2010年6月22日火曜日

【ホンヨミ!】0625①「図解思考」の技術【金光】

『頭がよくなる「図解思考」の技術』 永田豊志

”出来る人は図で考える”という帯の文字に惹かれました。
いくつか有名な整理法が整理されてて載せてあるのはわかりやすかったです。
表タイプだと、吉田くんがNCで使っていたSWOT分析のほかにもPPM分析(プロダクトポートフォリオマネジメント分析)、VRIO分析(経済価値、希少性、模倣困難性、組織)など。
サテライト型の3C分析(顧客、競合、自社)、サイクル型のPDCA(計画、実行、検証、見直し)……などこんなにいろんな手法があるとは驚きでした。
手法を知っておけばわかりやすく書けそうです。

ただし、思ったことが二つあります。
・手書きだから良い
→本書ではいろいろな図、グラフを手書きで載せてあります。pptで作るときはこういうツールを使えば良くて、出来上がりはこうなります。という見本もありましたが、手書きと比較すると圧倒的にわかりやすさが異なりました。作成にあたっても、手書きだから短時間で融通のきいたアレンジが効かせられるのでしょう。つまり、自分用のノートやメモに特に適した手法だと思います。

・内容による
→当たり前のことです。たとえば、似たような条件の品がたくさんあって整理したいときには確かに抜けや重複を避けるための表やグラフ化は適しています。でも、例えば法律の授業のノートが全て図だったら理解できないと思います。自分でノートをとるときに、「○○→××」というふうに書いただけでも、この「→」はどういう意味で使っていたんだっけ。と後から見直してわからなくなるときはしばしばあります。書いた時には確かに整理されてすっきり見えても後から何を意図していたんだかわからないようでは本末転倒になってしまいます。箇条書きにするどころか、完全な文章で書いて初めて理解できる内容もあります。図にするなら、責任持って、この図が何を意味するのか説明できなければ使ってはいけないと思います。説明できなくてもわかるくらい図をうまく書けるようになるのが理想的なのかもしれません。

表やグラフにしたい時の”方法”を探すテキストとして本書を手元に置いておきます。

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