2010年6月17日木曜日

【ホンヨミ!】0618①発想法【斎藤】

『発想法 創造啓発のために』川喜田二郎著

 本書ではアイディアを造り出すための手段を体系的にまとめる試みがなされている。
難解な手法が用いられいるのだろうかと最初は思ったが、実際にゼミなどで行われている作業に通ずる点があり有益な情報を得ることができた。是非皆さんにも読んでいただきたい。

 グループでアイディアを出す時にブレインストーミング→kj法といった流れで作業を行う事を想定して書評を書いていく。ブレインストーミングとは参加者の意見をできるだけ吐き出す作業であり、この段階が後の作業を左右すると行っても過言ではない。この作業で最も大事なポイントは、どれだけ下らないと思える意見でも決して批判してはならないという事だ。
この点はゼミでも共有できていると思う。誰でも発言しやすい空気を作る事は非常に大事になってくるのだ。

 次にkj法だが、メモ係が各人の発言を紙に書き出していく。それをグループ事に分けるなどする作業の事だ。これは、三期生によるワークショップでも行われていたのでゼミ生も馴染みがあると思う。この過程ではメモ書きを過度に抽象化しない事がポイントだ。例えば、酒を飲む事を好意的に論じる発言があったときに「飲酒効果の是認的発言」とするのでなく「酒は飲むべし」とするのだ。こうすることで後の作業においてよりわかりやすくなるのだ。とくに男性は抽象化する傾向があり、物事を堅く考える傾向がある。この点は私自身にも当てはまる事なので気をつけていきたいと思う。

 以上は私たちがGWで用いているものであるが、実際に本書で細かくその手法を読んでいくと、ゼミの中でも各自が想定している手法は異なり、KJ法を最大限に活用でいないので是非本書を参考にしていただきたい。共通概念を持つ事で、効率を追求できるからだ。

 これから、バンナム企画に向けてグループで意見を出し合い、それを収束させていく作業を行っていくが、その上でも参考になる事が多かった。ここで得た情報を実際の作業でいかにアウトプットできるかを実践していきたい。

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