2010年5月28日金曜日

0528ゼミの感想【栫井】

【NC:メディアリテラシー】
問題意識がすっきりまとまっていて、何が言いたいのか、何を問題にしているのかがとてもよく伝わるNCでした。初めての5期生のみのNC、お疲れさまでした♬

デジタルネイティブ、確かに自分はそうなんだろうなと思います。物心ついた頃から家にパソコン(古き良きマッキントッシュ!笑)があったし、携帯電話は無いと生活出来ません。
とはいえ、メディアリテラシーが自分には備わっているのかというと、まだまだ足りていないとしか言えません。
未だにMacは使いこなせていないし、ウェブ進化論の梅田さんの仰るようなプロトタイピングが前提のリテラシーは全く身についていません。
変容の速さが本当に読めないこの分野、日々触れてリテラシーを更新中です。

今回グルワの中で高橋さんが言っていたことでもあるのですが、生きたリテラシーを身につけようと思ったら、実践する機会を増やすことも大事なのではないでしょうか。
例えば、小学校からインターネットを使ったレポートを書かせてみる。何を無断転載したらいけなくて、どう使ったら情報を集められるのか、情報の授業中に話を聞くだけでは得られない経験を補えると思います。

【ゲストスピーカー:福井健策さん「著作権の世紀」】
今後の日本経済の鍵を握る要因のひとつに、コンテンツ産業があると思っています。
そして、そのコンテンツ産業の大きな焦点として、著作権の問題があります。
コンテンツがデジタル化し、媒体の壁がなくなりつつある今、共同体原理に従って動いていた権利問題が顕在化します。グレーゾーンが見直され、権利の在り方も複雑化していくでしょう。
そんな中でFairUseという考え方を、福井さんは支持してらっしゃるといいます。
もちろんFairUseも万能ではないし、導入したら一気にイノベーションが爆発する、夢のような代物ではない。しかし、導入することで現状よりは良くなる。

著作権は考える法律だ、という福井さんの言は強く印象に残っています。
グレーゾーンについて、しっかり枠組みを作ってしまうより、それについて議論を深める方が得られるものが多い。
確かに変容するコンテンツの法律は、日々議論を続けていてもきっと結論は出ないでしょう。機械的な基準は、決めた次の日には微妙に意味を失ってしまうのではないか、大袈裟かもしれませんが、こう思ってしまいます。

今日の福井さんのお話には、「決めつけずに考え続ける」ことの大切さを教えられました。
著作権延長の問題についても、ともすれば遺族の権益が増えるのだろうと受け取りがちなのですが、実際は大した額を受け取れるわけではなく、クリエイターのやる気に繋がるとは言えないことなどを仰っていたり、面白い見方をたくさん教えていただきました。
食事会の場でも、考えることの大切さを戯曲の例を挙げながら説いてくださって、充実し切りでした。

本日は、本当にありがとうございました!
この場をお借りして、再度お礼を申し上げます。

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