2010年6月21日月曜日

ホンヨミ!②【黄】 スピードシンキング 頭に9つの「劇的ショック」が起きる!

スピードシンキング 頭に9つの「劇的ショック」が起きる!
鷲田 小弥太著

著者の頭の回転が高速すぎて、ついていくのにやっとだった。いや、ついていけなかった。
もしよんで完全に理解した、と思えた人。私に説明してください。

この本には、高速思考になれるためのアドバイスが多く広く示されている。
鷲田さんは本当に高速思考を実現してるんだろうな、と本書を読めば誰でも実感できるだろう。
鷲田さんはまず、A→Cというふうに瞬時に問題から結論をはじき出す。
その結論を出した後に、じっくりBを追及していく。
個人的に思ったことをいくつか。
まず最初から結論を決めてかかってしまうと、逆に結論の可能性が狭まるのでは?
たしかに結論が分かっているとそれをサポートする過程、根拠を抽出すればいいから、結論が分からないよりは格段とやりやすいだろうが、果たしてそれが効果的なのか。単に効率的なだけじゃないかなと思った。
またBという過程の追及過程の説明は、文芸的要素がつよく抽象的なところが多い。つまり説明がお世辞にも上手とは言えない部分が目立っていた。

各章のコピーは興味をそそる非常にキャッチーなものばかりなのに実際読み進めると、表題とずれているものばかり。おまけにとても曖昧。
と思ったら「風が吹けば桶屋が儲かる」的な、突然発生する意味不明な文章内容の飛躍がちらほら…。
結局何が言いたいのだろう、と悶々と考えながら読み進めた。

あえて言うならば小出しに出てくる彼女独特の哲学論は面白く、哲学科出身の底力が光ってはいたが・・。

年間3500枚も原稿を書いているという鷲田さん。
この本も彼女のスピードシンキングを経て書かれたのだろうか。
そうなら、スピードシンキングなるものがそこまで魅力的に思えないのは私だけだろうか。

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