2010年5月2日日曜日

むずかしさ

 先生は不在でしたが久しぶりのフルゼミということでした。様々なむずかしさを感じたゼミと個人的になりました。

・NC全体としての進め方

 今回のNCは「コンテンツ産業概観」ということで、「ざっくりとコンテンツ産業の流れを理解しよう。」という名目のもと、話が進んで行きました。
 竹内君がデータなどを用いて大まかな説明をし、金光さんが著作権的側面、山本さんがロングテールというビジネス的側面をサポートする。
 個人個人のプレゼンはわかりやすく言うことなしだと感心しましたが、だからこそ惜しいなと思った点がいくつかありました。

・ゴールの設定

 やっぱりこれがないと議論というものは盛り上がらないんじゃないかなと。
 理解が第一にあったので仕方ない面もありましたが、理解した上でそれを道具として使うべく、何かわかりやすいテーマで議題を議論の前に設定できたらよかったのではないかと思います。

・司会者とコメンテーターの乖離(?)

 うまく分業ができていないのではないのかと。すごくいいプレゼンなんだけどもなかなか議論と絡んでこない所があって少し残念でした。
 司会者が事前にある程度の議論の流れを予測しておいて(もちろん質問等で出てきた新たな論点に柔軟的に対応するのは重要)、その上で的確なテーマをコメンテーターに指示すべきなのかなと。
 司会者とコメンテーターの協力がもう少しあればもっといいNCになったのではないかと思います。

・ファシリテーションの重要性

 人には自分の意見を十分にまとめてから声を出すタイプと、とにかくvoiceなタイプの二種類が大きく分けていると思います。
 もっと細分化するといろんなタイプの人がいる中で、議論のファシリテーションを行うのはすごく難しいこと。
 そういった時にいかに声を出しやすい環境を作るのか。といったことが重要になってくると思います。
 そのためには「とにかく馬鹿になる。」「自分の意見を述べた上で意見を求める。」「上手く話をふる」「人との距離をもっと近く」とかいろいろ考えられるでしょうが、とにかく自分自身も4年としてどこまで声を出していいのかということもあり、中途半端な所があって申し訳ない気分です。
 また、雰囲気が怖いと言う声も聞いたので、なんとか柔らかい雰囲気を作ることができる様努力して行きます。



「おまけ」

 とある親愛なる後輩から、「議論の中で【中間】が利益を多くもって行くというけど【中間】がなんなのかわからない」という声を聞いたので自分なりに考えてみました。

 その声を聞いた時に考えたのが以下のような感じです。



 自分自身、自信がなく帰宅後調べてみると、ちょうどいい図がありましたので転載しときます。



 まぁつまりはアニメ制作に関する中間は、こういった出資者側が中間なんじゃなかろうか。竹内君、もし間違っていれば補足お願いします。

 ちなみにアニメや映画制作で、こういった製作委員会方式がとられるのは、ちゃんと目的があります。

・制作費がとても大きいので関係団体に出資してお金を集めよう(制作側の目的)
・権利ビジネスを行おう(出資者側の目的、1つの作品への出資が少なくて済むので多くの作品へ関わることができる)

 でもやっぱり問題点もあるみたいで、

・多くの利権がからんでくるので、でき上がる作品が大衆受けするものに陥りやすい(新たな表現や文化を育まない?)
・政治的メッセージ等、危ないと思われるものはカットされてしまう
・著作権が多岐に分散されてしまうので、責任管理も分散されてしまう

 とかとか。

 ただ二次利用のお金の分配等についてはきちんと明かされていないブラックな部分もあるみたいで、そういう部分が制作側の低賃金などにもつながってるんじゃないでしょうか。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/01/23/22196.html
 
 以上おまけでした。
 

1 件のコメント:

  1. 流石です、分かりやすい!!
    と言うか、悪ふざけですね。分かります。

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