2010年6月1日火曜日

【0528ゼミの感想】福井ゼミの感想【吉田】

【NC】
今回のNCのメディアリテラシーというテーマは、ネットワーク社会を生きるために非常に需要なものでありながら、テクノロジーの進化といった派手なテーマと違ってなかなかとり上げられないテーマだと思います。しかし、NCの中でもあったようになかなか方向性の定まらないメディアリテラシー教育政策と近年ネットが絡んだ事件が増え続けている現状を考えると、この問題は社会全体が真剣に考えていかなければならない問題であると改めて感じました。
今回のNCで特に気になったのは、デジタルネイティブとデジタルイミグラントの差です。両者は知識・スキルや考え方が大きく異なっているのに、メディアリテラシー教育においてはデジタルイミグラントの視点から教育方針が組まれ、それをデジタルネイティブに押し付ける形となっているのが現在の諸問題の原因の一つであると感じました。現在必要なのはデジタルネイティブ世代がもっと自主性を持ってメディアリテラシーを学べる教育環境を作ることだと思いました。

【福井ゼミ】
今回のゼミで福井さんからお話を聞くことができ、著作権の問題について多くの新しい知識を得ることができました。福井さんのお話の中で特に印象に残っているのが「著作権の議論は、どの程度の創作性をもつものは独占させた方が社会のためになるかという議論だ。」というお話です。著作権関連の法律は複雑であり、その技術的な側面ばかりに目が行きがちですが、その本質は社会における創造性を高めることにあります。ゆえに、著作権の規制に関する判断を機械的な基準にゆだねるのではなく、「規制目的二分論」的に柔軟に対応していく必要があると思います。また、人間の創作物を対象とする著作権は、社会の変化に応じて著作権そのものも変化させていくことが大切であると感じました。そのために必要なことは、福井さんが最後におっしゃった「考え続ける」ことだと思います。
著作権について多くのことを学ぶことができたのみならず、複雑なことを簡潔に伝える姿勢やプロフェッショナルのあり方など多くのことを学ぶことができたゼミでした。どうもありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿