2010年6月14日月曜日

【0611ゼミの感想】イノベーターとしてのバンナム【岸本】


 おもちゃ・ゲーム業界の企業に行くのは初めても同然だったので、非常に新鮮に感じました。隣の芝生は何やらと言うように、うらやましいと思う点が多々ありました。

 鵜ノ澤さんの貴重なお話(ピピンアットマークの話が特に!)では「イノベーターのジレンマ」が想起されました。
 最初にアーケードの筐体でゲームが登場し、その後コンシューマーに移行、そしてソニー、松下ら異業種の参入、そしてネット中心に移行しつつあり、IT企業が参入すると。
 ユーザーは「相対的に安い」ものへ次から次へと移行し、企業としては既存の利益にしがみつくだけではなく、常に新しいニーズを探っていく必要があるという有名なものですが、実際イノベーター側の立場になると簡単には新規市場に移行出来ないということが痛い程分かりました。そして、新規市場を探るには上手にリスクをヘッジした上でのイノベーションのマネジメントが必要であると。(スピンアウト、フラットな組織など)「ピピン〜」の例では新しさが先行し過ぎてニーズと齟齬を起こしてしまったと考えられます。
 また現在隆盛を誇るモバゲーやGREEなどもいずれリッチ化するという指摘は興味深かったです。

 その一方でおもちゃ・ゲームのノウハウを活かした医療分野や高齢者分野などの新規市場開拓について非常に興味深かったです。
 実際インセンティブを上手く変える力がゲームにはあると考えます。ネットゲームで廃人のようになるまで熱中する人がいるということはその一方でインセンティブを絶えず変化設計することができると考えられます。こうした力を現実世界での問題解決に対して用いることができるのではないでしょうか。(途上国や海外向けでも面白いのかもしれません)
 
 昨日「世界を変えるデザイン展」に行ってきたのですが、まだまだ世の中には改善すべき問題そしてそれに対する(思ったよりもシンプルな)解決策、そしてビジネスチャンスが転がっている様な印象を受けました。バンダイナムコの方々の支援を受けながら、是非とも新しい市場を生み出せるような商品の案を探って行きたいと考えています。

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