福井健策「著作権の世紀」
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今週のゼミでは著者の福井健策氏が来られるということで、非常に楽しみです。
私が気になったのが日本版フェアユースの問題。
これは下記の条件を満たすものにおいては、著作権者の許可なく著作物を利用したとしても公正な利用に該当するというものである。
①非商業的・教育目的か、などの「利用目的」
②利用される作品の性質
③利用された部分の質と量
④その利用がオリジナル作品に経済的損失を与えないか
アメリカでは、その基準があるからこそ、企業はリスクを負って、イノベーションを起こせる。「まずはやってみて裁判をして判例に判断してもらう」という姿勢だ。
それを日本に導入しようとしているのが、今回の動きだ。
確かにメリットはあるだろう。
しかし、今回はそのデメリットに関して考えたい。
今までは、法律で定められない場合はグレーゾーンを犯すことがあまりなかったが、今後フェアユースが導入されれば、そのようなグレーゾンを犯すケースが増える。それによって、今まで守られてきたものが失われる可能性もあるのではないだろうか。
ゼミでは、デメリット側に関してもディスカッションしていければと考えている。
2010年5月25日火曜日
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