2010年6月21日月曜日

【ホンヨミ!】0618①電波利権【吉田】

『電波利権』 池田信夫著


本書の主張を端的にまとめると、テレビ局が政治と深く関わって「電波利権」を独占してきたので、改善すべきということです。
政治家が自らの権力を行使して一つの地域に限られた放送局にだけ免許を与え、その対価としてテレビ局に自分に好都合な報道をさせる構図には強い衝撃を受けました。

また筆者は地上デジタル放送についても、無理やり作りだされた電波利権でおると述べている。
本書は書かれた2007年当時に日本に1億3000万台あると言われているテレビはほぼ全てがアナログのものであり、それが2011年までに全てデジタル変わるのは現実的に不可能であると述べている。そのような中でアナログ放送の停止が強行されることによって廃棄せざるを得なくなる家庭のブラウン管テレビの数は多く、多くの無駄と高齢者や低所得層の不便を生んでいると述べられている。

アナログ放送の廃止については私も個人的に強く疑問に思っており、先に結論ありきの議論の怖さを改めて実感した。

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