2010年5月14日金曜日

【0514ゼミの感想】好きだからこそ伝えられない(まんが的な意味で)【戸高】

 いよいよゼミらしくなってきた感じがしました、戸高です。電子書籍レポートとかえぐいとも思えますが、何か1つのことをつきつめて自分なりに研究した時の達成感と、そこで得た知識は格別です。また別のとこでもその知識は結構役立ってきます。(今日のプレゼンにも僕や栫井さんのには去年の論文の色が出ていました。また山本さんはプレゼン作りが論文期に変わった気もします。)


【CGMマーケティング】
 矢野さんの提起していたtwitterマーケの際に意識すべき特性はまさしくだと思います。

・リンクを貼付けていかに自社サイトに誘導できるか
・リアルタイム性、そのタイミング
・金銭的にノーコスト
・B to Cの双方向的コミュニケーション

 特にやはりリアルタイムだからこそのタイミングが重要になってくるのではないかと思います。これは前回のブログにも「おまけ」の所で書きましたが「感情の賞味期限」をいかにコントロールするかにつながってくるかと。

 また、企業アカウントだからといってかしこまったアカウントにするのは完全に間違いですよね。加ト吉みたいに親しみやすいアカウントにすべきだと思います。
 個人的な感想でしかないんですが、広告が全面にでてる企業アカウントはフォローしません。「情報過多時代」と言われ、何にでも広告がついている時代だからこそ、ただの広告には触れたくないという話はまさしくです。
 どこかしらそのキャラの特性(人間味)がないと固定ファンもつかないです。
 
 例えば人気アニメ「けいおん!」というもののキャラクターアカウントがあります。

http://twitter.com/tainaka_ritu
http://twitter.com/hirasawa_yui2
http://twitter.com/akiyama_mio
http://twitter.com/kotobuki_tumugi
http://twitter.com/nakano_azusa

 様々なアニメキャラのボット等も存在しますが、たぶん「けいおん!」キャラクターアカウントが最も成功しているものだと思います(もともとの人気の高さもあると思いますが)。
 ボットとかだと、そのキャラの特徴はつかんでいるのですが、決まりきった発言しかないのが面白みに欠け、フォローを切って行くユーザーが多いのが特徴です。
 ところがこのけいおん!アカウントはそのキャラの特性を踏襲しつつ、独自の交流をアニメの外を出たtwitter内でも行っている所に特徴があると思います。言わば、アニメの延長としてtwitterがあるかのような。
 企業アカウントでもCMキャラクターや企業の中の人の人間性を全面に出して行って、twitterで1つのストーリーを紡ぎだすことができれば、有効活用できるのではないかと思います。


【電子書籍】
 時間を大幅オーバーしてしまいすいません。これでも言い足りないのですが、続きは論文で書きたいと思います。やっぱり好きなものに対する情熱がありすぎて伝えきれず辛いですね。
 とりあえず、今日のプレゼンのスライドです。データ等がゼミ中のよりも詳しく入ってます。

Check out this SlideShare Presentation:

 まず僕は「電子書籍だ!」と騒がれているにも関わらず、「マンガ」というものをしっかりと扱って書かれた学術書がないことにかなりの憤りと問題意識を持っています。
 出版業界の市場規模が2兆円弱と言われてる中、マンガは約5000億円と4分の1を占めます。また、クールジャパンなど国も言ってるにもかかわらず、なぜ「電子書籍×マンガ」には注目が集まらないのでしょうか。

 今は非実在青少年に関する条約や、Appleが講談社の3割のマンガをi-Tunesに掲載拒否した報道があるなど、確かにいろいろと表現上の問題を抱えているのもマンガの現状です。
 しかし、だからこそ出版社は自分達が主導して、効率的なマンガの電子配信の道を探るべきだし、ライターの方々はもっと言及して煽って行ってほしいものです。

 僕自身はすごく紙で読むマンガは好きだし、電子書籍でいくら安く配信されようと、紙でマンガを買い続けると思います。
 少年マンガ、少女マンガは小B6版の大きさだからこそできる表現手法を使っていると思いますし、青年マンガはB6版の大きさ、同人誌は様々なサイズがありますがまたその大きさの中で表現をしていると思います。そういった作者の意図を最も読み取ることができるのは紙のマンガだと思います。
 
 しかし、これからのマンガというものを多くの接点をもってもらう為には電子書籍の展開は必要不可欠だとも思います。書店での立ち読みも禁止傾向にあり、今の子供達は紙のマンガとの接点が少なくなっている時代に生きています。そういう子供達には電子書籍をゲーム機で販売することでマンガとの距離を縮めることも重要です。
 また、雑誌が売れない時代だからこそ、雑誌と発売同時にウェブでまるまる無料公開を行うも、コマの内容、おまけやプレゼント企画等で、紙と電子の差別化に成功した「モーニング2」の例もあります。

http://morningmanga.com/twofree/

 こういう風に、電子書籍として配信することで、実際に紙文化を保つこともできますし、読者の裾野を広げることもできます。だからこそ、携帯電話以外のスクリーンの大きな専用端末の発売は「電子×紙」を広げて行く1つのいいきっかけに間違いなくなると思います。

 その中でもやはりi-Padが既存のブックリーダーではマンガとの親和性が最も高いのではないかと思います。なぜならばその画面の大きさ。
 横にすると雑誌も見開きで見れるようだと、テレビでやっておりました。すると、2ページ見開きで読むのが表現的にも最も重要であるマンガにはぴったりのデバイスだと思います。巻頭カラー等にも対応きますしね。

 あとはいかに書店ではなくて、e-Book Store(i-Padの場合ならi-Book storeですか)で売って行くのかが重要になってきます。今の所、Appleは日本のマンガ表現に対して否定的なところが強く、どうなるかわかりませんが、無事売り出すことができるようになるとこれまで本屋が果たしていた機能の重要性を身にしみることとなるでしょう。
 季節や流行や、その本屋の利用者層に合わせた商品陳列。またジャンル別(マンガのジャンルは少ないようですごく細かく分けるととても多くになります)の陳列など、本屋の店主の実力が出るのはここです。
 そして検索性の重要さ、人と同じ趣味を共有してその人とお勧めし合う重要さ。口コミ的、SNS的なものを取り込むことも絶対的に重要になってくると思います。

 なんにせよ、これからの「電子書籍×まんが」が楽しみです。

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