2010年5月28日金曜日

0528ゼミ感想【高橋】

NC <メディアリテラシー>
digital immigrantとdigital nativeの定義がなされてからインターネットに潜む危険性についての導入があったためグループディスカッションがしやすかったです。また、最後プレゼンテーターのまとめがあって上手にしめくられていてよかったです。
メディアリテラシーはメディア特殊講義IIという授業でも扱っているテーマなのでとても議論しやすかったのですが、講義とゼミの違いは、ゼミには問題点を指摘した上で「じゃあその解決策として考えられる手段は何か」を議論できるところだと思いました。
麻薬の危険性について喚起している道徳教育では映像作品などを見てその危険性を視覚的に訴えかけていて実に効果があるものだと思います。それを応用して、メディアに潜む危険性についても段階的に子どもたちに学校で教えるべきだと思います。機能面に関しても知識はもちろん必要ではありますが、それ以上にモラルといった倫理面についての扱い方にも喚起を呼び掛けるべきで、体系的な授業ではなく追体験をさせることで説得力を持たすことが不可欠だと思いました。
CSRの一環としての「キャリア」を招いてのメディアリテラシー授業の取り組みをもっと活発にすべきだと感じました。

福井ゼミ<著作権>
福井健策さんにお越しいただいて著作権について議論させて頂きました。ゼミ生それぞれが疑問に思ったこと一つ一つに丁寧にお話しして下さって大変勉強になりました。
自分が疑問に感じていた「実用性」と「創造性」の曖昧さについてのお答えで、その曖昧さは本質的に残って社会が考えるべき境界であり、それは社会のそのときの状況・価値観によって変わりゆくものである、というのが印象的でした。曖昧さを明確化して失うものがあるよりは、悩み続けて得られるものがある方がよい、というのがとても共感した言葉でした。著作権とは考える法律であり、国や司法に任せっきりにするのではなく一般の私たちも日々意識して考えるべき事柄であることを改めて感じました。
福井さんは素晴らしいものが創作されていくことに喜びを感じると仰っていた通り、新たな創作の源泉を潰してしまうような情報の独占に注意を促しておられました。私はどちらかというと、著作権を持つ側の方で考えていたので、これから創作していく側に対しての弊害となりうる著作権という側面ではあまり考えていなかったので著作権をめぐる多用な視点を身につけることができてとても勉強になった時間でした。

遅くまで本当にありがとうございました。

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