2010年6月6日日曜日

【バンナム!0611①】小学生向け教科書を共同製作【栫井】

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/25/news013.html
「授業外でも開きたくなるような教科書」をコンセプトに、バンダイナムコゲームスと学校図書が国語、算数、理科の教科書を共同製作したことを発表した。

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「ゲームニクスとは何か」という本を最近読んでいる。
子どもは、親にどんなに「勉強しなさい!」と言われてもなかなか机に向かわないし、向かってもすぐに飽きてしまう。
それなのに、ゲームに対しては驚くほどの熱意と集中力を見せる。
元素記号なんて覚えていないのに、ポケモンの名前ならすらすら言える、といった経験はみなさんにもあるのではないでしょうか。

ゲームは、人を惹き付けてのめり込ませるための理論体系から成り立っている。
その体系は、教育にも応用できると本書に書かれていたが、正にそれが実現されたのが今回の企画なのではないだろうか。

記事を読むと、メインキャラクターを置いて、学習ステップをステージに見立てて、どんどんクリアして進めていくように、子どもがおもしろく教科書を読めるように作られているようだ。
しかし、まだまだ足らないように思えてしまう。
せっかく子どもたちを魅了してやまないゲーム会社が、教科書という子どもたちにとっての嫌われものをデザインするのだ。
もっと抜本的な面白さが付随出来ないだろうかと思ってしまった。

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ゲーム会社の持つ理論体系は、教育以外の方法にも活かす可能性はありそうだ。
真っ向勝負のゲーム制作は、オンラインゲーム・ソーシャルゲームなど、たくさんの競合が生まれる今、一本化するのは得策でない。
コラボレーションの可能性を探るのは、面白い道に思える。

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