2010年6月8日火曜日

0604ゼミの感想【岡本】

【NC 日本版フェアユース】
金先生の仰っていた「日本では白じゃないものは黒、アメリカでは黒じゃないものは白」というのは、なんとなくフェアユースに対する理解が浅かった自分にとって非常に分かりやすい言い回しでした。

また、曰く「1の判例より100の判例、日本に導入した場合、最初は制度的に不安定かもしれないが中長期的には安定するかもしれない」。でもそういった判例の積み重ねで問題解決という意識がそもそも日本には薄い…と。

単にフェアユース自体の良し悪しだけでなく、日本の法体系と照らし合わせたところの実現可能性も論点になる、率直な感想を言えば議論の的を絞り辛い問題だなと感じました。あえてそうしたことが「日本版」フェアユース導入の是非ということになっていた理由なのかも知れませんが、「是非」と「可否」が一緒くたに論じられて個人的には結構混乱してしまったような感も。

法の伝統をとるか、あるいは時代の潮流に乗るか。革命が苦手らしい日本人はここでもまた革命を起こせず、時代に乗り遅れては凋落の一途をたどるのか。あるいはそれがむしろ良いことなのか。

【NC  3D】
いまだ3D未体験という、完全に時代の流れに乗り遅れた感じの自分ですが、興味は結構あるので面白いNCでした。3D元年といわれる今年だからこそ考えるべき問題がいろいろとあるように思うので、そのおさらいが出来たのはよかった。近年話題になっているタバコの問題ではありませんが、完全に普及しきってしまったあとで問題に対処し始めるというのでは遅いですからね。

思うこと。3D技術という、普及すれば自分の見ているものがガラリと変わる稀に見る革新を迎え、たとえ分からないことだらけでもメーカーとしては需要があるから突き進まなければいけないような現状。新しいことこそが是とされる開発競争の一方で、見落とされる問題もあるかもしれない。世の中に新しいものが出てきたときに、ある程度自分の身は自分で守らなければいけない。いかにもステレオタイプなことを言えば、技術が進歩したからといってそれを無防備、無分別に取り入れるのは賢明なやり方ではない。問題はどこに潜んでいるか、その問題は許容しうるものか、どうすれば解決できるか。「新しい=良い」という安直な価値観を捨て、技術に対する懐疑的な目線を常に持ち続けなければならない。一見ネガティブに見えるその態度こそが、結局は技術の改善をもたらす。とかそんなようなこと。

次に、グループでのディスカッションで考えたこと。「3D○○」が世に出て本当に間もないですが、間もないながらも自分が思い浮かぶようなコンテンツというのは案外ともうある程度達成されているなということ。その中で次にどんな、誰も考え付かなかった一手を打てるか。そしてそれが技術的に実現可能か。これを制するのが3D時代の勝者なんだと、当たり前のことながら改めて感じたNCでした。

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