- キャラクター:可愛いデザイン(2頭身、おばけ)
- ゲーム:「おとぎ話」っぽさ、リラックスした感じ
- ロケテ:渋谷の「カジュアルな」ところ

結果:「カジュアルゲーム」という市場の創出


 これはイノベーション戦略で言うところの「ブルーオーシャン戦略」そのものです。ブルーオーシャンとは、競争の激しい市場を表すレッドオーシャンの対義語で、新しく開拓する市場のことです。この戦略では「戦略キャンパス」という既存の市場での付加価値の可視化、そしてそれとは異なる付加価値を生むために、各付加価値の要素を「増やす/減らす」「付け加える/取り除く」というアクションを起こします。(詳細が気になる方はこちらをどうぞ)

 このパックマンの例の場合、それまでスペースインベーダーなどの宇宙人などが敵のシューティングで、長時間プレイするゲームが主流でした。
 それに対してパックマンは既存のゲーム業界から離れていた顧客を取り込むことを主眼において、キャラクターの工夫や「食べる」という要素、休憩時間などを入れ、異なる付加価値で勝負しました。

 最近までのゲーム業界の飽和と任天堂のWii/DSでの成功もこのブルーオーシャン戦略の文脈で語られることが多いです。こうしたフレームワークを頭に入れた上での製品・サービス開発例がもっと多くてもいいと感じます。

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