2010年6月4日金曜日

【ホンヨミ!】0604② ハイ・コンセプト【吉田】

『ハイ・コンセプト』 ダニエル・ピンク著 大前研一訳

本書の主張を端的にまとめると、「今後の社会において「左脳的」な論理的に考える仕事の重要性は依然無くならないものの、それらの多くは低賃金国やコンピューターに代替されることになるということになる。そのため、先進国で競争するためには「右脳的」な仕事にシフトしなければならない。」といったところだろう。
筆者は今後求められる要素として、以下の6つの感性を示している。
・「機能」(実用性)だけでなく「デザイン」(有意性)
・「議論」よりは「物語」
・バラバラの断片をつなぎあわせる「調和」
・「論理」ではなく「共感」
・「まじめ」だけでなく「遊び心」
・「モノ」よりも「生きがい」
非常に斬新で魅力なコンセプトではあるが、「MBAよりMFA(美術学修士号)を取れ」などの主張は少し極端過ぎる気もする。しかし、今後はどのような仕事にもクリエイティブの要素が必要となり、付加価値が低い仕事は代替されてしまうという主張はおおいに賛同できる。自分の将来について考える上で大変参考になった本であった。

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