2010年6月23日水曜日

【ホンヨミ!0625①】クラウドソーシング【高橋】

クラウドソーシング~世界の隠れた才能をあなたのビジネスに活かす方法~ バリー・リバート、ジョン・スペクター ほか (著)

"crowdsourcing"=「インターネットを通じて社外の不特定多数の人々に対してoutsourcingを行うこと」と本書は定義していて、実際に企業が行った成功例が列挙されていた。事例が並べられていて、格言なども書いてありとても読みやすい内容であり構成であった。

技術の目覚ましい発展や、digital native・digital immigrantなどと区別される昨今、もはや企業内だけであらゆる可能性を模索して創造していくのは難しくなってきているのかもしれない。企業に長い間属していると、実現可能性にしばられてしまい、ときに行き詰ってしまうことがおきる。それを打破すべく、本書であげられたクラウドソーシングを用いれば、一見無謀に思えるものでも、それが消費者側からの生の声でニーズが多ければ実現したとき必ずヒットする。企業側でみても考え付かないことが、消費者側からみるとヒットするアイディアが見つけ出せると思う。「こんなのあったらいーな~」という感情からふと浮かぶもの。そうした考えを、いかに企業側の"下心"を前回にせず消費者と上手に関係性を築いてニーズを引き出すかがクラウドソーシングを成功させる秘訣になるのではないだろうか。

「専門知識がすべてではない」。あらゆるバックグラウンドをもった人々が集まり、色々な価値観を共有して新たなものを作りだす。繋がりそうにない関係性でもネットなら繋がることができる。ネット社会を制するものが利益を制する、といっても過言ではないと感じた。

0 件のコメント:

コメントを投稿